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11208-11217: ボストンからの便り 2023年11月1日(水)



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タイトル一覧

11208. 【ボストン滞在記】微熱からの学び/マンションの下見をして

11209. 【ボストン滞在記】今朝方の夢

11210. 【ボストン滞在記】全存在の呼吸

11211. 【ボストン滞在記】マーシャル礼拝堂で受け取った真理の光に導かれて

11212. 【ボストン滞在記】スピリットと言霊

11213. 【ボストン滞在記】ハーバード大学で感じる確かなサイケデリック・ルネサンス

11214. 【ボストン滞在記】ハーバード大学神学大学院のオープンキャンパスイベントに参加して

11215. 【ボストン滞在記】ハーバード大学神学大学院にあった確かなサイケデリック・ルネサンスの火

11216. 【ボストン滞在記】オープンキャンパスイベントを通じての細かな発見と私見

11217. 【ボストン滞在記】光の導きを受けながら


11208. 【ボストン滞在記】微熱からの学び/マンションの下見をして


時刻は午前5時を迎えようとしている。つい今し方、目覚めのシャワーを浴びて今に至る。


昨日は天気はすこぶる良かったが、かなり冷えていて、日中に太陽の光を浴びていても寒さを感じていた。ボストンも急にグッと冷え込んだ印象で、それに身体がうまく適応するのが難しく、昨夜は喉の痛みがあり、微熱も感じられた。なので午後9時には就寝し、今朝方目覚めてみると、喉の痛みは幸いにも消え、微熱もほぼ無いような状態になった。思い起こしてみると、かつて突然寒い場所に行った場合にこうした症状が出ていたことを思い出す。特にフライトに乗るとそこで疲れが出て、免疫機能も若干落ちるのだろう。そこに追い討ちをかけるようにして気温が極端に低い場合には、鼻水が出て、喉に痛みが生じ、微熱の症状が現れやすい。到着した時には、ボストンとフローニンゲンは気温的にはほとんど変わらなかったが、昨日が異常に気温が下がっていたので適応が難しかったのだと思う。異変に気づいてすぐに昨夜は就寝したこともあり、幸いにも今日もまた普段通りに活動できそうである。


今日は方々を歩き回るというよりも、待ちに待ったHDSのオープンキャンパスのイベントに参加する日だ。今日は曇りがちの1日で、午後に一時期的に小雨が降るかもしれないらしいので折り畳み傘を持って行こう。昨日と同様に今日もまたグッと冷え込み、最高気温は7度、最低気温は0度とのことなので今夜の冷え込みには注意したい。部屋を暖かくし、寒さでまた体調を崩さないようにしたい。こうして気温への適応に向けて身体が頑張ってくれている姿を見ると、身体に宿る叡智を実感するし、気温の変化が身体に刺激を与え、内側の治癒機能を活性化させることにもつながっているように思える。昨夜の微熱かつだるさのある身体では日記を書き留めることもままならず、ここからも身体の状態を整えることの大切さが明らかになる。これからも一生涯知的探究活動に従事しようと思うのであれば、とにかく身体の状態を整えなければならない。それは身体を動かして体を鍛えるだけではなく、食事や睡眠もそうであるし、気温に応じてどのような格好で外を出回るかを選択していかなければならない。


