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900. 日記から得られた閃きによる論文の方向転換


今朝方に二週間ほど前の日記を読み返していた。すると、その中で研究論文に関する今後の方針について言及があった。

それを読み返していると、少しばかり自分の考えをさらに先へ進めることができたような感覚があった。端的に述べると、それは研究の方向性を若干修正するようなものである。

日記を読み返しながら閃いたことに関して、忘れないうちに書き留めておきたい。今回の研究テーマである、成人のオンライン学習に関して、今のところ、教師と学習者間の発話行動に焦点を当てて研究を進めていた。

当初は、発話行動のみならず、発話構造の複雑性の分析を行うことを行っており、研究の途中から、発話構造の複雑性を扱わない方針にしていた。実際に、教師と学習者間の発話行動に絞って、「状態空間グリッド(SSG)」と「交差再帰定量化解析(CRQA)」という手法を活用していた。

それらの手法を用いた結果をすでに論文に盛り込める形の文章にしていた。ちょうど数週間前に、論文アドバイザーのサスキア・クネン教授とのミーティングの中で、教師と学習者間の発話構造を分析したデータを扱うのかどうかについて話をしていた。

その時の私の意思決定は、確かに手間暇をかけて、カート・フィッシャーのダイナミックスキル理論を活用してデータを定量化したため、それらのデータを活用しないことはもったいないように思えた。だが、論文のストーリーの一貫性を考えると、教師と学習者の発話行動だけに焦点を当てた方がいいのではないかと方向性を固めていた。

しかし実際に、SSGとCRQAを発話行動データに適用してみると、その結果が示すことは重複する部分が多く、二つの手法を適用することに意味があるのだろうかという疑問が湧いてきた。そうであれば、二つの手法を適用するのではなく、一つの手法に絞るというのが最も簡単な解決策かもしれない。

だが、私はダイナミックシステムアプローチの一つの手法であるSSGと、非線形ダイナミクスの一つの手法であるCRQAを共に活用したいという思いがあるため、少しばかり発想を変えることにした。日記を読み返しながら閃いたのは、発話構造の複雑性に対してCRQAを適用したとしても、論文のストーリーに一貫性を持たせることは十分に可能であるということだった。

実は、教師と学習者の発話行動のシンクロナイゼーションを分析する前に、すでに発話構造のシンクロナイゼーションを分析する作業をCRQAを用いて実行していた。そのため、分析作業を一からやり直す必要もなく、すでに執筆した文章に関しても、それを発話行動から発話構造に変換する形で手直しをすればいいだけなので、それほど手間もかからない。

やはり、当初私が掲げていたリサーチクエッションに原点回帰し、発話行動に対してはSSGを適用し、発話構造に対してはCRQAを適用する方が、研究として面白いと思うようになった。教師と学習者の発話行動のマッチングパターンよりも、発話構造の複雑性のマッチングパターンを検証してみたいと思う。

今日は終日読書を行う予定であったが、どこかのタイミングでやはり論文の修正を行う時間を設けたいと思う。CRQAに関してこれまで執筆した原稿をもとに、修正原稿を執筆するようにしたい。2017/4/1

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