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841. 再帰定量化解析の理解へ向けて

March 29, 2017

今日は、早朝から “Principles of Systems Science (2015)”に取り掛かっていた。本書から得ることが多いためか、読みながら随所で立ち止まって考えることがあり、最後まで読み通すにはしばらく時間がかかりそうだ。

 

本書は、およそ800ページに及ぶ大著である。現在は、120ページほど読み進めることができているが、それが占める割合は全体の中でもまだ小さい。

 

焦ることなく、これから毎日少しずつ読み進めることによって、この二週間以内に全体を一読しておきたい。一読が終われば、二回目や三回目に読む速度が増すばかりではなく、より多くのことを深く学べるであろう。

 

今朝方に目を通していた論点の考え方を用いるのであれば、本書を読むことによって私の思考が変化し、私の思考が変化することによって本書から得られる内容が変化するということが起こるであろう。二読目や三読目に新たなことを発見することができたり、一読目で得られた知識をさらに深めていくことができるのは、自分と書籍との間にそのようなフィードバックループが構成されているからだろう。

早朝に30ページほど本書を読み進めた後、研究論文に取り掛かった。午前中に、教師と学習者間のシンクロナイゼーションの有無とその度合いについて分析する「交差再帰定量化解析(CRQA)」に関する文章を執筆するつもりであった。

 

実際に文章の執筆を始めてみると、少しばかり問題に突き当たった。最初に私が行おうとしていたのは、プログラミング言語のRを用いて出力されたCRQAのプロット図と数値結果を論文の中に転記することであった。

 

数値結果の説明から開始するのではなく、プロット図を用いながら視覚に訴える形で説明を展開した方が読者にわかりやすいだろうと判断した。そのため、プロット図を最初に持ってきて説明を開始しようとした。

 

すると、合計で五回分のクラスのプロット図を各々眺めてみたところ、それらのプロット図が意味することは何なのかがよくわからなくなってしまったのだ。この原因は明確であり、そもそもCRQAの本質を完全に掴んでいないということと、細かな論点に対する理解が不十分であるということに原因があるだろう。

 

明らかに五つのプロット図が示す結果は異なり、プロット図の密集度合いを考えると、二つに分類することも容易なのだが、結局どちらがよりシンクロナイゼーションしているのかをその瞬間に言葉で述べることができなかったのだ。

 

再度、各種文献に当たってみたところ、CRQAのプロット図はそもそも、二つの時系列データのデータポイントが繰り返し重なって現れる箇所を抜き取っているがゆえに、シンクロナイゼーションの度合いが高いのは、単純に考えると、よりプロットが多い方だと言えるだろう。

その後、八つの指標に対して出力された数値結果を眺めてみたところ、同様に、各指標がそれぞれ何を表しているのかを完全に理解していない自分がいた。以前の学期に履修した「複雑性と人間発達」のコースのレクチャーの中でもCRQAを学んだのだが、そこで得られた知識がまだ自分に定着していないことを突きつけられた感じがした。

 

今日の午後からは、当初の計画を少しばかり変更して、CRQAの箇所を執筆するのではなく、CRQAに関する四つの論文を読み込むことを行うことにした。やはりここでもう一度、CRQAの本質と各指標の意味をしっかりと自分のものにしておく必要があると判断したからである。2017/3/17

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