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429.変わらぬ休日


秋も深まるフローニンゲンの土曜日。今朝は朝一番に、最終試験がそろそろ近づいてきているオランダ語コースの復習を少しばかり行った。また、ライティングの課題として出された「自国の食べ物の紹介」についてオランダ語で説明文を書き上げる必要がある。

他者の評価はどうかわからないのだが、ライティングに関してであれば、日英蘭のどの言語であってもあまり苦労はしないような気がしている。もちろんオランダ語に関しては、語彙も文法もまだまだ習得しなければならないことが多々あるのは事実である。

しかし、ライティングはリスニングやスピーキングに比べて内容を考える時間的余裕があるため、それがオランダ語であっても、私はライティングの課題を好む傾向にあるのだ。辞書を引きながら、ゆっくりと自分が表現したいことを文字で書き表していくことに独特の喜びを感じるのである。今日は先週の復習で手一杯であったため、自国の食べ物を紹介するというライティングの課題は、明日の朝に取り掛かろうと思う。

次に取り掛かっていた仕事は、論文の提案書を洗練させることであった。クネン先生から助言と指摘をもらった箇所を中心に、提案書に追加・修正を加えていた。クネン先生からの指導によって、提案書の中身がより充実したものになっていくことがはっきりと見て取れる。

改めてスーパーバイザーという指導者の果たす役割は大きいと思った。これまで第一線の研究者として数々の論文を執筆しているクネン先生のアドバイスはいつも的確である。これまでの自分が置かれていた環境などを踏まえると、このような優れた研究者から毎週直に指導を受けることができるというのは考えてもみなかったことである。

実のところ、研究の進捗状況をほぼ毎週報告する必要などあるのかどうか最初は疑問に思っていたのだが、クネン先生との毎回のミーティングによって必ず得るものが何かしら存在するのである。また、ほぼ毎週ミーティングが設定されていることによって、休むことなく一定のペースで研究を進めていくことができるのだ。

学術研究は論文という成果物を生み出すことを主たる目的としているが、途中で無駄な休みを入れてしまうと、再び研究を開始する時に多大なエネルギーを必要としてしまう。これは研究に限らずどんな分野の実践にも当てはまるだろう。

とにかく途中で無駄に中断を設けず、一定のペースで進み続けることが何より重要であり、一度作ったペースに身を委ねて仕事を進めていると、いつの間にか当初予定していなかった遥か彼方に自分が辿り着いたことを知るのである。継続が持つ力というのは往々にしてそういうものだろう。今の私は、朝の一番集中できる時間帯に研究論文に関する仕事をするようにしている。

残りの午前中は専門書や論文を読むことなく、11月に開講予定のオンラインゼミナールの教材を作成していた。結局のところ、説明資料を作ろうとすると、あれこれと参考文献を見返す必要があるので、幾つかの専門書や論文に目を通していたことになる。

特に、今回のゼミナールでは科学的な実証結果を紹介する箇所が幾つもあり、数字や結果に関して記憶が曖昧なところはすべて原典に立ち返る必要があった。毎回資料を作りながら経験するのは、こうした作業を経ることによって、これまで見落としていた発見事項やこれまで誤解していた箇所などに気づくのだ。

そして、いざ資料を自分で言葉に出してみると、意外とうまく説明できない箇所があることに気付くものである。こうした箇所は往々にして自分の理解が不十分であることを示しており、そうした箇所を中心に再び参考文献に立ち戻るというサイクルを繰り返している。

教材を作るという作業が自分の学習に直接的に繋がっているというのは実に面白いことである。今日は卓越性研究の歴史と最先端研究に関する資料を作り終えたので、明日は卓越性と感情やマインドセットの関係に関する資料を作成しようと思う。

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