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295. フローニンゲン大学の大学図書館


昨日、大学のメイン通りを歩いていると、フローニンゲン大学の関連グッズが購入できるお店を発見したのでちょっと立ち寄ってみた。記念に大学の校章の入ったポロシャツでも買おうと思ったが、男性用のSサイズでも大きすぎであった。

不恰好になることを避けるため、女性用のMか、あるいはSサイズでもちょうどよさそうだったが、お目当のデザインはあいにくの品切れであった。その代わりとして、 “The university of libary of Groningen”という100ページほどの薄い本を購入した。

この本は色彩に富んだ豊富なイラストと共に、フローニンゲン大学の大学図書館の歴史や特徴などについて解説している。ロサンゼルス在住時代、仕事が休みの日には心を躍らせて、カリフォルニア大学アーバイン校の図書館に終日通いつめていたことが実に懐かしい思い出として蘇ってきた。

実はそれ以降、私は図書館で勉強することをしなくなっていた。というのも、日本に一時帰国してから、書見台とバランスボールがないと作業効率か極めて落ちることを知ってしまったということと、基本的には書籍の重要な箇所を必ず声に出しながら読むようになったため、公共の図書館で勉強することができなくなってしまったのだ。

また、図書館に持たせる役割も以前と異なり、そこは勉強をする空間というよりも、むしろ良書を発見する空間となっている。要するに、図書館は勉強をする場ではなく、優れた書籍を見つけるためにある場所、という意味付けをするようになったのだ。

図書館は良書を借りる場ではなく、良書を発見し、後ほど自分でそれを購入するための機会を提供してくれる空間なのだ。

フローニンゲン大学の大学図書館が今からおよそ400年前の1615年に設立されたことに対して、時の重みを感じざるをえない。私たちは時間と空間に縛られながら生きているはずなのに、こうした歴史あるものに触れた瞬間に、その歴史的建造物が時空を超えて現在の自分と出会うというそのことに驚きを隠せない。

フローニンゲン大学には、学科に応じて固有の図書館があるが、メインの図書館は大学を象徴する建物の真ん前に設立されている。このメインの大学図書館は、オランダの大学で唯一、建設時の場所から移転されることなく、その形を現在に残しているそうだ。

この図書館は400年前と変わらずこの場所にあり、これまで数多くの学生や教授たちが通いつめていたのだ、ということを思うと何やら感慨深いものが込み上げてきた。

現在は夏季休暇中で閑散としているが、図書館の中を覗いてみると、廊下の壁の至る所に絵画作品が掛けられているのに気づく。オランダという国は本当に芸術を愛する国なのだなと実感し、この国では芸術が生活の一部になっていることを感じる。

自分の自宅にも四枚ほど備え付けの絵画があり、そうしたところからも、この国は芸術と共にあるのだなと思う。フローニンゲン大学の図書館には数多くの貴重な文献と共に、古代エジプトのパピルスに刻まれた文書なども所蔵されているそうであり、夏季休暇後に是非ともそうした歴史的資料を拝みたいと思う。

この図書館でどのような書籍と出会うことになるのかということも、今の私にとって一つの大きな楽しみである。

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