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763. 日々の習慣から


今朝は少しばかり奇妙な夢によって起こされたと言える。夢の中身そのものに囚われるのではなく、そのシンボルが持つ意味について少しばかり考えていた。

だが、夢を分析するに資するほどの知識を私は持ち合わせているわけでもないため、やはり感覚的な印象を頼りにそのシンボルについて考えてしまう。その場合、無意識の底から湧き上がる豊穣な意味を持つ夢が、真に自分にとって有意味な発見をもたらしてくれないことを知る。やはり、考えを前に進めるために、知識というのは不可欠である。

寝室から書斎に移ると、辺りは静かな闇に包まれていた。英語とオランダ語の音読を終え、数年間毎朝継続している論文の筆写という毎朝の習慣的な実践を行った。

ここ数週間は、ポール・ヴァン・ギアートがある専門書に寄稿した論文を筆写していたのだが、今日で無事にそれが終わり、明日からは、彼が1998年にPsychological Reviewに投稿した “A dynamic systems model of basic developmental mechanisms: Piaget, Vygotsky, and Beyond”を筆写することを開始しようと思う。

これは以前にも筆写したことのあるものだが、再びこれを書き写す必要性を強く感じている。Psychological Reviewというのは、心理学の専門ジャーナルの中で、最も権威あるものの一つであることもあり、この論文も非常に中身が濃いい。

カート・フィッシャーのダイナミックスキル理論の原型を成した1980年の論文 “A theory of cognitive development: The control and construction of hierarchies of skills”も、Psychological Reviewに投稿されたものであり、こちらの論文の密度も傑出している。

この論文に関しては、時間をかけて二度ほど筆写をしていたように思う。二人が論文の中で展開する論理構造や語彙の選択などをこの数年間丹念に追っていたため、論文執筆の技術に関して、彼ら二人に負うことは大変多い。

明日からは、単にヴァン・ギアートの論文を筆写するのではなく、当然ながら分析的にそれを行いたい。具体的には、どのような内容がどのような語彙で表現されているかだけではなく、論文全体の構成から始まり、一つ一つのセンテンスや語彙がなぜそこに置かれる必要があるのかといったところまでを含めて、慎重に文章を書き写していきたい。

彼ら二人が見ていた世界と築き上げた体系は、私にとって遥か先にあるのだが、徐々にそれらに近づきつつあるのを確かに感じている。これは私にとって、一つ喜ばしいことである。

朝の習慣的な実践を終えると、真っ暗な闇の向こうから、青黒い空が姿を現し始めた。ホロヴィッツ編曲の『死の舞踏』が部屋に流れ、空の青黒さとともに、自分を内面の深くへと向かわせる。

今の私にとって、このピアノ曲は不思議な力を持っていると思う。ここからさらに時間が経つと、青黒さから薄青い空に変わり、今日は晴れとのことであるから、冬に固有の静かで引き込むような青い空が広がることを期待している。

いずれにせよ、時間の変化に応じて変化するのは、空の色でしかない。空は常にそこにあり続けているという認識を持つことが大切だ。2017/2/21

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