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811. 内側の声に従って生きる道を歩むこと


今日は、午前中にネットワーク科学と非時系列データ分析に関する専門書を読んでいた。数日前から引き続き、アルバート・ラズロー・バラバシが執筆した “Network Science (2016)”を毎日一つか二つの章を読み進めている。

今回は一読目であるため、細かな論点に深入りすることなく、主要論点をまずは感覚的に把握するような読み方をしている。非時系列データ分析に関する専門書 “Nonlinear time series analysis (2000)”に関しても、ほとんど同じような進め方と読み方を採用している。

どちらも偶然ながらケンブリッジ大学出版のものであり、やはりこの出版社から刊行される専門書は質が高いものばかりだとつくづく思わされる。ケンブリッジ大学出版は、お気に入りの出版社の一つだ。

実際のところ、数日前から読み進めているどちらの書籍も、今の研究に直接的に関係するわけではない。特に、前者のネットワーク科学に関しては、現在進めている研究との接点はほとんどないと言ってもいいだろう。

ただし、私の中で、システムの観点とネットワークの観点から人間発達を捉えていくという課題意識が強く芽生え始めているため、ネットワーク科学に関する理解を少しずつ進めていくことも大切なことだと考えている。

また、後者の書籍に関しては、現在私が活用している非線形ダイナミクスの手法に直接関係するような理論を解説している箇所もあれば、そうでない箇所もある。今の研究をまずは完成させることを最優先させるのであれば、この専門書に関しては、現在の研究に直接関係のある箇所を中心に読み進めた方がいいのかもしれないと思い直している。

やはり自分の研究に直接関係する内容の方が、確実に自分の身体知になっていくであろうから、研究で取り上げる概念や手法と関係した箇所を丹念に読み進めるということを行った方が良いだろう。

ネットワーク科学の探究に関しては、幅を広げるような読み方をする一方で、システム科学の探究に関しては、自分の研究に関係する箇所を丹念に読むという深さを重視する読み方を心がけようと思う。午前中はそのような読書を行い、昼食前にランニングに出かけた。

先々週、先週、今週と天候が悪い日がずっと続いている。そうした中、今日は曇り空であったため、なんとか走りに出かけることができた。

ランニングに出かけて気分転換を図ることができたと思っていたのだが、今日はあまり気分が冴えていないことに昼食後に気づいた。気分というよりも、内側のエネルギー循環が良くないという表現か、エネルギーの絶対量が減退しているという表現が妥当だろう。

午後からも午前中に引き続き、専門書を読み進めていこうと思ったが、うまく進まなかった。そのため、フローニンゲン大学の二年目に在籍する予定の「実証的教育学」のプログラムに応募する書類を準備していた。

推薦状の下書きを済ませ、推薦状を書いてくれることに快諾してくれた論文アドバイザーのサスキア・クネン教授とメンターのルート・ハータイ教授に下書きを送った。その後、その他の細々とした仕事を済ませることができたが、相変わらず専門書を読むような気分にはなれなかった。

そうした中、フローニンゲンという街に二年留まるのか、三年留まるのかという問題について、昨日と同様に考えを巡らせていた。今の自分は、何かに対して焦っているようで焦っていない。

あるいは、焦らなければならないが焦る必要がない、という幾分奇妙な思いに少しばかり板挟みになっている。焦っている自分や焦らなければならないと思っている自分は、小さな自己から生まれた超克されるべき存在である。

一方で、焦っていない自分や焦る必要がないと思っている自分は、大切なことを知っている存在だ。社会的な通念に左右される小さな自己は、徐々に私の中でその存在を小さくしているが、まだ時折私の内側で顔を覗かせる。

そういう時は決まって、自分の気分がすぐれない。真に自分の内側の声に従いながら生きることの道は、思っていたよりも遠いものだとつくづく思わされる。2017/3/7

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