1290. 科学・哲学・霊学と大きな自己との遭遇


昨日は、終日ウィルバーのSESを読み進めていた。私は改めて、自分を取り巻く内側の世界と外側の世界を、内側と外側の両側面から探究したいと強く思った。

それは現在の私が、どちらかの世界の中を彷徨い、内外のどちらかの観点を持って捉えるような傾向にあることと関係しているだろう。今私が所属しているフローニンゲン大学では、人間の発達を外側の観点を用いて探究することを行っている。

人間の発達は内側の現象だが、それを外側の科学的な方法を用いて探究しているのだ。こうした探究方法でしか得られない発見事項があるのは確かであるし、こうした探究に従事しなければ獲得され得ない自らの認識能力というものがある。

だが、言うまでもなく、そうした探究方法では捉えることのできない発達現象があることは確かであるし、こうした探究に従事していては涵養され得ない認識能力があるのも確かなのだ。

日々、科学的な探究に従事すればするほどに、哲学的な探究に従事したいという思いが湧き上がり、哲学的な探究に従事すればするほどに、科学的な探究に従事したいという思いが湧き上がる。そして、科学的な探究と哲学的な探究に従事すればするほどに、霊学的な探究に従事したいという渇望が生まれる。

これらの三位一体の探究を自らに課したい。それらの一つだけを通じて世界を眺めることは、単色の世界を眺めていることに等しく、大きな空虚感を私にもたらす。

科学も哲学も霊学も、そのどれか一つを探究していくことがどれほど無味乾燥としたものであり、絶望的な虚無感を自分にもたらすことかは計り知れない。それら三つの領域を一つの統一体として同時に探究していくこと。これが自分の取るべき態度であり、進むべき道なのだと思う。 そのようなことを考えながら、昨夜の夢について思い返していた。昨夜もまた印象的な夢を見た。

外壁のない数階建ての建物の中に螺旋階段があり、私はその階段を上っていた。その建物の最上階に到着すると、どこかで会ったことのあるような雰囲気を醸し出す、見知らぬ男性が私を待っていた。

その男性は、真剣な表情と笑顔が混じったような表情で、銃口を私に突きつけた。すかさず私もその人物に銃口を突きつけた。

二人の間には静かな緊張があり、私たちはしばらく銃口を向け合っていた。最上階にも外壁はなく、外の世界の様子がよく見えた。

すると、一階からその男性の仲間と思われる人物が螺旋階段を上ってこようとしていることがわかった。銃口を突きつける男性の気が一瞬緩んだのを見て取った私は、その建物から別の建物の最上階に飛び移った。

その男性は私に発砲することもなく、私が逃走する様子を静かに眺めているようだった。別の建物に飛び移り、その建物から外に出て、私は森の方に逃げ込んだ。

その森には、綺麗な竹やぶがあり、奥の方に温泉らしきものが湧いていることに気づいた。私は、その温泉で休憩をすることにし、湯船に浸かった。

すると人間の言葉を理解するイノシシの親子が現れ、彼らも浴槽に浸かり始めた。とても小さなイノシシの子供が私の方に近寄ってきて、「お風呂にゆずを浮かべるのは人間もイノシシも同じだね」と述べた。

その言葉を聞いた時、イノシシの風習と人間の風習に重なることがあるのだと純粋な驚きを持ったが、それ以上に何か重要なことを私は気付かされているようだった。その後、夢の場面が突如として変わった。

何やら私は、自分のノートに探究的な問いを書き連ね、その問い一つ一つに自分なりの回答を与えているようだった。そのノートは、異常なほどに緻密に書き留められており、自分でも驚くほどであった。

ノートを書き留めた後に横を見ると、そこに母がいた。私は母に話しかけ、実は父が理髪師であり、哲学者でもあることを伝えた。

それを述べた私自身も思考が錯綜しているようであり、父の職業がそのようなものであるはずはないのだが、なぜかそれが事実であると思い込むような形で母に話しかけていた。

そして、先ほどまで書き留めていたノートを母に見せながら、これは父とのやり取りによって生まれたものだということを述べた。特に、ノートに書き綴られた一つ一つの問いが、理髪師であり哲学者でもある父から生まれたものであると主張している自分がそこにいた。

そこで私は夢から覚めた。夢から覚め、ベッドから身体をすぐさま起こそうとすると、一瞬足がぐらついた。そのぐらつきは、私の内側の何かも同時にぐらつかせたようだった。

夢から覚めた後、私は夢を見ているその自分の存在に気づいた。これまでその存在は意識されることがなく、絶えずそこにいたのだが、それがあまりにも当たり前な存在としてみなされていたがゆえに、存在していないも同然の存在になっていた。

この気づきを得たとき、夢を見ていた私とその存在に気づいた私が鉢合わせとなり、どちらが自己なのかと一瞬席を譲りあった。不思議なことに、お互いに反目し合うことなく、どちらも自己であることに私は気づいた。

そして、夢を見ていた私とその存在に気づいた私がどちらも自己であることに気づいた私は、これまでの自分にはない大きな自己であることに気づかされた。早朝、私はより大きな自己が出現する瞬間を目撃した。2017/7/11

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