昨日、気が早いが夕方にマンションの下見に行って来た。自分は居住者ではないが、入り口から中に入ると、そこはホテルと間違うような、いやホテル以上に充実した設備が1階にあることに驚いた。受付ルームがしっかりあるだけではなく、暖炉があったり、コンピューターが使える部屋があったり、コーヒーや水が無料でもらえるサービスがあったり、ラウンジがあったりと、至れり尽せりの設備であった。もちろん家賃はそれなりの値段がし、ただでさえボストンは家賃が全米で有数の高さなので、こうしたマンションの家賃が高いのは仕方ない。いやジムやプールなども付いていることを考えると、大学院に通う以外は全てこのマンションで完結するのではないかと思った。歩いてすぐのところにトレーダー·ジョーズとホールフーズマーケットがあることも魅力で、バス1本でハーバードのキャンパスまで行けるのも魅力的である。冬に雪が歩道に積もったら歩いてキャンパスに行くのは無理だと思うので、バスで移動することが賢明だと見越しての物件選択である。そのエリアはラグジュアリーマンションが複数ある高級住宅地で、騒音の心配もなく、近くにある公園なども憩いの場として雰囲気を良くしていると思われた。気が早いが、仮にHDSに進学することになったら、この物件を第一候補にし、そこが満室だったら、近くにあるラグジュアリーマンションを賃貸したいと思う。ボストン:2023/11/1(水)05:07


11209. 【ボストン滞在記】今朝方の夢


時刻は午前5時を迎え、ボストンを包む闇を味わっている。連日のことだが、この時間帯でも車の量は多く、トラックが走る音が時折聞こえてくる。朝の呼吸法とアニマルフローの前に今朝方の夢について振り返っておきたい。昨日は微熱からの回復に無意識が力を発揮していたからなのか、さほど印象に残る夢は見ていなかったように思うが、断片を書き始めるとそこから連続的に思い出してくるものもあるだろう。


夢の中で私は、サイケデリクスについて研究者仲間たちと楽しくかつ真剣に語り合っていた。自分はこれまで基本的には1人で探究を続けて来たが、こうして学術機関に所属する仲間たちと切磋琢磨してサイケデリクス について学びを深め、サイケデリクスを通じて自己と世界を無限に広く深く探究できることに最大の喜びを感じていた。その場にいたのは全て外国人で、国籍もバラバラだった。彼らとのやり取りの言葉はやはり英語で、今はもう学術的な事柄に関する英語には何の不便もなく、こうしてお互いの考えをその場に提供し、考えを磨いていくプロセスの中にいることに心底至福さを感じていた。まずはそのような場面を覚えている。雰囲気としては、一昨日に訪れたHDSの建物の中を彷彿させる場所で会話をしていたように思う。実際に今日はリアルなクラスを聴講できると思うので、実際の教室の雰囲気と夢の中で出て来た教室の雰囲気を比較したい。ボストンに来てからというもの、サイケデリクスについて1人語りをするのではなく、研究者仲間と語り合う夢をよく見ているように思う。仮にHDSに進学して、実際にこの地でサイケデリクス研究を始めたら、この一連の夢は正夢になったということである。そうなったらどこかとても感慨深い。


その他に覚えている夢としては、色の無い世界を舞台にしたものだった。仮に色を述べるのであれば、グレーがかっていたように思う。場所も人も何もなく、全てがグレー色に染められた世界を自分は目撃していた。この夢においては自分は登場せず、常に観察者の意識でグレーの世界を眺めていた。今朝方はそのような夢を見ていた。


それではここから呼吸法とアニマルフローをし、心身を活性化させた後にコーヒーを淹れようと思う。ホテルの自室のコーヒーが意外と美味しかったので、わざわざ寒い朝に外に出かけて行ってコーヒーを買わずに済んでいるのは有り難い。今日のオープンキャンパスイベントの受付開始は午前8時半からだが、早いもの順で聴講枠が埋まっていくとのことなので、午前8時を目処にキャンパスに到着しておきたいと思う。なのでホテルを7時50分に出発し、受付の近くで待機する形で受付と同時に一番乗りしたいと思う。1日をかけて行われるオープンキャンパスイベントが今からとても楽しみである。ボストン:2023/11/1(水)05:32


11210. 【ボストン滞在記】全存在の呼吸


社会化を超克していくこと。社会化されたボディ、マインド、ソウル、スピリットをその足枷から解放すること。存在の入れ子の全存在を一度裸にしてみること。今の自分にはそれが求められているように思うし、自分は今後もずっとそうした存在でありたい。


