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11262-11265: フローニンゲンからの便り 2023年11月8日(水)



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タイトル一覧

11262. 今朝方の夢

11263. 最後かもしれないオランダでの冬とアメリカへの想い

11264. 流れ込む静かな歓喜

11265. 存在の入れ子の震えと熱量


11262. 今朝方の夢


時刻は午前9時半を迎えた。今朝は晴れていて、穏やかな青空が微笑んでいる。その微笑みはとても優しく、こちらの気持ちを和らげてくれる。朝空の微笑みを受けながら、今朝方の夢を振り返っている。


夢の中で私は、小さな図書室にいた。そこはフロアを除けば全て木でできていて、温かみのある空間だった。そこで私は本を探していた。すると、小中高時代の小柄な友人(YU)がやって来て、私に話しかけて来た。特に大事な用事ではないとのことで、そこからはしばらく雑談をしていた。何の話をしていたのか覚えていないが、時折笑顔になるような話をしていた。そこから少し時間が経って、小中高時代のまた別の友人(HY)がやって来た。彼は高校からサッカー部に入りたいという考えを持っていて、その相談のために私のところに来たようだった。だがどういうわけか、私は彼が自分のところに相談にやってくると事前に知っていてそれを承知していたはずなのだ、彼がやって来たときに本棚の裏に隠れた。そして宙に浮いて、彼から姿が見えないようにした。しかしそれも冗談の一環のようで、彼が私をキョロキョロと探し始めて少ししたら天井付近から声を掛けた。するともちろん彼は驚いていたが、私が空を飛んでいても不思議ではないというような表情に変わって、そこから本題のサッカーの話をした。


この場面以外に覚えているのは、実家のマンションにいた場面である。実家のマンションが改築され、さらに広く綺麗になった。バルコニーからは雄大な瀬戸内海が見渡せて、心地良い感じを味わっていた。父が料理を作ってくれている合間に母は洗濯物を取り入れていて、私はフロアにクリーナーを掛けけていた。すると愛犬が尻尾を振りながら近寄って来て、遊んで欲しいというアピールをしていた。掃除が終わったら遊んであげると愛犬に伝えると、愛犬はこちらの言葉を理解したのか、リビングを仕切る扉の向こう側で尻尾を振りながらお座りをして待っていた。とても賢いなと思いながら掃除を続け、廊下に落ちているホコリなどのゴミを全て綺麗にした後に愛犬を呼んだ。すると尻尾を振りながら凄いスピードでこちらに駆け寄って来て私に飛びついて来た。そこからはしばらく他のことを忘れて愛犬と戯れていた。すると料理ができたようで、父に呼ばれてリビングに向かった。今朝方はそのような夢を見ていた。フローニンゲン:2023/11/8(水)09:58


11263. 最後かもしれないオランダでの冬とアメリカへの想い


今日は朝から本当に素晴らしい天気である。ボストン旅行から自宅に戻って来てみると、家の前の木々がすっかり紅葉していて、落ち葉が地面に散らばっている。ここから秋の深まりを通り抜けていき、いよいよ5月末まで続く長い冬の時代に突入する。もしかしたら今年はオランダで過ごす最後の冬になるかもしれない。HDSの出願を控え、その結果が明らかになるのは年を跨いで3月中旬になるのだが、その結果を受けて、再び自分はおよそ9年ぶりにアメリカでの生活を再開させるかもしれない。今はそれを心底望んでいる。オランダで学べること、汲み取れることはもちろんまだまだあるだろうし、それはきっと終わりのない無限のものなのだと思う。だが今はオランダで得られることとアメリカで得られることを天秤にかけた場合に、間違いなくアメリカで得られることの方が多いという判断をしている。それは合理的に計算されるものもあるだが、直感的に捕まえることのできるものもある。むしろ直感的にそう感じていることが重要なのだ。


来年の8月から、欧米での生活も13年目を迎える。いよいよ1つの干支を超えて、新たなサイクルに入る。12年を1つのサイクルとしてみたときに、新たなサイクルを新たな場所で迎えられるというのは大きなことかもしれないし、新たなサイクルの初速を加速させ、そのサイクルの波を良きものにする上でも重要かもしれない。そうした意味で来年の夏からアメリカでの生活を始められることになったら大きなことなのである。そうなってほしいという強い思い。8年間お世話になったオランダにこれから毎日感謝の祈りを捧げていこう。ここでの学びは本当に大きなものだった。オランダでの8年を通じて、自分の中で変わったことを挙げればキリが無い。学習上も実践上も、多大な恩恵をもたらしてくれたのがオランダという地であった。今年の冬はオランダでの8年間の生活の集大成となるような時間を過ごしたい。サイケデリクスの研究にひたすら打ち込むこと。それがオランダへの恩返しである。この地での8年間の集大成としての過ごし方は、今の自分が最も関心のあることに心底没頭して研究と実践を深めていくことだ。日々のサイケデリクス研究もそうであるし、定期的に行うシロシビンのセルフセッションもそうだ。特に後者に関しては、法規制上これだけ自由にその実践が行える場所は先進国の中でオランダ以外にその場所を見つけるのが難しい。自分がオランダに導かれた意味が紐解かれ始めている。そしてここからアメリカに再び導かれることがあれば、その意味も今の自分であればすでにわかることが多分にある。導きに従うこと。それをこれからも大切にして生きていきたい。それが至福さと充実感に溢れた日々を過ごすことの鍵となる。フローニンゲン:2023/11/8(水)11:09


