862. ザルツブルグ、フローニンゲン、ブダペストでの学会に向けて


先ほど無事に、ウィーンでの宿泊先とザルツブルグでの宿泊先を確保することができた。基本的に、旅先の日中は外出しているため、また今回の旅も一人でのものであるため、いつもそれほどこだわったホテルを選択しているわけではない。

あえて気にかけていることは、周りの環境や最寄駅の近さなどだろう。しかし、特に今回のウィーンの滞在では、ウィーンの街をゆっくり歩いてみたいという思いもあり、駅からそれほど近くない場所に宿泊することにした。

ウィーンにせよ、ザルツブルグにせよ、確かに街の中心部のホテルは高価なものが多いが、街の中心部から外れると、意外と良心的な金額でホテルに宿泊することができる。今回宿泊先に選んだホテルは、どちらも金額的に非常に良心的だ。

ウィーンの宿泊先のホテルから、街の中心部へ向かって歩くことは、今から非常に楽しみだ。また、ザルツブルグという街に関しても、その街並みの美しさを話しに聞いている。

両方の街に訪れたことのある友人に話を聞くと、ウィーンはきらびやかな美しさを持つ街であり、ザルツブルグは質素な美しさを持つ街とのことである。ちょうど、論文アドバイザーのサスキア・クネン先生とも今回のオーストリアへの旅行に関する話になり、先生はザルツブルグにはスキーで訪れたことがあるが、ウィーンにはまだ訪れたことがないそうだ。

ウィーンは、生涯の間に一度は訪れたい場所である、ということも先生は述べていた。ザルツブルグの宿泊先も、街並みを歩いて堪能するために、駅からあえて少し離れた場所に宿泊しようと思ったが、ザルツブルグへ滞在する目的はそもそも、非線形ダイナミクスの学会に参加するためだということを思い出した。

三日日間にわたり、朝から学会があるため、ザルツブルグの宿泊先は、学会の会場が近く、なおかつ最寄駅が近い場所にした。いずれにせよ、今回のオーストリア訪問は、昨年の欧州小旅行とはまた異なる楽しみがある。心が小踊る様子を隠すことはできない。 そういえば、今回の学会は四月の初旬に行われるものなのだが、ちょうどクネン先生とのミーティングで、五月にフローニンゲンで行われる、アイデンティティの発達に関する学会にも声をかけてもらった。

確かに、今の私の研究テーマは、アイデンティティの発達とは関係のないものなのだが、アイデンティティの発達というトピックは、私の中でも依然として大きな位置を占めている。毎日執筆しているこの日記は、確かに日々の生き様を書き留めるためにあり、自分の内側で知識の体系を構築することを意図している側面がある。

実はそれ以外にも、自分のアイデンティティが日々の探究や活動の積み重ねによって、どのように発達していくのかも、日記を通じて確認したいという思いがある。さらには、もともと私は、エリク・エリクソン、ローレンス・コールバーグ、ジェーン・ロヴィンジャー、ロバート・キーガン、スザンヌ・クック=グロイターなどの、アイデンティティを中心とした自我の発達を専門とする研究者たちから多大な影響を受けてきた。

その影響は今も消え去ることなく、私の内側に留まり続けている。現在の関心テーマの探究の傍ら、彼らの書籍を読み返すこともしばしばある。そうしたことから、アイデンティティの発達というのは、常に私の中で重要なテーマであり続けている。

そのため、クネン先生のお誘いを受け、学会のアシスタントして参加することになった。これが五月の学会である。

午前中に、ランニングをするために自宅の扉を開けて、一歩走り始めた瞬間に、そういえば六月にも学会に参加しようと思っていたことを思い出した。これは以前から迷っていたのだが、ハンガリーのブダペストで行われる六日間に及ぶ非線形ダイナミクスに関する国際学会である。

四月の初旬にザルツブルグで行われる非線形ダイナミクスの国際学会は、基本的に、社会科学の研究に非線形ダイナミクスを適用する研究者たちが参加する。そのため、こちらの学会は、参加者の関心事項や発表内容などを考慮してみると、私にとってハードルはそれほど高くない。

一方、ブダペストで行われる六月の学会は、もちろん社会科学の研究へ非線形ダイナミクスを適用することも考慮に入れられているのだと思うが、どちらかというと、物理学的かつ工学的な内容になっているという印象を受ける。

そうした点を考慮に入れても、私がこの学会に参加したいと思ったのは、ブダペストの街がどのようなものなのかをこの目で確認するためである。以前の日記で紹介したように、ブダペストの中央ヨーロッパ大学は、世界で最初にネットワーク科学の博士課程を設立したことで知られており、私はそのプログラムに非常に強い関心を持っている。

いつどのタイミングでその大学に行くのかわからないが、一度実際にブダペストという街が持つ雰囲気を感じ取っておきたいと思うようになった。そうしたことから、もしかすると、四月から三ヶ月連続で何かしらの学会に参加することになるかもしれない。

そうした機会がなければ、自宅と大学の往復だけで完結する日々なので、論文や所属プログラムのスケジュールと合致すれば、せっかくなのでブダペストの学会にも参加したい。2017/3/21

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