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1370. 流れぬ時の流れの中で


突然激しい雨が天から降り注ぎ始めた。ガラス窓に雨滴が激しくぶつかり、その轟音は、書斎の中で流れるモーツァルトのピアノ曲の音色をかき消してしまうほどのものだった。

強く激しい雨のため、窓の外側の景色がもはや見えなくなっている。だが、それでも私は視界に広がる景色の向こう側を見ようとしていた。

絶えずこの世界で生きながらも、この世界の向こう側を眺めているような感覚がそこにあった。ガラス窓に打ち付けられる雨を眺めながら、来週火曜日からの北欧旅行に思いを馳せていた。

いよいよ明後日から八月に入り、八月からは晴れの日が増えるだろうか。年間の降水量を確認すると、八月の降水量は七月の半分ほどのようだ。

来週火曜日からの北欧旅行において、天候に恵まれることを願う。もちろん、雨の降る北欧世界もまた一興だ。どのような天候であったとしても、その瞬間の自分の存在と、自分がそこにいるということを大切にしたいと思う。 気づけば激しい雨が止んでいた。激しい雨が通り過ぎた後の世界に、小鳥の鳴き声がこだましている。今日は日曜日ということもあり、道行く人の数も少ない。

通り過ぎていくのは雲と時だけである。薄い灰色がかった雲が緩やかに東から西へ流れていく。時間はどちらに流れているのだろうか。

哲学者の大森荘蔵が指摘しているように、時はそもそも流れぬものなのかもしれない。常にここにあるのは今という瞬間であり、その瞬間瞬間を後々振り返ってみると、それが一つの流れであるかのように私たちは知覚するのだろう。

時は流れないのだが、時の流れは間違いなく存在しているというこの逆説的な感覚は、私を当惑させることもなく、むしろ何か重要なものに触れているような優しい気持ちにさせてくれる。 午前中のゼミナールを終え、昼食を摂った後に、四本ほどの論文を読んだ。それらはどれも非線形ダイナミクスに関する数学理論と数学手法に関する内容だ。

具体的には、フラクタル次元の分析方法、マルチフラクタルトレンド除去変動解析、非線形的時系列データ分析の方法などに関する論文を読んでいた。今からもう二本ほど論文を読み、その後は、先日購入した “Machine Learning: The New AI (2016)”を読み進めたい。

これはMIT出版から出された書籍であり、思っていた以上に分量が少なく、中身を一瞥すると、人工知能の初学者にとっても非常に読み進めやすい内容であるという印象を受けた。

流れぬ時の中で、時の流れを自らの内側に生み出していくためにも、今この瞬間の一瞬一瞬を自分の内側に刻み込むように歩みを進めたいと思う。2017/7/30(日)

No.15: Ground of Doubt I am seeing the twilight, indulging in idle thoughts. However, I can feel something within me that is dynamically and constantly moving. If I doubt the existence of something, I unconsciously admit its existence because the doubt derives from the presupposition of the existence. Therefore, the disbelief of something extant approves its existence in a stealthy way.Saturday, 8/5/2017

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