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88. カート・フィッシャーのスキルモデルとピアジェの段階モデル


今回の記事は、簡単にカート・フィッシャーのスキルモデルとピアジェの段階モデルを比較したいと思います。具体的には、科学分野の電磁石の理解度を題材とし、フィッシャーのスキルレベルとピアジェの段階レベルがどのように対応しているのかを説明したいと思います。

ピアジェモデル(前操作段階):フィッシャーモデル(単一表象段階および表象配置段階)

最初に、ピアジェの段階モデルでいう前操作段階は、フィッシャーのスキルモデルの単一表象段階(12レベルの内レベル6に対応)と表象配置段階(レベル7)に当たります。単一表象段階(レベル6)は、およそ生後18ヶ月から24ヶ月あたりに初めて見られる発達段階で、物体や人、あるいは出来事の具体的な側面を記述することができます。例えば、「電磁石」という言葉は、鉄くぎがつながれた電池を表す物体として認識されます。

次の表象配置段階(レベル7)は、3歳半から4歳半あたりに初めて見られる発達段階で、単一表象段階で具体的に記述された要素を組み合わせることができます。単一の要素を組み合わせるという考え方から、表象「配置」段階という名前が付けられています。電磁石の例で言うと、鉄くぎに巻き付けられるコイルの数が増えれば増えるほど、電磁力が増すという関係性を捉えることができます。

ピアジェモデル(具体的操作段階):フィッシャーモデル(表象システム段階)

ピアジェの具体的操作段階は、フィッシャーの表象システム段階(レベル8)に対応します。この段階は、6歳から7歳にかけて初めて見られる段階で、表象配置段階で認識された複数の要素を組み合わせることができます。例えば、コイルの数を変えることとコイルの配置を変えることが、具体的にどのように電磁石に対して影響を及ぼすのかを捉えることができます。

ピアジェモデル(形式的操作段階):フィッシャーモデル(単一抽象段階)

ピアジェの形式的操作段階が芽生える頃、フィッシャーのモデルでは単一抽象段階(レベル9)が芽生えるとされています。この段階は、10歳から12歳にかけて初めて見られる段階で、表象システム段階で認識された要素を組み合わせ、抽象的な概念を生み出すことができる段階です。

例えば、完全な電気回路と電気の流れは、目には見えない「磁場」を生み出すと認識することができます。今後の記事では、スキル領域(文脈)を様々に変えながら、カート・フィッシャーのスキルレベルについて紹介していきたいと思います。

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