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806. ネットワーク科学と過去の日記から


昨夜は十分な睡眠を取ったため、今日は起床直後からとても気力が満ちている。起床直前の夢の中で、複雑性科学に関する一つの概念について新たな発見があったのだが、残念ながら、それを思い出すことができない。

いずれにせよ、昨日も複雑性科学を中心に、自分の仕事を着実に進めることができていた。複雑性科学に加えて、ネットワーク科学に関する探究も少しずつであるが軌道に乗り始めている。

昨日は、午後の仕事がひと段落ついたところで、ネットワーク科学の代表的な研究者であるアルバート・ラズロー・バラバシが出演するドキュメンタリー番組を視聴していた。この番組を視聴しながら、人間の知性や能力が発達するプロセスやメカニズムをネットワーク科学の観点から探究していくことは、やはり強く私を惹きつけると改めて感じた。

今のところ、ダイナミックシステム理論の観点を用いた人間発達に関する研究は非常に進んでいるが、ネットワーク理論の観点を適用した人間発達の研究はほとんど見かけない。ネットワーク科学と発達科学を架橋した領域はほとんど手付かずであるが、逆にそれは探究しがいのあることだと思う。

ダイナミックシステムアプローチや非線形ダイナミクスと同様に、ネットワーク科学の理論と研究手法は、非常に優れたものが多いため、発達研究に応用させる範囲がとても広いと私は見ている。

ちょうど昨日、ネットワーク科学の諸々の手法がプログラミング言語のRを用いて適用することができることが分かったため、専門書を一冊ほど購入した。現在、毎朝取り組んでいる“Netowork sicence (2016)”を読み終えたら、そちらの専門書を読み始めたいと思う。 昨日は、午後に少しばかり時間を取り、過去の日記を加筆・編集するという作業を行っていた。その中でも、かれこれ半年前に書き留めた日記に対して、新たな発見があった。

その記事は、偶然ながら私の誕生日に書いたものである。「473. 発達的大変動」という記事を読み返してみると、当時の私が発達現象の直前に起こる予兆のようなものを感じ取っていたことがわかったのだ。

一昨日に読んでいた論文にあるように、私たちの発達の原理の一つは、システム内のエントロピーが増大し、それが極限にまで至った時に新たな構造を生み出し、エントロピーがまだ減少していくということにある。

当時の私は、自分の意識空間の中において、エントロピーの増大を感じ取っていたようなのだ。また、それが臨界点に向かう一部始終を目撃していたようであるし、不安定性の極致を迎えた瞬間を捉えていたようなのだ。

さらに、その日以降の日記を読んでみると、自己システムのエントロピーが減少していくかのように、自分の内側で起こった現象が落ち着いていく様子も捉えていたことがわかる。

半年前に体験的した事柄を言葉の形で記録しておいたおかげで、一昨日に読んだ論文の内容を体験的に裏付けることができたのである。今後も自分の体験を通して、自己システムの発達過程におけるエントロピーの度合いの推移とシステムの安定性・不安定性、そして、システム内に新たな構造が出現するという自己組織化現象の観察を続けたいと思う。2017/3/5

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