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101. 発達測定手法が誕生するまで


これまでの記事は、発話内容分析(コーディング)の意味や分析対象について紹介してきました。今回の記事は、コーディングをするための分析対象の特定後、どのようなプロセスで発達測定手法が完成するのかについて簡単に説明したいと思います。

ひとたびコーディングの分析対象が設定されると、エクセルなどを用いて、実際に発話内容と発話構造がどのような関係になっているのかを実証的に検証していく作業が始まります。この作業を進めていくと、エクセル上に、テキストデータ内に見られる概念の分布と発達段階の分布との対応関係を特定することができます。

コーディングのカテゴリー(発話テーマ)は頻繁に改訂され、このプロセスにおいて、発話内容の意味が内包する微妙な意味の違いを無視しないように注意します。このように、コーディングのカテゴリーを何度

も洗練化させていくことによって、発話内容と発話構造の相関関係が徐々に明らかになっていきます。

こうした相関関係が明らかになることによって、ある概念を獲得し、それを駆使できるようになる学習プロセスを発見することにつながります。発達測定は、学習者一人一人の固有な学習プロセスを明らかにしてくれるため、学習支援・発達支援の重要な役割を担うようになります。

上記のように、わずか数行でコーディングの分析対象特定から測定手法の完成まで見てきましたが、実際には、これらのプロセスは数ヶ月、長ければ1年をかけておこなわれます。

細かな改訂作業を何度も繰り返すことが要求されますが、コーディングの改訂作業を重ねれば重ねるほど、ある発話領域やテーマ内に見られる概念と発達段階との関係性が明らかになることは事実なので、測定の目的と照らし合わせながら(どこまで精密な測定手法が求められているのか)、改訂作業を繰り返すことには意義があります。

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