この暗黙的に合意されたリアリティで生きることを促す社会化の波に飲まれないこと。むしろその波の上に乗って、自らは解放的存在で居続けること。それが自由が体現された姿である。社会化という海に飲まれないこと。自分は絶えずそうした海を超えた存在としてずっと自由で居続ける。本来人間という動物は自由だったはずである。意識の進化の否定的な副産物として、社会化による自由の制限が生じた。人間は絶えず社会化された考えや枠組みに縛られている。それらの縛りに1つずつ気づいていきながら、自分が自分なりの呼吸をできるようにしてあげることが大事なのだ。現代人は自らの呼吸を忘れてしまっている。社会化された呼吸しかできていないのだ。「スピリット(spirit)」の語源には、「息吹き」という呼吸が意味に込められていることを知っているだろうか。ラテン語の“spiritus”が語源となった自らのスピリットは、自分の呼吸ができているだろうか。呼吸を通じてスピリットは自らに活気を与え、勇気を奮い立たせる。現代人に求められているのは、各人のスピリットの固有の呼吸を取り戻すことなのではないだろうか。多くの現代人はボディの次元における文字通りの呼吸が乱れているとヨガ教師の知人からよく聞く。ボディの呼吸の乱れは上方因果の作用によって、ボディよりも高次元のマインド、ソウル、スピリットを乱す。逆に現代社会におけるますますの縛りの強化は、スピリットの窒息感を増幅させる。それは下方因果として、スピリット以下の存在の入れ子全てに否定的な影響を与える。


自己を取り巻く重々しいものを全て一度取っ払ってみること。それは人間関係かもしれないし、仕事かもしれないし、プライドかもしれないし、自分がこれまで積み上げた経験や思考の枠組みかもしれない。いずれにせよ、それらを全て一度脇に置き、もう一度全存在をかけて生まれ直してみるのはどうだろうか。きっと今探究しているサイケデリクスはその一助になるだろう。自分1人で死と再生のプロセスを歩むことは難しく、過去大切にして来たものであればあるだけそれを手放すのは難しい。であれば、内的な力に加えて、他力の道としての外的な力を借りることは検討するべきなのではないかと思う。外的な力の1つがサイケデリクスであり、それは私たちが本来持っている内的な力を増幅させ、自由と解放の力を私たちに授けてくれる。そんなサイケデリクスを研究する第一歩として、今日のオープンキャンパスイベントがある。ボストン:2023/11/1(水)06:19


11211. 【ボストン滞在記】マーシャル礼拝堂で受け取った真理の光に導かれて

昨日の振り返り。昨日は夜に微熱感があったので頭が回らず振り返りをすることができていなかった。一夜が明けてみて、改めて昨日の振り返りをしてみたい。毎日に出会う1つ1つの体験を大切にしたいのだ。そこに自分が体現されているし、それは自分という1人の人間が固有に輝いて生きた証でもあるのだ。


昨日はまず、チャールズ川の向こう岸にあるボストン大学(Boston University)に向かった。ボストンの郊外にはボストンカレッジ(Boston College)という名門大学があり、その大学と混同していたかつての自分を懐かしく思い出しながら、ホテルの目の前のバス停からバスに揺られてボストン大学に到着した。


ボストン大学を訪れた目的はただ1つ、1962年の4月20日にボストン大学のマーシャル礼拝堂で行われた「聖金曜日の実験(Good Friday Experiment)」の実際の場所を感じたかったからである。この実験は、当時ハーバード大学神学大学院の博士課程に所属していたウォルター·パンケが指導教官にティモシー·リアリーを持って実施したものである。具体的には、ボストン地区に住む神学大学院の学生たちをマーシュ礼拝堂に集め、そこで「エンシオジェン(entheogen:「内側の神を知覚させる」の意味)」としてのシロシビンを被験者の学生たちに与え、シロシビンが神秘体験を引き起こすかどうかを検証するものだった。先日ミーティングをしていたポールが述べるように、ここで提供されたのは天然のシロシビン·マッシュルームではなく、実験室で合成·抽出されたシロシビンであることに注意が必要である。現在におけるシロシビン研究も、シロシビン·マッシュルームやシロシビン·トリュフを被験者に与えることは基本的になく、合成されたシロシビンのカプセルを提供することが行われている。天然の形でシロシビンを摂取するのは宗教儀式やレクリエーション使用の時が基本である。


