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781. ダイナミックシステム理論と非線形ダイナミクスの学習


先週から今日にかけて雨の日が続いている。天気予報を確認してみると、日曜日の今日から今週末にかけて天気がずっと悪いようだ。

先週における嵐のような一日しかり、それらは新しい季節がやってくる変わり目を示すかのようである。今日は午前中から、二つの書籍に絞って文献調査を続けていた。

一つは、先週から再読に着手し始めた “A dynamic systems approach to the development of cognition and action (1994)”という書籍である。特に幼児の歩行運動の発達にダイナミックシステム理論を適用した第一人者であるエスター・セレンとリンダ・スミスが執筆したこの書籍には、本当に得るものが多くある。

彼らは通称「ブルーミントン学派」と呼ばれ、フローニンゲン大学の研究者を中心とした「フローニンゲン学派」とは異なる形で、ダイナミックシステム理論を発達研究に適用している。現在私がフローニンゲン大学で学ぶんでいる研究手法や発達思想と若干の相違はあるが、セレンとスミスが発達科学に残した功績は色褪せることがない。

この書籍を再読するのに数週間かかる見通しだったが、一日にだいたい二章ずつ読み進めることができているので、今週中には再読が完了しそうである。本書には、小難しい数式は一切記載されておらず、ダイナミックシステム理論の概念や発想の仕方の真髄を掴むには非常に良い。

私にとって、これまで学習してきた概念をさらに深めることに関して有益であり、さらには、抜け漏れている概念を補強する上でも有益である。この書籍が、ダイナミックシステム理論を発達研究に適用する者にとってのバイブルとして読み継がれている理由がよくわかる。 この書籍の次に取り掛かっていたのは、先日購入した “Nonlinear time series analysis (2004)”である。この書籍は、完全に応用数学の非線形ダイナミクスに関する専門書である。

だが、私がこの書籍を購入したのは、本書が非線形時系列分析について、難解な数式をほとんど用いることなく丁寧に説明しているためであった。確かに、必要最低限の数式が登場するのだが、それらがこちらの理解をむやみに遮ることはない。

前の学期に履修していた「複雑性と人間発達」のコースで取り上げられた、非線形ダイナミクスの概念や研究手法に関する理解をじっくりと深めるのに本書は最適である。どのような知識領域でもそうだと思うが、その領域に関する概念や理論が丁寧に説明された基本書のようなものを繰り返し読み込むことは、当該領域の知識体系を自分の中に構築していく上で不可欠となる。

本書をじっくりと繰り返し読むことによって、非線形ダイナミクスの知識体系を徐々に築き上げていきたい。2017/2/26

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