970. 初校の再読


今日は朝から夕方にかけて、第二弾の書籍の初校を最初から最後まで一文ずつ読み続けていた。誤字・脱字等の細かな点を確認するという作業を延々と行っていた。

当初の予定では、早朝に流し始めたマウリツィオ・ポリーニのベートーヴェンピアノソナタ全集が終わるまでに、この作業を完成させたいと思っていた。しかし、三時半を過ぎた段階でちょうど半分まで初校を読み進めることにとどまっている。

10時間弱にわたるピアノソナタ全32曲のうち、ついに第28番の第2楽章が静かに流れ始めた。そして、第2楽章の始まりと同時に、外の世界では雨が降り出した模様だ。

私は、自分の関心事項に合致した論文や書籍を読むことに関して、一切の苦などない。だが、それでも他者が執筆した文章を長時間読み続けることには限界がある。

いつも私が行っているのは、読むことと書くことを適宜織り交ぜながら、絶えず読み絶えず書くという生活を形作ることである。今朝から読み進めていたのは自分が執筆した文章であるがゆえに、他者が執筆したものよりも長時間読むことが可能なのだが、それでも読み続けるという行為には限界があるようだ。

本書の中でも言及しているが、実践にはやはり変動性を取り入れることが不可欠なのだ。同じような実践を無駄に長く行っていても意味はない。

そこに変化を加え、実践に彩りを加えていくことが必要なのだ。初校の再読と修正は、どうしても本文を最初から最後まで地道に読み進めていくことが要求されるがゆえに、普段私が論文や書籍を読む際に行っているような工夫を取り入れがたい。

そのため、今の私にできることは、このように文章を執筆するという休憩を挟むことであった。文章を読むという行為をひたすら継続させた後には、休憩のために文章を書くという行為が不可欠である。

逆に、文章を書くという行為をひたすら継続させた後には、休憩のために文章を読むという行為が私にとっては欠かせない。読むことと書くことの二つの変数だけで一日を形作れるというのは、極めて単純かつ質素な日々であるが、そうした慎ましい生活を送れることが何より幸福なのだ。 ピアノソナタ第28番が終わり、ポリーニのCDでは次の曲が第30番となっている。気づかないうちに第1楽章も終わり告げ、いよいよ冒頭から凄まじい勢いを見せる第2楽章に突入した。

そろそろ休憩を終え、再び初校を読み進めたいと思う。現在、全5章のうち、3章の真ん中まで来ている。何とか今日中に、全ての文章に目を通したいと思う。

とても充実した土曜日であったと感じながら今日の就寝を迎えたい。2017/4/22

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