教会に到着し、扉を開けると、そこには静寂な世界が広がっていた。教会が開いてすぐの時間だったこともあり、自分以外に人は誰もいなかった。壇上に向かって歩いてき、最前列に腰掛けて、しばらく目を閉じて黙想をしていた。そこで浮かんでくる様々な思考に意識を当て、今後の自分の取り組みに関する思考はあえて拡張させていくことをしばらくしていた。10分か15分ほど黙想をすると、扉が開く音が聞こえ、誰が別の人が教会に礼拝にやって来たと思った。そこからポツリポツリと礼拝に訪れる人がやって来て、各自が思い思いに黙って静かに祈りを捧げていた。


教会の2階に上がり、2階に飾ってあるステンドグラスを何気なく眺めていると、そこに“Veritus”という言葉が天界に書かれている1枚のステンドグラスに目が止まった。Veritusとは「真実」あるいは「真理」を意味する言葉で、ハーバード大学のトレードマークになっている言葉である。その言葉を見た時、自分がこれから全身全霊で取り組んでいくサイケデリクス研究というのは詰まるところ真理の探究なのだと思った。それは1人1人の人間の内側にある固有の真理と世界や宇宙の真理を含む。


科学と哲学の力を借りてサイケデリクスが開示する種々の真理の探究をしていくことに加え、神学の力を通じて真理を探究していくこと。自分がHDSで行いたいのはそれであり、自分は真理の探究に本気で目覚め、ゆえにこうしてボストンにやって来てこの言葉が刻まれたステンドグラスに出会い、そしてHDSにキャンパスビジットしたのだと思う。真理を探究する者には、真理の光が差込、真理による導きがあるのかもしれないという真理が今自分の内側に開かれた。ボストン:2023/11/1(水)06:43


11212. 【ボストン滞在記】スピリットと言霊


創作活動とアニマルフローの実践を除けば、起床してからずっと日記を執筆しているように思う。それぐらいに今回のボストン旅行が刺激となっていることがわかる。存在の入れ子の全てを刺激してくれる環境がここにあることを実感する。そうした環境の中に身を置いて、この世界に対して果たすべき役割を全うするための探究と実践、そして自己修練に明け暮れたいと思う。昨日もふと考えていたのが、仮に来年に大学院に戻ることになれば、これが3回目の海外留学になるため、留学に関する勝手をもうすでに随分と知っていると思った。最初に留学したジョン·エフ·ケネディ大学の際には色々と手探りをして、色々な活動やコミュニティーに顔を出し、それによって自分の関心や思考の幅が広がったことは間違いない。しかしそれから10年以上の時を経た今、自分はそうした形で留学生活を営むことはないだろうと思ったし、様々な活動に首を突っ込むのは避けたいと思ったのである。もちろん大学院の同級生や教授とのネットワークを大切にし、コミュニティー活動としての読書会などの主催をするにしても、それ以外の活動には手を広げることをせず、博士課程への進学を見越してサイケデリクス研究に没頭したいと思う。学内のコミュニティー以外に所属するとすれば、ポールが先日教えてくれた「ボストン·サイケデリックリサーチグループ(Boston Psychedelic Research Group)」ぐらいに絞りたいと思う。HDSの学生も述べていたが、ハーバードとMITでは連日面白いワークショップやゲストスピーカーイベントが開かれているし、学生団体も無数にあるので、それらにひっきりなしに顔を出していると、自分が本来この地に来て実現したいことの妨げになりかねないのである。なので昨日下見したマンションのように、大学がある中心地から離れ、郊外に居を構え、大学での授業や読書会がない日はマンションの自室を書斎とし、そこを研究拠点にしたいと思う。こうしたことから、家賃が高かったとしても、ジムやその他の設備が整っているラグジュアリーマンションに住むことを決めた次第である。まだ合格通知をもらっていないのでとても気が早いことだが、言霊の力というものが確かに存在することを考えると、頭の中に浮かんだイメージを全て言葉にしておくことは重要かと思う。言霊は頭の中に留めているだけでは力をさほど発揮せず、それを己の息と共に言葉の形にすることを通じて真の力を発揮する。スピリットとは息を吹き込むことであり、言霊はスピリットによる息によってその深層的な力をこの世界に露わにするのである。ボストン:2023/11/1(水)07:00


