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655. 秋からの進路について


今日は午前中の仕事を済ませ、昼食後に買い物を兼ねて近所を散歩しに出かけた。午前中はあいにくの雪模様であり、午後からの晴れ間を見計らって外出をした。

正味10分ほど晴れ間に恵まれたが、途中から粉雪が舞い始めた。折り畳み傘を広げると、粉雪が傘と触れ合う音が静かに聞こえ始めた。

その音を聞きながら、欧州での生活を始めてのこの六ヶ月の時間の経過の早さに改めて驚かされた。毎日が過ぎ去る速度が驚くほどに早いのだ。

それでいて自分の内側の流れは、非常に緩やかに流れているのがわかる。外側の時間の流れと内側の時間の流れが歩調を異にしているということが、最近とりわけ強く意識される。

散歩に出かける前に、今年の夏にプログラムが終了した後のことについて少しばかり考えていた。具体的には、フローニンゲン大学で探究を深める分野を明確にし、どのプログラムに在籍するのかを決めようとしていたのだ。

現在のプログラム終了後、もう一年フローニンゲン大学に残ることになれば、欧米で取得する三つ目の修士号となる。修士号を収集しているわけでは決してなく、適切な時期が来れば欧米のどこかの大学院の博士課程に進学しようと思っているのだが、今はまだその時期ではない。

自分の仕事を進めながら、自身の関心に沿って探究を進めているうちに、結果として三つ目の修士号取得に向かいつつあると言うだけの話である。散歩前に自宅で情報を精査していたのは、三つ目の修士プログラムを何にするかということであった。

実はフローニンゲン大学に入学する前から、フローニンゲン大学では少なくとも二つの修士号を取得しようと考えていた。現在は、もっぱら人間の発達に関して、複雑性科学のダイナミックシステム理論を中心とした観点で探究を進める修士課程に在籍している。

現在のプログラムを通じて、人間の知性や能力を動的なシステムとしてみなしながら研究を行う理論と手法を数多く学ぶことができている。その事実に対しては、これ以上ないぐらいの満足感を覚えている。

同時に、ダイナミックシステムアプローチに関してより理解を深め、非線形ダイナミクスの手法に関する技術をより洗練させていきたいという思いが強くあり、たった一年でフローニンゲン大学を離れることは非常にもったいないと思っている。

そのため、仮に次のプログラムが何であったとしても、ダイナミックシステムアプローチに関する優秀な専門家が集まるフローニンゲン大学に在籍することを通して、そうした専門家と協働しながらダイナミックシステムアプローチの探究を真剣に継続させていきたいと思う。

ダイナミックシステムアプローチの探究と並行して、ネットワーク科学の観点から人間発達を探究したいという思いが日増しに強くなっている。こうした思いを強くさせたのは、私が在籍するプログラムの代表であり、私のメンター役を務めてくれているルート・ハータイ博士の研究を見てきたことにあるだろう。

彼がいくつかの論文の中で紹介している「ダイナミックネットワークアプローチ」という手法を初めて目にした時、これは実に面白く、応用範囲が広い手法だと思った。彼の研究に感化され、実際に、最初の学期の最中に、社会学科の「ネットワーク科学プログラム」のコースをいくつか履修したいと考えていたのだ。

残念ながら、私が在籍する今のプログラムの兼ね合いと自分の研究との兼ね合いもあり、それらのコースを履修することができなかった。ネットワーク科学の理論と研究手法を学べるコースは二つあり、三つ目の修士課程の選択科目として是非ともそれらの二つのコースを履修したいと思っている。

そのような思いから、選択科目の自由があり、現在行っている成人のオンライン学習の研究に加え、実務で携わっている成長支援コーチングの実証研究も進めていけそうなプログラムは、「産業組織心理学」だと結論づけている。

そして、もう一つ可能性として残しているのが、前々から関心のあった「実証的教育学」というプログラムである。どちらも一見すると、全く関係のないプログラムのように思えるかもしれないが、どちらも共に、人間発達という私の一つの関心事項に強く紐付いたものであることに変わりはない。

ただし後者のプログラムは、オンライン学習、学習理論、教育心理学に関する理解を深められる機会がある一方で、選択科目の自由がきかないため、ネットワーク科学やコーチング心理学に関するコースを受講することができないという制約がある。

結論として落ち着いたのは、とりあえず両方のプログラムに出願し、結果が出てから最終的な判断を下すというものであった。まずは何としてでも、もう一年間フローニンゲン大学に残って研究と仕事を進めることができるようにしたい。2017/1/14

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