
いつも発達理論の学び舎をご覧になっていただきどうもありがとうございます。
ついに第二弾の書籍のタイトルが決定し、先ほど編集者の方から連絡を受けました。
タイトルは『成人発達理論による能力の成長:ダイナミックスキル理論による実践的トレーニング』です。
本書は、既存の能力開発の枠組みを見直し、新たな能力開発トレーニングを実現するための理論と方法を紹介した「実践書」です。
特に、新たな能力開発トレーニングの創出に有益だと思われる、元ハーバード大学教育大学院教授カート・フィッシャーの「ダイナミックスキル理論」を中心に解説しています。
人の成長や発達にご関心のあるすべての方にぜひ読んでいただきたいという思いで本書を執筆しました。ご自身のさらなる成長と他者の成長に関心のあるビジネスパーソンだけではなく、トレーナー、コーチ、セラピスト、教育関係の方などを常に意識して本書を書き進めました。さらなる「自他成長」に関心のあるすべての方に手にとっていただければ幸いです。
今回は、能力開発に有益な理論と方法を数多く盛り込んだため、前作よりもひとまわり大きめのハードカバーで世に送り届けることになりました。
また、読者の皆さまに発達理論の様々な概念や理論をより深く学んでいただくために、様々な工夫と仕掛けを施しました。
ぜひ書籍を開いてみた時に、それらの工夫と仕掛けを見つけていただければ幸いです。
発売日は六月の初旬になります。発売日に向けて、これから何回かに分けて、本書の各章の読みどころを紹介していきたいと思います。
今回は簡単に、各章の主なテーマを少しだけ列挙したいと思います。
序章
1.能力開発に有益な知性発達科学とは?
2.ロバート・キーガンが提唱する「器」の成長モデルとカート・フィッシャーが提唱する「能力」の成長モデルの違いとは?
第1章
1.これまでの発達理論にはない新たな視点を提供してくれる「ダイナミックスキル理論」とは?
2.そもそも「スキル」とはなんだろう?
3.私たちはどうして環境が変わるとこれまでの能力を発揮できないのだろうか?
4.私たちはどうして課題が変わるとこれまでの能力を発揮できないのだろうか?
第2章
1.大人の能力はどのように成長していくか知っていますか?
2.「マクロ」「メソ」「ミクロ」な成長とはなんだろう?
3.「フラクタル」な能力の成長とは?
4.能力の成長に潜む「5つの法則」とは?
第3章
1.自他の能力レベルを知ろう!
2.なぜ自他の能力レベルを知ることが大切なのか?
3.フィッシャーが提唱する13段階の能力レベルとは?
4.言葉の力と実践力が持つ密接な関係
5.一流のアスリートと持論形成能力
6.プロフェッショナルに求められる能力レベルとは?
第4章
1.能力の成長に関して間違ったトレーニングをしていませんか?
2.どうすれば成長を促すトレーニングが実現されるのか?
3.一人ではできないことを「できる」に変えるにはどうしたらいいのか?
4.他者を通じたさらなる成長と他者のさらなる成長を支援するために
第5章
1.巷で流行の「マインドフルネス瞑想」の落とし穴を知っていますか?
2.さらなる成長を実現するためにマインドフルネス瞑想をどのように活用すればいいのか?
3.「リフレクション」の落とし穴はなんだろう?
4.さらなる成長を実現するためにリフレクションをどのように活用すればいいのか?
5.「システム思考」に関する誤解とは?真のシステム思考とは?
6.自他成長に大切なこと