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381. 文献の購入先


同じプログラムに在籍するインドネシア人のタタと先日立ち話をしていたところ、彼女はまだ課題図書を購入できていないとのことであった。フローニンゲン大学が提供している電子書籍サービスによって、基本的に生徒は実物のテキストを購入せずとも、書籍や論文を電子データの形式で読むことができる。

先日の「タレントディベロップメントと創造性の発達」のクラスにおいても、机の上にテキストと論文を広げているのは私を含め、それほど多くなかったように思う。私は、書物や論文を読む行為とは五感を総動員させて取り組むべき思考運動だと捉えており、常に実物の書籍やプリントアウトした論文を読むようにしている。

五感を総動員させて書物や論文と向き合うことによって、得られる情報の質が全く異なり、自分の中から湧き上がってくるアイデアの種類と質も全く異なるものになると感じている。適切な表現ではないかもしれないが、電子データの形式で読もうとする書籍や論文は、実物の書籍として購入するに値しないと判断したものであったり、プリントアウトしてまで読み込む価値のない論文と判断したものがほとんどである。

つまり、真剣にその書籍や論文と向き合おうとする際には、必ず実物の書籍を購入するようにしているし、論文であれば必ずプリントアウトするようにしている。最近は特に、自分の中で意義を見出せない書籍や論文を読まないようにしているため、電子データの形式の書籍や論文とはますます距離が取られている。

タタも基本的には私の考え方に賛同しているようであり、どこで課題図書を購入したのかを私に尋ねてきた。私は日本にいるときに、最初の一年目のコースで使うことになる全ての専門書を事前に購入していた。オランダに到着してから課題図書を購入しているようでは遅いと思っていたし、何よりプログラムが開始する前に全ての書籍を一読はしておきたいと思っていたのだ。

とりわけフローニンゲン大学の修士課程は一年間という短期決戦であるため、事前の準備を万全にすることによって、プログラムが開始する瞬間にはすでに自分なりの探究ペースが構築されている状態にしておきたい、と考えていた。

こうした発想は、アメリカの修士課程に在籍していた時に身についたものだと思う。この発想のおかげで、非常に良いスタートを切ることができ、探求活動の全てが一連のサイクルの中で上手く回っているのを実感している。

タタからの質問に対して、課題図書はアマゾンで購入することを勧めた。ただし、以前紹介したように、オランダのアマゾンは品揃えが十分ではなく、基本的には電子書籍の形でしか販売していない。また、オランダのその他のオンライン書店も品揃えと値段の観点から言うと、満足できる水準ではない。

学術系の書籍であれば、やはりアメリカのアマゾンが最も優れているが、業者の中にはヨーロッパに書籍を送ってくれないところもあるので、その点は不便である。一方、イギリスのアマゾンも非常に優れているが、日本円とポンドの関係から、アメリカのアマゾンで購入するよりも少し割高な書籍が多い。

先日、何気なく留学生歓迎セレモニーでもらったパンフレットに目を通していたところ、オランダ人はドイツのアマゾンをよく利用すると書かれていた。隣国ドイツからだと送料が無料であったり安く抑えられるようであり、私の中にはドイツのアマゾンの存在が完全に抜け落ちていた。

早速、ドイツのアマゾンを調べてみると、イギリスのアマゾンに近い品揃えであり、値段もそれなりに満足できるものであった。ドイツのアマゾンを調べたついでに、イタリア、フランス、スペインのアマゾンを検証してみたが、いずれも書籍の値段が高騰していたので、仮にオランダから英語の専門書を購入するのであれば、イギリスやドイツのアマゾンを利用するのが望ましいと思った。

検証後、ドイツのアマゾンもなかなか良いということをタタに伝えた。国によってアマゾンの品揃えや価格が違うことに興味を持った。これまでの経験上、米国に在住しながらアメリカのアマゾンを活用することができれば一番望ましいと思っているが、日本のアマゾンはアメリカやイギリスの書籍業者と上手く繋がっており、品揃えや価格に関して日本のアマゾンも世界的には相当優れていると思う。

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