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1033. 小さいことから総体へ


相変わらず寒い日が続いている。五月も第二週目に入ろうとしているが、朝夕の気温は依然として低い。

昨日は日中も特に寒く感じられ、真冬の時と同じ温度設定ではないが、暖房をつけていた。就寝に関しても、湯たんぽを用いてお腹と足元を温めながら寝る日々が続く。

しかし、そうした日々の中にあっても、私を取り巻く全ての事柄が着実な足取りで成熟の方向へ向かっていることは喜ばしい。北欧と形容できるこの場所に置いて、私は自分の内側の知識や経験を着実に熟成させることができていると確信している。 昨日、フランスの哲学者ジル・ドゥルーズの書籍をようやく読み終えることができた。当初の予定では、次に取り掛かる哲学書はカントの “Critique of Judgment (1790)”にしようと思っていた。

特に、美的判断に関する箇所を丹念に読み進めていこうと計画していた。しかし、それよりも先に、ジャン・ピアジェの “Structuralism (1968)”を読み進めていこうと思う。

本書は、フローニンゲンの街の古書店で偶然発見したものであり、この書籍が哲学書コーナーに置かれていることからもわかるように、ピアジェは発達心理学者というよりも哲学者とみなした方がいいだろう。

ピアジェの発達理論の根幹には認識論があり、さらには構造主義哲学の思想が流れている。本書を通じて、改めてピアジェの発達思想の根幹にある哲学を辿っていこうと思う。

ドゥルーズにせよ、ピアジェにせよ、一人の哲学者が生み出す概念は、その人固有の感覚と経験が凝縮されたものなのだとつくづく思う。哲学者それぞれが持つ独特の言語世界に触れることは、私自身の言語世界をさらに開拓し、それが自分の内側の感覚と経験に直接的な影響を与える。

午前中はまず、ピアジェの書籍から取り組みたい。その後は、ある組織との共同作業に関する資料を作成する。

そこから再び、ダイナミックシステム理論と心理学を架橋させる探究を行うために、 “Dynamical Psychology: Complexity, Self-Organization and Mind (2009)”を読み進めていきたい。午前中の間にそれら全てをこなすことができたら幸いだ。 今日は土曜日であるため、それらの仕事が全て終わったら、午後からか夕方から作曲の学習と実践に打ち込みたい。昨日に届いた二冊のテキストをもとに、基礎的な音楽理論と作曲の手順を学び、作曲専用のソフトを用いながら小さな作品を作ってみたいと思う。

小説家の星新一氏が短い作品を作り続け、独自の作品世界を構築したように、当面は短い曲を作り続けていきたいと思う。作曲も学術論文の執筆も、小さな作品を絶えず生み出すことを継続させて、少しずつ一つの大きな総体へ向かっていきたいと思う。2017/5/6

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