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358. フローニンゲン大学のキャンパスを歩きながら


今日は午後から、心理学の修士課程に所属する学生向けのガイダンスに参加してきた。 通学路の途中に “Noorderplantsoen”という市民にとって憩いの公園があり、この公園内を歩きながら大学キャンパスに向かうことができるのは実に幸福感を覚える。この季節はまだ緑豊かであり、公園内の植物や噴水などを堪能しながらゆっくりと歩くことができる。

習慣にしているランニングでもこの公園を走るのだが、これからしばらくの間、大学に通うときにもこの公園にはお世話になる。フローニンゲンで生活を始めて間も無いこの時期に見える公園の景色と、フローニンゲンを去る時期に見える景色はだいぶ違うのかもしれない、ということを今から考えてしまう自分がいる。

そのようなことを考えながら、自宅から15分ほど歩くと、ガイダンスが行われるキャンパスに到着した。面白いことに、フローニンゲン大学のキャンパスはフローニンゲンの街のいろんな箇所に点在しているのだ。

もちろん、各学科はメインとなるキャンパスを持っているのだが、時に街の中心部にある大学のメインの建物(Academy Building)の中で授業が行われたり、時に街の中心部を離れた各学科のメインのキャンパスの中で授業が行われたりする。

今日は、心理学科・社会学科・教育学科という社会科学系の三つの学科が集まるメインのキャンパスに足を運び、そこでガイダンスを受けてきた。ガイダンスが行われる教室に到着すると、まだ教室は開いていなかった。教室の外で待っていると、肩越しに声をかけられた。

アジア系の女性:「こんにちは。ここは心理学科のガイダンスが行われる教室ですか?

:「ええ、そうですよ。

アジア系の女性:「よかったです。ちょっと迷ってしまって(笑)。初めまして、タタと言います。

:「洋平と言います。実は僕も迷ってました(笑)。タタさんはどちらから来られたのですか?

タタ:「インドネシアからです。あなたは?

:「おぉ、インドネシアからですか〜。僕は日本から来ました。心理学科のどのプログラムに所属しているんですか?

タタ:「 『タレントディベロップメントと創造性発達』プログラムです。

:「あっ、同じプログラムですね!

タタ:「それは嬉しいです!今年開設されたばかりのプログラムなので、私たちは第一号ですね〜。

:「そうですね〜。同じプログラムに在籍しているのでこれからも宜しくお願いします。

ここで偶然にも私は、同じプログラムに所属するタタというインドネシア人と知り合うことができたのだった。奨学金授与のセレモニーで知り合ったタイ人のアイと同様に、タタもとても親しみやすい雰囲気を醸し出していた。

同じアジア人であるということや同じプログラムに所属しているということも彼女に親近感を覚えた理由なのかもしれない。いずれにせよ、始めて同じプログラムに所属している人と知り合いになることができたので、この偶然には感謝している。

ガイダンスが始まると、修士課程のコーディネーターを務めるアリから全員に対して、「どこの国から来たのか?」という質問があった。教室の最前列に陣取っていた私から順次、各々の出身国を紹介していった。

予想していた通りであるが、留学生の多くはEU圏から来ている。覚えている範囲で言うと、イギリス、スコットランド、ドイツ、スウェーデン、ギリシャなど、ほとんどがEU圏からの留学生である。

非EU圏から来た留学生を分類すると、やはり中国や韓国を中心としたアジア系が多い。タタのようにインドネシアから来た人や、私のように日本から来た人は少数派である。参加者全員からの出身国の紹介があったところで、修士課程の内容に関するガイダンスが始まった。

ガイダンスが思った以上に速やかに終了したので、その足で今学期に履修するコースのクラスが行われる教室を下見に行ってきた。心理学科が所属するキャンパスを散策していると、いくつかお洒落な建物があることに気づいた。モダンな美術館のような建物や何やら古風な家のような建物まである。

これはなぜだかよくわからないのだが、それらの建物は何の違和感もなく私の感覚に入り込んでいくのだ。つまり、それらの建物に対して嫌悪感を抱くことや侮蔑感を抱くことなく、逆に親近感を持って接することができている自分がいるのである。

もしかしたらそうした感覚を引き起こしているのは、このキャンパスを取り囲む景観とこれらの建物が見事な調和をなしており、それらの建物を建設した人の意図が私の思想とどこかでつながっているからかもしれない、と思わされた。

フローニンゲン大学は数多くのキャンパスと施設があり、おそらく卒業までに全く足を踏み入れない場所もあると思う。ひょっとすると、心理学科が所属するキャンパスの中でさえ、訪れることのない場所もあるだろう。これから少しずつ折を見て、キャンパス内の散策を進めていきたい。2016/9/5

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