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1327. 手紙への転生に向けて


バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、シェイクスピア、プルースト・・・。創作に次ぐ創作を継続させた偉人の名前とその存在の輪郭が、昨夜の就寝前の自分の目の前に現れた。

もはや私は、創作に次ぐ創作を成し遂げた彼らのような人物しか見ることができない。表現に表現を重ね、人生の最後まで内側のものを外側に形として吐き出し続け、吐き出された形が価値を持つために尽力をし続けること。

規律と克己を持って、自己と表現物の双方を絶えず磨き続けることの中で日々を過ごしていくこと。これが何よりも重要だ。

今の私が何も形として残せていないことや価値あるものを創作するための知識や経験が圧倒的に欠落していることに対して焦る必要はない。ただし常に念頭に置いておかなければならないのは、今述べた形で日々を生きていくことだ。それだけは絶対に忘れてはならない。

ウンベルト・エーコが残した言葉「論文は人類へ向けた手紙である」という言葉が持つ感覚質がまだ自分の内側に留まり続けている。現状、私は手紙の書き方やそれを絶えず創作していくための自分なりの方法論を確立していない。

今はその前段階に自分がいることを知る。今の私は、手紙を書こうとする自分を奮い立たせているような段階にいるのだ。

自らを奮い立たせる必要がなくなるまで自分に火を注ぐことによって、初めて方法論の確立に向けた歩みへ踏み出していけるような気がする。そこでようやく、手紙を書こうとする自分は消え、私は手紙そのものになることができるだろう。

その一点だけを見つめ、その点に向かうことを遠ざけるものは一切見ない。その一点から聞こえてくる声だけを聞くために、その声を妨げる音に一切耳を傾けない。

そうした態度と透徹した意志がなければ、私は自らに与えられた自分固有の生を生き切ることはできないだろう。自己が滅却し、手紙として転生すること。そこだけに向かう。

ふと顔を上げると、早朝の太陽によって輝いている世界が目に飛び込んできた。今日は昼食前にランニングに出かけようと思う。

午前中は、ザカリー・スタインの論文を数本読み、昨日届いたケン・ウィルバーの最新刊に目を通したいと思う。昨日、人工知能に関する専門書を三冊ほど購入した。

振り返ってみると、これは必然の成り行きだったように思う。知性発達科学と人工知能の接点を考えてみた時、両者の間には強い親和性があり、特に知性発達科学の知見をこの社会に還元していく時に、人工知能の力が大いに必要になると予感している。

これまで人工知能に関する探究などほとんどしていなかったのだが、自分の仕事の性質を考えると、これから人工知能を真剣に探究しようという気力が満ち溢れてくる。人工知能を作ることに関心があるのではなく、人工知能の仕組みとその活用方法を探究することに関心がある。

人工知能は、自分が関心を持っている教育学、哲学、発達科学、複雑性科学などと密接に関わっていることからも、この夏から少しずつその探究を進めていこうと思う。2017/7/21(金)

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