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411. オランダ語のテストより


昨日の激しい雨を経て、本日は今朝から穏やかな一日であった。特に朝の気温が下がっており、道行く人の中にはマフラーを巻いている人や厚めのジャケットを羽織ってる人もいる。

内観的な自己が常態化しており、朝の起床と共に、その日の自分の活動エネルギーの初期値が判明してしまう。動的なシステムにおいて、初期値がどのような値を取るかは極めて重要であり、初期値によってシステムの挙動が左右されてしまうのである。動的なシステムが持つこのような特性を「初期値依存性」と呼ぶ。

今日の私という動的なシステムが持つ初期値の値そのものは決して高くなかった。この値が持つ質感は、オランダ語を今日はあまり喋りたくないという気分を生み出していたように思う。そのような気分の中で家を出発し、オランダ語のクラスへ向かった。

語学センターへ向かう時にいつも通る「クラネヴェ通り」を今朝も歩いていると、道の舗装工事がもうすぐに完成しそうであることがわかった。早朝からクレーンや小型のブルドーザーが稼働しており、完成に向けてラストスパートを行っているように思えた。

工事現場のある作業員が何やら道の脇にある家の窓に向かって微笑んでいる。その家の近くに差し掛かると、そこは保育園であることがわかった。保育園の窓から小さな子供達が、興味津々に顔を窓にくっつけて作業の様子を眺めていたのだ。

クレーンやブルドーザーの一挙手一投足を食い入るように眺めている子供達。彼らの表情は好奇心に満ち溢れており、非常に微笑ましく思った。そのような思いと共に、彼らのように、日々の現象を常に新鮮な感性を持って捉えることを忘れたくはないものだ、という思いも湧き上がっていた。

子供達からそのようなことを学んだにもかかわらず、やはり今朝はオランダ語を話す気分ではなかった。そのような気分を引きずりながら教室に到着した。早いもので、オランダ語の初級コースも佳境に差し掛かっている。今日はこれまでの単元の習熟度を図るテストが行われた。

テストの前に、思考を英語からオランダ語にするための提案が教師のリセットからあった。最初に、オランダ語の音楽を聴いて、ディクテーションをするというエクササイズが行われたのだ。私の頭の中はテストのことで一杯であり、流れてくるオランダ語の曲はほとんど上の空であった。そのため、私は英語空間の中でオランダ語のテストを行う羽目になった。

確かに今のところ、私のオランダ語の言語空間は脆弱なものにすぎないので、英語を用いながらオランダ語を考えるというのはいつもとそれほど変わらないと言えば変わらないのだが、根本的な気分のところがオランダ語を使うことに対して乗り気ではなかったのだ。

テストの中の読解問題や文法問題は難なく解けたが、いつくかスペルを忘れている単語があったり、リセットが読み上げるオランダ語を正しく書き取るというセクションは少し難しかった。最終試験はまだなのだが、総じて今回のテストの結果は上々であり、次のレベルのコースに進めそうである。

今日テストを受けて改めて思ったが、成人になってからも、やはり自分の知識や学習の定着度を試すような機会は重要であると思った。学習項目ごとに定期的に何かテストのようなものがあれば望ましく、そうしたテストがあれば、自分の中で知識の抜け漏れを再確認したり、まとまった学習をすることにつながると思うのだ。

今回のような中間試験は、教育科学の世界では「総括的評価(summative evaluation)」と呼ばれるものに該当するだろう。今回の試験はあくまでも各学習者の習熟度を測定するためのものであり、その結果によって今後のオランダ語のクラスの内容が変更になったり、私達の習熟度に応じた教育実践がなされるわけではないため、今回のテストは総括的評価の特徴を強く持っていると言えそうである。

私は今回の結果を元に、自分の学習方法を見直すようなフィードバックを自分自身に対して行い、学習の在り方に少しばかり軌道修正を加えたので、個人的には「形成的評価(formative evaluation)」の機能も帯びていたテストであったように思う。

このように、今回のテストのおかげで、学習単元の総復習に役立ったばかりでなく、自分の現在の立ち位置(習熟度)を把握し、今後の学習方針を自分の中で再構築していくことにつながったのである。オランダ語のみならず、自分の専門領域においても、上記のような性質を持つテスト(評価)を自分に対して定期的に課していきたいと思う。2016/9/30

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