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971. 初校の修正を終えて


今日は五時半に起床し、結局就寝前の十時近くまで仕事を行なっていた。土曜日のほぼ全ての時間を第二弾の初校の修正に当てたこともあり、今日一日で全ての作業を完成させることができた。

原稿の一文一文を全て最初から最後まで読み通すことは、非常に骨の折れる作業であったが、全てを無事にやり終えることができて充実感を感じる。全ての作業を終えて手を休めてみると、結局、10時間に及ぶベートーヴェンのピアノソナタを全曲聴くだけではなく、もうさらに5時間ほど聴いていたことに気づかされた。

今このようにして日記を書いている最中にもピアノ曲が流れ続けている。今日という一日ほどに、ベートーヴェンの作品に励ましを得ながら仕事を進めたことはないだろう。

ピアノソナタ全32曲という一つの音楽体系をベートーヴェンが創出してくれたことに対して、これ以上ないほどに感謝の念を持っている。実は今日の仕事の最中に、ベートーヴェンが残した交響曲や協奏曲を少しばかりかけてみたのだが、自分の思考の音と流れに合致しなかった。

やはり彼のピアノソナタには、自分を動かす何かがあるのだ。夕方の仕事を終え、入浴をしている最中にもベートーヴェンのピアノソナタを聴き続けていたのだが、それらが一つの体系として美を構築していることに改めて感動していた。

哲学者のイマニュエル・カントが建築的に哲学体系を打ち立てたのと同様に、ベートーヴェンも建築的に音楽体系を打ち立てていたのだ。私が美を感じていたのは、こうした建築的な様式美にあるのかもしれないと思わされた。 一日中自分が執筆した文章を読んでいたがゆえに、思考が少し錯綜しているかもしれないが、形式が美を生み出すということについてはより考えを深めていく必要があるだろう。そして、自分がそうした形式を構築し、そこから美を生み出すためにはどうしたらよいのかを考えていくことが求められる。

形式と美に関するこの課題を抱えながら、やはり私はこの夏にギリシャに行く必要があるのだろうか。もしかしたら必要なのかもしれない。

この夏ではないにせよ、オランダにいる残りの期間において、必ずギリシャに足を運んでおく必要がある。同様の理由から、エジプトにも足を運ばなければならない。

これは自分にとって必然の訪問である。ギリシャとエジプトに対する小さな関心が芽生えてから、随分と時間が経った。もう少し、あと少し自分の内側が成熟したその時に、それらの二つの国に必ず訪れることになるだろう。

全ての仕事を終え、今朝の宣言通りに、今日はこれ以上にないほど充実した土曜日であったと言える。明日も同様の一日であることを祈りながら、就寝に向かいたい。2017/4/22

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