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1387. 変化と知識の網の目について


早朝、イマヌエル・カントの“Critique of Pure Reason”を音読している時、一つの記述に立ち止まった。改めて考えてみると、一つの現象が変化するというのは実に不思議かつ奇妙なことのように思える。

変化というのは、前の状態と異なる状態に移行することを余儀なくさせるのだが、以前と以後が持つ繋がりには変化がないのだ。人間に置き換えると、それは自己同一性と呼ばれるものであり、これが他の現象の中にも見られることをとても興味深く思った。

変化のさなかにあって変化しないものがあることに思いを巡らせていると、変化とは果たして何なのだろうかという問いとぶつかる。一つの現象は絶えず変化していながらも、その中に変化しないものが絶えず存在しているということ。全ての現象は絶えず何かしらの変化を経験していると思われるが、そうしたさなかにあっても同一性を保つ変化の核に当たるものが無性に気になる。 書斎の本棚を何気なく眺めていると、結局、一人の人間が知ることやわかることのできることなど、微々たるものでしかないことに気づかされた。自分の残りの人生で知ることやわかることのできることなど微々たるものでしかない、という歴然たる事実が私に突き刺さる。

本棚の前で少しばかり茫然自失にしばらく立ちすくむ。再び自分に意識が戻った時、それでも私は自分にできることを進めていこうと思った。

この結論は、いつもと全く同じなのだが、この結論に行き着くたびに、いつもとは違う景色が広がってくる。あるいは、これまで見えなかったものが少しだけ見えてくるような感覚になるのだ。

変化の本質はやはりこれなのだろう。変化するものの中に変化しないものがあり、変化しないものを起点としながらも絶えず変化していくのだ。先ほどのカントの書籍に記されていた一文は、それを私に伝えるために存在していたのだと思う。 今日はこれから、書斎の机の上に積み上げられた論文の山の最後の論文を読む。それを読み終えることができれば、とりあえず机の上に積み上げられていた論文の山が消えることになる。

そこからは、カート・フィッシャーが編集に携わった“New Diresctions for Child Development: Cognitive Development (1981)”を読み終えたい。本書を読み終えることができれば、マイケル・コモンズが編集に携わった“Adult Development: Volume 1 Comparisons and Applications of Developmental Models (1989)”に取り掛かりたい。

昨日、歯医者に足を運んだ時、改めてその領域固有の知識を確立することの重要性を実感していた。領域固有の知識とは、その領域に関する土地勘を育むものであり、それがなければやはり仕事にならないのだということを痛感する。

自己の専門性がどの土地に根ざすものであり、その土地の性質をどれだけ深く知っているかは、自らの専門性を発揮する時のみならず、他の領域の専門家と協働する時にも重要になる。 そうした土地勘を養うに際して、知識を詰め込む形で知識体系を構築していくのではなく、ネットワーク的に知識の網の目を作り上げていくことが大切になる。言い換えると、編み目としての知識を徐々に高度な体系に仕立て上げていくことが重要になる。

私たちのシナプス構造のように、知識をネットワーク的に育んでいくのだ。決して、ぶつ切りな知識を取り入れてはならない。

そのようなことをしていては、知識のネットワークの網の目が育たないのだ。そうではなく、脳の性質を踏まえて、絶えず内省的に既存の知識と経験を新たな知識と組み合わせる中で、緩やかにネットワークを構築していくのだ。

要点は、これまでの知識と経験と新たな知識を組み合わせることであり、しかもそれを内省を通じて行うことであり、さらにはそれをゆっくりと時間をかけて行うことだ。それらを経て、自分の内側に徐々に複雑な網の目を持つ巨大な知識の建造物を築き上げたい、という思いがふつふつと沸き立っていた。2017/8/3(木)

No.32: Suchness and Fulness People are living as they are. Nature is existing as it is.

We have to protect and foster “suchness.” Muchness is equal to fulness.

It is omnipresent in any space and time. Unless we can see both suchness and fulness anytime anywhere, it implies that we are trapped in the false reality constructed by us. Tuesday, 8/8/2017

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