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1201. ライデン訪問記:ある街の古書店での出会い


今日は、午前中から午後にかけて行わなければならない雑事があり、それを終えてから、再び昨日のライデン訪問について回想していた。 国立古代博物館を後にした私は、すぐさまスピノザ記念館に向かおうとした。なぜなら、ライデンからフローニンゲンの街までは電車で二時間半ほどかかるため、夕方にはライデンを出発しなければならなかったからだ。

しかし、国立古代博物館のある通り沿いを歩いていると、ある店の前で、一人の男性がサンドイッチを食べながら窓越しに何かを覗いていた。近寄ってみると、窓を通して、中に陳列されている数多くの書籍が私の目に飛び込んできた。

スピノザ記念館に向かって急いでいたのだが、どういうわけか私は、窓の外で足をぴたりと止め、店内に入るわけではなく、店の外から窓に面した形で陳列されている書籍を眺めていた。すると、面陳列されたある一冊の書籍が目に飛び込んできた。

それは、 “The Egyptian Book of The Dead”という書籍だった。その書籍は、見たこともない大きさであり、私の書斎にも、このような大判の書籍は一冊もない。

その書籍の表紙の絵が不気味な魅力を放っており、タイトルにも非常に惹かれるものがあった。というのも、先ほどの博物館で、古代エジプト人の死生観について多大な興味を示している自分がいたからである。

この本への興味から、私は古書店に足を踏み入れることにした。重たい扉を開き、中に入ると、店主の姿はなく、ラジオがかかっていた。

店の奥の方に店主がいる気配を感じ取っていたのだが、店主は一向に表に顔を出さすことはなかったので、私は店内の書籍をくまなく眺めていた。どうやら、そこは思想書や宗教書、さらには民俗学の専門書を中心に扱っている古書店だとわかった。

私はスピノザ記念館に行く必要があったので、急ぎ足に、全ての棚に置かれている書籍の背表紙を眺めた。すると、いくつか興味深い書籍があったのは確かだったが、私は古書店を後にする決心をして、店の外に出た。

店の外に出ると、私はスピノザ記念館までの道のりをもう一度携帯で確かめようとした。すると、古書店の店主が店の扉を閉め直した。

どうやら、私はドアをしっかりと閉めていなかったようだ。携帯の画面から目を離し、私はもう一度、古書の陳列棚に目をやった。

すると、“The Egyptian Book of The Dead”という書籍に呼ばれたような気がした。その瞬間に、私はその書籍を購入する決断をした。

もう一度書店のドアを開け、再び私は書店の中に入った。すると、今度は店主がカウンターに顔を出していた。 :「すいません、陳列棚にあった“The Egyptian Book of The Dead”の中身を見せていただけますか?」 店主:「わかりました。こちらです。ただし、非常に大きいですよ。あぁ、その版以外にも、こちらの大きさのものもあります。」 :「どうもありがとうございます。」 しばらく私は、店主に勧めてもらった二種類の書籍を読み比べていた。やはり、陳列棚にあった、イラストが豊富な大判の方を購入することにした。

カウンターにその書籍を置き、それを購入する旨を伝えてから、私は再度、店内の棚を見返した。すると、ジャック・デリダとミシェル・フーコーらの興味深い書籍を発見した。

しかし、それらはここでしか買えないものではないため、中身を一瞥したものの、それらを購入しようとは思わなかった。だが、それらの書籍が置かれている棚の左端に、 “Society and Spirit: A Trinitarian Cosmology (1991)”という古書を発見した。

目次を確認し、中身をパラパラと眺めた瞬間に、これは購入しなければならないと思った。結局、私は二冊の本を購入し、この書店に二度出入りし、随分と多くの時間をそこで過ごしていたように思う。

店主に挨拶をして書店を後にした私は、重要な書物との出会いに感謝をしながら、意気揚々とスピノザ記念館に向かうことになった。2017/6/21

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