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1280. 点・線・面・立体を構築する自己組織化能力


今という瞬間が、なんだかとても素晴らしく知覚される。この瞬間にも着実と時間が進行し、七月のとある日曜日が終わりに向かっているのは確かなのだが、そうした時間の流れすらも些細なもののように思える気持ちがある。

アンドレアス・デメトリオが編集した “Cognitive Developmental Change (2004)”という書籍をちょうど半分ほど読み終えた。本書は400ページほどに及び、カート・フィッシャー、マーク・レヴィス、ポール・ヴァン・ギアートなどの発達科学の重鎮が寄稿した論文が収められている。

本書を読みながらふと、確かに私たちの能力は領域固有性を持つが、領域全般に作用する能力も存在するのではないかと思った。これまで、そうした領域全般的な能力を私はあまり認めようとしなかったが、潜在的にそうしたものが存在すると仮定した方が思考が前に進むような気がし始めたのである。

もちろん、私たちの能力は、常にある特定のコンテクストの中で特定の課題に対して発揮される。そのため、私たちの能力が領域固有性を常に内包しているというのは確かだ。

だが、そもそもフィッシャーの理論モデルが領域全般型と呼ばれることを再度考えてみた時に、「点・線・面・立体」を構成する一般的な能力のようなものがあるかもしれないと思うようになった。しかし、こうした能力すらも具体的な課題を通じて成長していくがゆえに、領域固有的と見なされるかもしれないが、ここで仮定しようとしているのは、そもそも点や線といった骨組みそのものを構築していく能力である。

私の頭の中にはダイナミックシステム理論の体系があるため、その枠組みを用いれば、ここで仮定しようとしている能力は、点・線・面・立体を構築する「自己組織化能力」と呼んでいいかもしれない。私たちには内在的に、ありとあらゆる領域で、点・線・面・立体を構築する自己組織化能力のようなものが備わっている気がしてならない。

これは、IQのようなものとはやはり異なる。IQは一般的に領域全般的な能力だと信じられているが、IQですらも課題やコンテクストによって左右されるという性質上、それは領域固有的な能力である。点・線・面・立体を構築する自己組織化能力というのは、IQのような能力ですらない。

私たちはどうやら、点・線・面・立体を構築する自己組織化能力という領域全般的な能力を、特定のコンテクスト内の具体的な課題に対して発揮するという、領域固有的な能力に変換する形でこの現実世界を生きているのではないだろうか。

ただし、繰り返しになるが、点・線・面・立体を構築する自己組織化能力は固有の領域の中で発揮されるため、そうした自己組織化能力を単独に取り出して測定することは不可能である。それは絶えず課題やコンテクストと密接に関係しているがゆえに、それそのものを測定することは不可能だが、全ての能力の成長プロセスの中に見られる骨組みそのものを構築するような力としてその能力が存在している気がしてならない。2017/7/9

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