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838. メンタルモデルの構築について


夕食を摂りながらふと、そういえば、ここ最近の毎朝起きる時の気持ちというのが、幼少時代のクリスマスの朝と似ていることに気づいた。

サンタクロースからの贈り物が届くことを期待し、贈り物をこの目で一刻も早く見たいような、あの期待感に満ちた気持ちで目覚めることが多いのだ。そうした気持ちを引き起こしているのは、今の私にとって、システム科学とネットワーク科学の存在だろう。

書斎の机の右隅に、システム科学の専門書とネットワーク科学の専門書が積み重ねられている。その中でもとりわけ、“Principles of Systems Science (2015)”と“Netowork sicence (2016)”は、現在の私が虜になっている専門書である。

この二冊の書籍を見ながらふと、仮にこれらの書籍を寝室の枕元に置いて毎日就寝するのであれば、確実に毎朝の目覚めが、サンタクロースからの贈り物を期待していたあの時の気持ちと同様の思いに包まれたものになるに違いない、と思ったのだ。

これが吉と出れば、毎朝確実に五時に目を覚ますことができると思う。だが、これが凶と出れば、夜の寝つきが悪くなるか、三時頃に目を覚ますことになってしまうと思った。

上記の事柄は、取るに足らないことであるが、今の私はそれぐらいに、システム科学とネットワーク科学の探究に捧げられるものは全て捧げたいと思っている。それら二つの科学領域との出会いというのは、私が初めて発達理論に出会った時の気持ちを凌ぐほどの、駆り立てる何かがあるのだ。 今日の夕方は、うまく時間を作ることができたので、“Principles of Systems Science (2015)”を読み進めていた。本書を読み進める中で、私たちが頭の中に作るメンタルモデルというのは、まさにシステムに他ならず、その質のいかんによって自分の仕事の質が大きく左右されることに改めて気づいた。

これは、私が以前師事をしていた、発達論者のオットー・ラスキー博士が常々述べていたことであるが、セラピストやコーチ、あるいはコンサルタントという職業に従事している者たちは、いかに洗練されたメンタルモデルを構築するかが非常に重要である、ということと関係しているだろう。

セラピストやコーチがクライアントを支援する際に、クライアントに関するメンタルモデルが劣悪なものであれば、適切な介入など施しようがない。また、コンサルタントにおいても、クライアントが抱える問題をいかに構造化し、問題に関するメンタルモデルをどのような質で構築するかが、その人の仕事の質を左右するのだ。

今まさに私は、実務家としての立場のみならず、科学者として、研究において理論モデルというシステムを構築することを日々行っている。こうしたことを継続させていくと、発達現象をいかに洗練された理論モデルで構築するかは、いかに現象を動的なシステムとして把握できるかにかかっている、と思うようになってきている。

また、システム科学を学べば学ぶほど、そうした理論モデルの構築がより質の高いものに徐々に変容していることを実感する。現象をシステムとして捉え、その現象の課題を解決するためにも、また、理論モデルというシステムを構築するためにも、システム科学の素養は不可欠であると自戒的に思う日々である。

発達現象に関する自らの研究と実務の質を向上させていくためにも、システム科学の探究は、いくらその進捗が遅いものであったとしても、今後長らく継続させていきたいと強く思う。2017/3/16

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