1204. 白銀に輝く不気味な夢


「清澄な恐怖心を催すような夢」と表現するのがふさわしいであろう夢を昨夜見た。それは、非常に陰鬱かつ残虐な内容の夢だったが、陰鬱性と残虐性が極度に濃縮しているがゆえに、不気味な清澄さを持つ夢だったと言うことができる。

夢の中で私は、中国の農村部にいた。その農村部は、昔ながらの生活様式としきたりを踏襲していながらも、村の一角に一つの近代的な建物があった。

それは一階だけの建物であり、鉄筋で作られていた。村の他の建物は、全て木材で作られているようであったから、鉄筋で作られたその建物はひときわ異彩を放っていた。

村の村長と私は面識があったようであり、村長の案内のもと、その建物の中に入った。建物の中に足を一歩踏み入れた瞬間、背筋が凍るような感覚があった。

それはこれから目撃する光景の予兆であり、戦慄の伴った感覚だった。村長の後ろをついていく形で、私たちは建物の奥の方に向かっていった。

一階だけしかないこの建物のフロアは広かった。だが、フロアの左右に各々二つほどの個室のトイレがあるだけであり、フロアの真ん中には何もなく、少し大きめの四つのトイレがあるだけの建物だった。

フロア内はどこもかしこも、白銀色を放っていた。それは美しく輝いているような色では決してなく、鈍く鬱蒼とした色であった。

村長の後ろをついていく形で建物の奥に行くと、中年男性がそこにたたずんでいた。村長と私が目の前に来たところで、その男性は「ちょうどいいところに来られました。今から始めます」という言葉を静かに述べた。

その言葉を述べた男性の表情に笑みはなく、それは無表情と形容できるものだった。何が始まるのか皆目見当がつかない私は、村長に「何が始まるのですか?」と尋ねてみた。

すると、村長は「あぁ、知らなかったんですか。ここは、囚人の人体の一部を切り取るための場所ですよ」と述べた。その表情は、先ほどの中年男性の表情とは打って変わり、不気味な微笑みが小さく混じっているように見えた。

死刑を執行するのではなく、人体の一部を切り取るという残虐な行為がこの場で行われるということを、私は信じることができなかった。しかし、信じる信じないの問題について考える間もなく、四、五名の囚人たちが、監視員に連れられて建物の中に入ってきた。

それら囚人たちの性別に偏りはなかったが、先頭を歩く女性の姿がこれから始まることへの恐怖を私に引き起こした。囚人たちが建物の奥に向かって歩いている最中、横にいた村長は私に向かって、「あの個室トイレの中で、片足を切断するんです」と小さく呟いた。

私は、村長に向かって何か質問を投げかけようとしていたのだが、すぐに言葉が出てこなかった。すると、体を清められた囚人たちが個室に入っていく姿が見えた。

物音ひとつせず、叫び声のひとつも漏れてこない形で、それが行われた。囚人の到着から個室への移送、そして刑罰の執行までの時間があまりにも短かったため、私はひどく当惑していた。

村長は、片足を切断することを「刑罰」とみなしていたが、私には、何らかの「実験」のためにそれを行っているように思えた。ことの進行が不自然であり、刑罰の執行よりも非人道的かつ残虐なことが行われているという感覚が私の内側にあった。

そうした感覚が内側に流れた時、私は一瞬目を閉じた。再び目を開けてみると、個室のドアが全て開いていた。

村長の後をついていく形で、一つ一つの個室の中を見た。すると、懲罰執行後のトイレは、何事もなかったかのような表情を見せていた。

血のようなものは一切なく、ただ白銀の不気味な色だけがそこに輝いていた。その輝きに飲まれそうになったところで、私は夢から覚めた。

目を開けてみると、太陽が昇り始め、いつもの起床時間と同じ時間帯であることがわかった。しかし、私はもう一時間ほど眠りにつくことにした。

そうしなければならないような感覚が内側にあったからだ。2017/6/22

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