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614. 年内最後のクネン先生とのミーティング


フローニンゲンの街は、気温のみならず、日の出時間も冬の世界に入っていることを知る。朝の八時半にもかかわらず、まだ辺りは暗い。そうした暗さの中で人々が活発に動き始めているのを書斎の窓から見る。

昨夜は数ヶ月ぶりに、ある知人のご自宅でディナーをご一緒させてもらった。美味しい食事と共に、三時間半に及ぶ歓談を楽しませてもらった。

他者との対話の意味と意義を再確認すると同時に、対話の一過性と永続性について考えなければならないと思った。このディナーの前に、昨日の午前中は、論文アドバイザーのクネン先生と年内最後のミーティングを行った。

今回のミーティングの趣旨は、フローニンゲン大学での研究生活が始まってから四ヶ月が経ち、この四ヶ月を振り返るというものであった。幸いにも、研究が着実に進んでおり、クネン先生も私と同じ感覚を持っていたため、研究について話すことはほとんどなかった。

ただし、研究に新たな進展が一つあったので、それだけは報告しておいた。先週の「複雑性と人間発達」のクラスで学習した「フラクタル解析」を自分のデータに適用してみたところ、学習者によって異なるフラクタル次元を持っていることがわかったのだ。

これまで紹介してきた言葉を用いると、ある学習者はピンクノイズを発していたり、別の学習者はブラウンノイズを発していたりすることがわかったのだ。そしてそこから、それらの異なるノイズを発する学習者の特徴についての仮説が思い浮かび、それをクネン先生に報告した。

クネン先生も私も、学習者のある特性ごとに、このように異なるフラクタル次元が出現し得ることに対して、とても面白いと感じていた。できれば「フラクタル解析」も今回の研究に盛り込みたいところだが、その最終的な判断はもう少し先である。

ミーティングの最後に、「研究者としての自分を変えた書籍や論文は何か?」という問いをクネン先生に投げかけ、そこで紹介された書籍や論文をクリスマス休暇に読もうと思った。その中でも一つ、私が読んだことがなかったのが、スチュアート・カウフマンの “At home in the universe: The search for laws of self-organization and complexity (1995)”である。

カウフマンは米国の理論生物学者であり、複雑系研究の分野に大きな貢献を果たしている人物である。カウフマンの “Origins of order: Self-organization and selection in evolution (1993)”は読み応えのある名著であったため、クネン先生に推薦してもらったそちらの書籍も是非読んでみたいと思う。

クネン先生とのミーティングが終わり、図書館で読みたい論文を20本ほどプリントアウトし、カウフマンの “At home in the universe”もアマゾンで注文をした。

それらの論文と書籍と一緒に、この冬休み休暇を過ごせることをとても楽しみにしている。2016/12/19

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