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693. へその緒を切断して


今日は午前中から朦朧さと玲瓏さが混じったような不思議な意識状態にあった。意識自体は鮮明かつ透き通っているのだが、それが逆にぼんやりとした状態を生んでいるかのようであった。

いずれにせよ、こうした朦朧さと玲瓏さが混じり合った不思議な感覚のおかげで、午前中の仕事は静かに着実に進められていった。仕事を進めていく中で、ダイナミックシステムアプローチの専門書に目を通していると、複雑な発達現象に迫っていく際には、大きく分けると、どうやら二つのアプローチが存在することがわかった。

今までは、これらのアプローチを大別することなく、どこが渾然一体となった形で理解していたように思う。一つ目のアプローチは、スペクトラル解析やフラクタル尺度などの手法を用いて、発達プロセスの時系列データに現れる一時的な構造を定量化する、というものである。

そして、もう一方のアプローチは、アトラクター再構成手法や再帰定量化解析などによって、時系列データの変動性をもとに、その変動性を生み出すシステムを定量化する、というものである。この分類のおかげで、自分が研究で行っていることがより明瞭になったように思う。

そのような気づきを得た後、再び先ほどの意識状態に強く引き戻されるような感覚があった。そして、数日前に抱えていた孤独感は、どうやら日本と繋がっていたへその緒が切れた感覚と形容できるものだと気付いたのだ。

これは非常に突飛な考えかもしれない。また、その妥当性は定かではないが、数日前の孤独感は、精神的なへその緒が切れる感覚だったと呼べるようなものだと直感的に思ったのだ。

文化的な呪縛を超え、文化の恩恵を真に受けるためには、母国と繋がっていたへその緒を切断する必要があったのだと思う。へその緒が切れた感覚の後、それは日本の集合的な精神性を乗り越え、真に日本の精神性を抱擁しながら生きることがようやくこれから始まるのだと理解した。

今朝の爽快感は、この感覚が生まれることの予兆だったのかもしれない。2017/1/28

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