1393. キルケゴールの眠る地へ


「その飛び方はおかしい」というほど不規則に白い小鳥が空を舞っている。おそらくそれは、外を吹き抜ける激しい風によるものだと思われる。

昨日に引き続き、今日も風が強い。フローニンゲンで生活を始めて一年が経ったが、二日連続して風の強い日などこれまでなかったように思われる。

もしかすると今は季節の変わり目に当たるのかもしれない。まだ八月の初旬だが、もう秋の声が聞こえて来るかのようだ。 昼食前は天気が崩れる前だったので、四日分の食料の買い足しに出かけた。今日の買い物は、北欧旅行に行く前の最後の買い物となる。

旅行の出発日の朝に何を食べるのかも事前に計画を立て、それを忘れずに購入した。あと数日後に始まる北欧旅行を思うだけで、小さな幸福感が滲み出てくる。

音楽は北欧旅行の友であり、デンマークとノルウェーが生んだ作曲家について調べていたことを以前に書き留めていたように思う。今日は、先日に調べた作曲家の曲を数多く聴いていた。

いくつか印象に残る作品があったのは嬉しい収穫であり、旅行の移動中にそれらの曲を聴きたいと思う。実際にデンマークとノルウェーの地で、それらの土地が生んだ作曲家の曲を聴くことは、また違った印象と感覚を私にもたらすだろう。

デンマークの作曲家ニルス・ゲーゼとエドヴァルド・ヘルステッドの作品に印象的なものがいくつもあり、今はカール・ニールセンの作品を聴いている。フローニンゲンを出発する初日に聞くのは彼らの音楽になるだろう。

初日はまず、コペンハーゲンで過ごすことになるが、ふとしたきっかけで、哲学者のセーレン・キルケゴールがこの地の出身であることがわかった。さらに調べてみると、キルケゴールの探究姿勢に強い共感を持った。

数日前に、日記文学の果たしてきた功績とそれが内包する価値について考えていた。そこから日記のあり方をもう一度自分の中で再定義し直すことを行っていた矢先、キルケゴールも日記を綴る習慣を持っていたことがわかった。

彼は幼い頃から、日々の出来事を内省的な日記として書き残していたのだ。キルケゴールは42歳という若さでこの世を去っているが、死を迎える日まで生涯にわたって日記を執筆し続けていたという。

キルケゴールにまつわるこうした史実が、私の関心をキルケゴールに向かわせた。残念ながら、コペンハーゲンにはキルケゴールに関する博物館がないようだったが——調べてみると、世界中どこにもないようだ——、彼が埋葬されている墓がコペンハーゲンにあることがわかった。

なぜだかよく分からないが、そこには必ず足を運んでみなければならないという気がしている。キルケゴールの眠る地を訪問するまで、あと四日ほどとなった。2017/8/4(金)

No.38: Oneness and Manyness I arrived at Oslo yesterday. I walked around the center of the city.

All of a sudden, I touched upon the oneness and manyness of reality. It gave me a tender and blissful feeling.

The contact with the oneness and manyness lasted for a relatively long time, but the relativity of time was quite arbitrary. A euphoric and ecstatic emotion welled up from the deepest dimension of my existence.

I intuitively realized that I was one and many. Friday, 8/11/2017

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