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644. 新たな食生活と初期値問題


昨日は、フローニンゲンの街の中心部にある行きつけのチーズ屋に足を運んだ。このチーズ屋にはいつもお世話になっている。チーズ屋でチーズを購入するのではなく、いつもナッツ類をここで購入している。

いつもこのチーズ屋を切り盛りしている二人の店員は、とても親しみやすい。今日も簡単に言葉を交わし、いつもと同じナッツ類を購入した。チーズ屋を出た時に、欧州生活が様相を新しくして再び開始されたことを知る。

オランダの土地で自分に合った食生活を発見し、それに忠実に従うことによって、自分の内側に一つの規則とリズムが出来上がったことがわかる。今回のチーズ屋への訪問を契機に、夕食の二時間前か夕食時にナッツ類を食べるという習慣が再び始まる。

ただし、オランダに戻ってきて、食生活に関して、一つだけ変化があった。年末年始の日本への一時帰国の最中、なぜだかわからないが、サラダに使うドレッシングに注意しようと思った。

今の自宅のキッチンはそれほど大きくなく、さらにはオランダ生活の初日に見舞われたハプニングによって、自炊することはなくなった。オランダに来てから、スーパーで売られている様々な種類のサラダとチーズをローテンションで食べる食生活となっている。

市販のサラダについているドレッシングがどうも自分に合わないのではないか、という考えがなぜだか日本にいる時に降ってきた。オランダに戻ってきてから早速、オーガニックのオイルを幾つか購入し、今ではそれをサラダにかけて食べている。

油を有機オイルに変えたことによって、身体の調子がとても良いように思う。どんな油を摂取するかは、身体にかなり大きな影響を及ぼすようである。身体への影響が大きいということは、精神への影響も大きいのだろう。

また、日本では魚を食べる機会が多く、オランダに戻ってきてからも魚を頻繁に食べたいと思うようになった。魚を積極的に摂取するというのも、新たな食生活の一つになりそうだ。

ナッツ、サラダ、チーズ、魚を購入し、自宅に戻ってくると、再び自分の仕事を続けた。古典的な問題かもしれないが、ダイナミックシステムの初期値問題について考えさせられることがあった。

ダイナミックシステムは、その初期値が変われば、後々の挙動が大きく変わることになる、という特質を持っている。そのため、初期値をいかに設定するかは、ダイナミックシステムアプローチを活用する際に非常に大切な論点である。

ここから、今自分が取り組んでいるコンピューターシミレーションで乗り越えなければならない課題が浮上してきた。例えば、人間の知性や能力の発達に関して、理論モデルを組み立て、それを数式モデルに翻訳し、コンピューターシミレーションをする際に、何を初期値とするかによって、シミレーション結果が大きく変わってしまうのである。

ダイナミックシステムアプローチは現在、経済学、脳科学、生物学などに積極的に活用されているが、コンピューターシミレーションを用いて正確な将来予測をすることはどの分野においても頭を悩ませる問題になっている。

それくらい、ダイナミックシステムの挙動を正確に予測するのは難しいのだ。特に、長期的な予測になればなるほど困難さが増すように思う。なぜなら、初期値にごくわずかな差があった場合、短期的にはその影響はそれほど見られないことが多いが、時間軸が伸びると、初期値のごくわずかな差が必ず将来の大きな差として現れるからである。

そのようなことを考えながら、再び自分の食生活に思いを巡らせていた。ある意味、欧州での生活を改めて始めた今は、食生活の初期値を設定し直す優れた機会だと思うのだ。

幾つかの有機オイルと魚を取り入れた食生活によって、今後自分の身体や精神にどのような影響があるのかをつぶさに観察したいと思う。2017/1/10

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