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818. グループダイナミクスの原体験として


今学期に履修している全てのコースがグループワークを要求していることについて、以前書き留めていたように思う。「複雑性とタレントディベロップメント」のコースは、二人一組となり、小さな「発達プロセス研究」を行うことが最終課題として要求されている。

また、このコースは毎回のクラスの後半で、グループワークを行うことが課せられている。最終課題については、同じプログラムに所属するインドネシア人のタタと一緒に取り組んでいる。

また、毎回のグループワークは、オランダ語グループではなく、英語グループとして取り組んでおり、そのメンバーはいつも同じ四人である。私が強くこのコースに勧誘したオランダ人のピーターと、ドイツ人のフラン、インドネシア人のタタ、そして私の四人で昨日もグループワークに取り組んでいた。

毎回グループワークをしながら思うのだが、提示される課題が実によく練られていて驚く。グループワークで提示される課題は、前半のレクチャーで聞いた概念や理論と実際の研究を橋渡しするような内容になっている。

レクチャーを聞いた後、別室に移動し、与えられたデータをもとに、講義内容を四人であれこれ議論しながら課題に取り組むことは毎回大きな学びになる。そして、グループワーク後に、一時間弱にわたって一人の教授から課題の回答に対してフィードバックをもらえることは、何よりも大きな学びになっている。

毎回、私たちの英語グループは、非線形ダイナミクスの専門家であるラルフ・コックス教授からフィードバックをもらうことになっている。昨日のフィードバックセッションでは、ロバート・シーグラーの「多重波モデル」やフローリス・ターケンスの「埋め込み定理」について議論が盛り上がったのを覚えている。

そうしたフィードバックセッションの前に行った実際のグループワークでは、クラスの回を追うごとにメンバーの関係が親密になり、意見交換がしやすい雰囲気が醸成されている。四人のメンバー間の関係性が深まったところで、私は前々からドイツ人のフランに対して言おうと思っていたことを素直に述べた。 フラン:「いや、ピーターの意見もわからないではないけど、この回答はレベル2だと私は思う」 :「まぁまぁ、落ち着いてよ、『ボス』」 フラン:「誰がボスよ笑」 :「いや、どう見てもフランの口調や態度はボスでしょ笑」 タタとピーターが笑いながら頷く。 前々から私はフランにそのことを伝えたいと思っており、昨日のグループワークの中でそれを伝えることができて、今は非常に爽快な気分である。帰宅後、夕食をとりながら、来週のグループワークの中で、フランのことを「キング」か「クイーン」と呼ぶことに決めた。

そのように呼ばれた時のフランの反応を含め、タタとピーターの反応を想像するだけで笑いが込み上げてきた。それは、食卓の窓から見える暗闇を消し去るような明るさを持つ笑いであった。 それほどまでにグループ内の関係が良いものになってきているのは、面白い現象である。そして、そうした良好な関係性がグループワークの質を確かに向上させていることも面白いと思う。

私の中で、グループダイナミクスは、もう少し後になって取り組む予定のテーマだが、多国籍かつ多様なバックグラウンドを持つ人たちとのこうしたやり取りは、きっと今後の探究の原体験の一つになるだろう。2017/3/9

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