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1383. 芸術家として生きる道


予報では晴天だったのだが、一向に晴れ間が見えず、薄い雲が空を覆っている。太陽の光を浴びながらランニングに出かけたいと思っていたのが、この様子では曇り空の下を走ることになるだろう。

そうだとしても、身体を動かすことは心身の優れた調整であることに変わりはないため、昼食前にランニングに出かけたいと思う。朝一番に、日記と随筆について少しばかり考えていた。

その時私は、日記も随筆も芸術の域にまで高めることが可能であることを書き留めていた。それでは、芸術の基準は何だろうか?という問いが浮かび上がった。

何をもってして、日記や随筆が芸術と呼べるまでになるのだろうか。それが気になってしょうがなかった。

様々な基準があるとは思うが、一つ外してはならないものとして、書かれるものの中にその人の思想が込められているかどうかは極めて重要な基準だろう。この基準を用いれば、既存の芸術領域の中で生み出されるものが常に芸術作品であるとは言えないということも見えて来る。

つまり、その人の中に思想が形成されていない場合、それがいかに確立した芸術領域の中で何かしらの作品を残そうとも、それは真の芸術だと言えないのではないかということだ。思想というものもこれまた掴みづらいものなのだが、それは究極的な一点としての個の自覚から紡ぎ出される思考や感覚の総体だと捉えている。

真の芸術活動に従事するためには、自分の中に思想がなければならず、思想を育むためには、個の自覚に辿り着かなければならないことがおぼろげながら見えて来る。それでは、そこから日記や随筆が一つの芸術になるための他の条件についても考えていた。

辞書を調べてみると、芸術とは「特定の材料・様式などによって美を追求・表現しようとする人間の活動」であると定義されている。この定義を見ると、やはり「美」の追求と表現が芸術には欠かせないものなのだとわかる。

一方で、材料や様式に関しては曖昧な形で定義されていることがわかり、この定義に従えば、確かに日記や随筆も芸術になりうるということが見えて来る。特定の材料に関しては、その個人の日々の体験とそれを通じて生まれる思考や感覚、様式に関しては日記形式もしくは随筆形式を当てることができる。

「随筆的日記」、もしくは「日記的随筆」を自分の中の一つの大切な表現様式としながら文章を書き続けたいという思いが湧き上がる。 以前、ヘンリー・デイヴィッド・ソローの生活について触れたことがあったように思う。ソローもまた類まれな随筆家であった。

また、ソローの師でもあったラルフ・ワルド・エマーソンも、哲学者かつ詩人でありながら、随筆家でもあった。夏季休暇の後半にエマーソンの“The Essential Writings of Ralph Waldo Emerson (2000)”を読もうと思っていたのは何かの運命か。

この運命に従って、私は本書を北欧旅行の友にしたいと思う。その一冊だけを北欧に持っていくことを誓う。その他の書籍は持っていかない。

また、今度日本に一時帰国する際には、ぜひとも日本を代表する日記作品である『土佐日記』『紫式部日記』『和泉式部日記』、そして永井荷風の『断腸亭日乗』や、日本を代表する随筆作品である『枕草子』『方丈記』『徒然草』『玉勝間』『折たく柴の記』を欧州に持ち帰りたいと思う。 学者として生きるのみならず、芸術家として生きるなどという大それたことは言いたくないが、自己を深めることが芸術に不可欠であり、深められた自己を通してなされる表現活動が芸術に昇華されていくのであれば、そのような生き方は芸術家として生きることに近しいものがあるように思うのだ。

今この瞬間に、そのような気づきを得ることができてとても嬉しく思う。今日からの一日がまた違った様相を帯びてくるに違いないという確信と喜びがある。2017/8/2(水)

No.28: On the Way to Northern Europe I am on a bus to Bremen. I left Groningen at 7:15 in the morning. I am reading Emerson’s writings that resonate with my spirit.

His words and sentences stimulate and vitalize my spirit. Emerson is still alive in his writings.

His writings are the epitome of his immortal soul, which assures me that human souls cannot decay forever even if human bodies have the fate to disappear.

Emerson’s writings are a great itinerary for my trip to Northern Europe. Tuesday, 8/8/2017

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