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562. 書籍の執筆について


今日も非常に仕事がはかどる一日であった。本日は、専門書や論文に目を通すことは一切なく、午前中は主に第二弾の書籍について構成案を考えていた。

前作の『なぜ部下とうまくいかないのか』は、五つの章立てを決めた段階で、ストーリーの流れが自分の頭の中にあったため、章ごとの細かな内容を決めることなく、筆をうまく進めていくことができた。

しかし、今回の作品は、コンセプトと表現形式の都合上、大まかな構成を決めるだけでは不十分であり、どんな論点をどんな順番で盛り込んでいくのかを事前にしっかりと考える必要がある。これは、書籍の執筆のみならず、論文や企画書の作成にも当てはまる基本的な原則だと思うのだが、これまでの私はそうした作業があまり得意ではなかった。

これまでの私は即興的に文章を書くことが多く、このようなスタイルだと、本当に意味のあるものを生み出していくことはなかなか難しい。ライプチヒのバッハ博物館で目の当たりにしたように、バッハは作品を生み出す法則性、言い換えると、美を創出することの法則性を発見することの探究に従事していた。

彼の探究成果から得られた法則性に基づくことによって、バッハは傑出した作品をあれだけ多く残せたのだと思う。まさに、今の私が取り組まなければならないのは、単に作品を残すことではなく、一人の表現者として、意味のある作品を生み出す規則性や法則性を自分なりに掴み、それを定式化させることである。

このような自分なりの作品創出理論のようなものがなければ、毎回の作品は単なる偶然の産物となってしまうだろう。さらには、自分の表現したいものが一向に深まることなく、同じ深度を常に旋回するような状態に陥ってしまうだろう。

私にとってそれは、何としてでも避けなければならないことである。自分の仕事を深めることにつながらない創造行為は、ほとんど意味のないことだと思っている。こうした無意味な活動に資源を浪費しないためにも、毎回の表現活動の中で、絶えず作品創出の理論を洗練化させる試みに従事する必要があるのだ。 今日の午前中に取り掛かっていたのは、まさにそうした試みの一環である。数時間の時間をかけることによって、作品の全貌を捉えることができるようになった。さらには、各章の細かな論点設定とそれらの流れを考えることによって、仮にこの作品を彫刻に見立てれば、彫刻の彫るべき箇所と彫る流れを掴んだと言えるだろう。

前回の作品は、一日に約20,000字ほどの一つの章を執筆すると決めて、その決まり通りに仕事を進め、五日で初稿を書き上げることができた。確かに、自分が設定した基準に基づいて、五日間集中的に執筆作業に取り掛かることができたのだが、細かな論点を事前に設定していなかったため、各章の細かな論点とその流れを、毎朝執筆前に時間をかけて練る必要があったのだ。

今から振り返るとかなり奇妙な執筆の仕方だと思うが、実際に各章のタイトルしか決めていないところから、その日の執筆を開始し、毎日一章書き上げていくことを行っていたのだ。それに比べて、今回は、すでに各章の細かな論点を設定し、何をどのようにどこに盛り込むのかも、現在時点ですでに設定することができている。

そのため、前作よりも、執筆が効率的に進むと期待される。他の仕事や大学院での研究やコースとの兼ね合いもあるが、現在の自分のエネルギー量を考慮すると、今回も一日に一章を執筆していくという心積もりでいる。

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