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1087. 第二弾の書籍との向き合い方


第二弾の書籍のカバーデザインがついに決定したという連絡を、先ほど編集者の方から受けた。事前に三つのカバーデザイン候補を教えてもらっていた時に、直感的に一つのカバーデザインの虜になっていた。

それは、私が本書に込めた想いと共鳴する音を放っているように私には思えた。私はそのカバーデザインを第一候補に選び、編集者の方に連絡をしていた。

著者がカバーデザインを決定することは基本的にはできないため、私は事の進行を見守ることしかできなかった。嬉しいことに、私が第一候補に選んでいたものが採用されることになった。

カバーデザインというのは、書籍を世に送り出すことにおいて非常に大事である。それが多くの人に読んでもらえるか否かを決定づけるという理由のみならず、少しばかり大袈裟に響くかもしれないが、著者にとってそれは、魂の窓のような働きを持っている。

カバーデザインのいかんによって、著者が書籍に込めた魂が抜けていってしまうのか、魂をそこに込めたままにしておくことができるのかを決定づけるように思うのだ。まさにカバーデザインは、その書籍における画竜点睛であり、今回の書籍に込めた私の想いと合致するデザインが選ばれて嬉しく思う。 書籍が世に送り出されるまでには、もう少し時間がある。来月の今頃は、全国の大型書店に本書が並び始めているだろうか。

来月の今頃について少しばかり想像を巡らせていた。本書が世間からどのような評価を得るのかは定かではない。

また、どれくらいの方々に読んでもらえるのかも定かではない。私は、人間の成長に関心のある全ての方に向けて本書を執筆した。

できるだけ多くの方に手に取っていただき、肯定的・否定的な意見を含めて、本書に記載されているテーマや考え方について議論の輪が広がれば幸いである。 以前の日記の中で言及していたように、私は本書が世に送り出されることを持ってして、本書に書かれた内容から離れるという意思決定を下そうとしていた。本書で紹介した内容は、私が過去数年間にわたって探究してきたものであり、現在私が探究しているものを本書に盛り込むことはできなかった。

逆に言えば、書籍には現在進行形でなされている探究内容を盛り込むことはできないのだと思う。それは、商業出版をする際の責任として、書き手である私自身が書こうとする内容を咀嚼している必要があるからである。

今現在私が行っている探究をさらに深めていくためには、第二弾の書籍に書かれた内容にいつまでも留まっていてはならないという思いがあった。しかし、昨日、散歩をしている最中に、これから世に送り出される本書からすぐに離れるのではなく、逆に、そこで書かれた内容をさらに肉付けし、さらに深めていく形で本書と向き合っていこうと思った。

これは以前の私の発想とは少し異なるものであった。新たに芽生えた著者としての責任は、世に送り出された書籍の内容をさらに深めていくことであり、その知見を多くの方に共有していくことだろう。

本書からすぐさま離れようとするのではなく、あえてしばらく本書に留まることを通じて、また新しい発見や気づきを得たいと思う。2017/5/23

 
 
 

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