11264. 流れ込む静かな歓喜


ボストン滞在中の時間がどこか夢であったかのように、今そこでの体験の充実感が内側に温かい血流のごとく流れている。確かにボストン滞在中の体調は優れなかった。しかし、ボディのそうした状態とは裏腹に、マインド、ソウル、スピリットは大いに喜びを感じていた。とりわけソウルとスピリットの歓喜は凄まじく、ひょっとしたらその歓喜にボディがついていけなかったのかもしれない。そこから、自分のボディをまだまだ涵養していく必要が見えてくる。日々の食実践と睡眠、さらには筋力トレーニングのより一層の強化を図っていこう。今のところ食と睡眠についてはこれ以上テコ入れは難しいが、身体を鍛えるという意味ではアニマルフローをさらに定着させるための工夫をしていきたい。とにかくしなやかかつ強靭なグロスボディの構築をこれからさらに意識していく。


それにしても本当に見事な朝日である。ボストン滞在中には、ボストンとフローニンゲンの天候を比較して、フローニンゲンの晴れの日の少なさを嘆いていたが、その嘆きが通じたのか、昨日の午後もそうであったし、今朝方も本当に見事な晴れ間が顕現している。ただし、今日は夕方から天気が崩れるようで、今のこの天気の良さをみているとにわかにそれを信じることができないが、フローニンゲンの天気は変わりやすいということはこの8年間何度も体験していることなので、その予報を信じることができる。


それではこれから、HDSに提出する予定のライティングサンプルの加筆修正に取り掛かりたい。ポールにレビューしてもらい、赤字でのコメントを入れてもらったものを見返しながら、加筆修正を行っていく。すでにボストン滞在中にも加筆修正を進めていたので、ここからは細部の加筆修正を行なっていく。このライティングサンプルは、HDSで行いたい自分の研究をアピールできる格好の機会であるし、同時に自分のアカデミックライティングの力をアピールする絶好の機会でもある。そうした機会を最大限に活かす文章を執筆していく。加筆修正を通じて、自分がHDSで行いたい研究の姿がより具体的に見えてくるであろうこともまた楽しみである。とにかく日々取り組む全ての事柄を楽しみながら、全て自分の学びに転換させていこう。フローニンゲン:2023/11/8(水)11:26


11265. 存在の入れ子の震えと熱量


なるほどなという確信。そういうことなのだという確信。そのような確信に包まれている自分がここにいる。先ほど、早田航さんとの第39回のラジオの収録を終えてそのような自分の存在に気づく。


今日のラジオの中では、航さんのご厚意に甘える形で、ボストン旅行を終えた後の所感を伝えるところから話が始まった。つくづく今回のボストン旅行が自分自身と自らの人生に与えた影響が色濃いものであったことに気づかされた。今回訪問した場所の中でもとりわけHDSは、存在の入れ子全てが喜ぶ場所という確信があった。ボディ、マインド、ソウル、スピリットがあれだけ喜ぶ場所は今のところHDS以外に他にないという手触り感のある実感が得られたことは本当に有り難いことであった。存在の入れ子が全て震え、それが熱を起こしたのだ。存在の入れ子の振動熱は、変化や成長に必要な熱量となっていた。ボディの次元で体調を崩してしまったのは、単に機内やホテルが乾燥していたという理由やボストンの寒さが理由になっていたのではなく、存在の入れ子の振動が大きな理由のように思える。そしてそれはとても肯定的な現象だったのだ。


航さんがラジオの中でおっしゃっていた通り、それはホメオスタシスを変えてくれたのだ。存在の全ての現状維持メカニズムを変えてくれたのが今回のボストン訪問だった。ちょうど今朝方振り返っていた日記の中で書き留めていたように、ボストン滞在中の出来事が夢の中での出来事のように思われたのは、熱に浮かされてボストンに佇んでいた自己がいたからだろう。ボストンで得られた振動熱を受けて、自分はまた次の次元に浮遊していく。世界は戯れとしての存在。そんな世界の中で遊戯としての学びと実践を通じて自分は次の高みに向かって浮いていく。今回のボストン旅行はまさにその大きなきっかけをもたらしてくれたものだったのだと、ラジオでの語りを通じて気づかされた次第だ。


願わくば、航さんと自分がラジオの中で話していることが実現してほしいと思う。個人レベルで言えばお互いの留学が実現してほしいと切に願う。社会レベルにおいて言えば、サイケデリクスが必要な方に必要な形で健全に届くようなことがこの社会で実現してほしいと思う。それらの願いが具現化されるように、引き続き自らの言霊と向き合い、その力の恩恵に預かれるように言霊を言葉の形にしていくことを継続して行なっていきたい。フローニンゲン:2023/11/8(水)16:00

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