11213. 【ボストン滞在記】ハーバード大学で感じる確かなサイケデリック・ルネサンス

「サイケデリック·ルネサンスは確かにこの地でも勃興している」そのようなことを思う数日間を過ごしている。それはHDSの「世界の宗教研究センター」のラッセル·パウエル博士との対話でも感じたことだし、サイケデリクスの読書会の主催者のポールとの対話からも感じられたことではあるが、研究者だけの間でそれが起こっているだけではなく、ハーバード大学の近隣の書店にサイケデリクス関係の学術書や一般書が置かれているところからもそれを感じるのだ。研究者の間でサイケデリクスの議論が閉じるのではなく、アメリカに蔓延するドラッグの中毒症や各種の精神病への治癒手段として、一般の人たちの間でもサイケデリクスへの関心の高まりを感じる。


ハーバード大学のメインキャンパスの近くにあるCOOPでは、マイケル·ポランを始めとして、少なくとも数冊ほどサイケデリクスの関連書籍があった。そして昨日何よりも驚いたのが、メインキャンパスの前のメイン通りを東にまっすぐ下ったところにある“Seven Stars”という書籍で目撃したことだった。この書店には5年前にも訪れ、この書店は宗教学や哲学に関する書籍が豊富で、スピリチャル関係の書籍も充実している。5年前にも10冊近く良書とこの書店で巡り合うことができ、それをオランダに持ち帰った記憶がある。5年前にはなかったこととしては、サイケデリクスに関する書籍のコーナーが棚にちゃんとあったことである。そこにはおそらく50冊を超えるサイケデリクスの関連書籍が入り口付近の棚にあり、目を奪われた。50冊の大半の書籍を持っていたが、ちょうどヨーロッパのアマゾンでは入手困難になっていて、アメリカで購入しようと思っていた書籍と数冊ほど出会う幸運に恵まれ、合計で5冊ほど書籍を購入した。如何せんサイケデリクスの学術書を300冊近くすでに持っていて、初読しただけでは印象が薄いものもあり、すでに持っている書籍と重ならないように注意した。実はもう4冊ほど購入を検討した書籍があり、その書籍はアメリカに来たときに購入する予定のリストに含まれていたものなのか、はたまたすでに持っているものなのか記憶が曖昧なものがあり、書店ではWifiを使うことができなかったので書籍の購入リストがあるEvernoteを開くことができず、書籍のタイトルをメモに打ち込み、ホテルに帰って来てそれらの書籍を確認した。すると4冊のうち2冊は過去に注文したが、きちんと郵送されずに返金処理を受けたものだった。なので明日またハーバード大学内の美術館·博物館巡りをした後にこの書店に足を運び、残り4冊の書籍も購入したいと思う。COOPで3冊、Seven Starsで9冊、合計12冊のサイケデリクス研究書をオランダにお土産として持って帰る。今後より一層サイケデリック·ルネサンスの動きは加速し、様々な業界と人たちを巻き込みながら、サイケデリクスが良薬としてこの社会で活用されることを願ってやまない。そして自分の研究と実践はその道に絶えず連なるものでありたいと思う。 ボストン:2023/11/1(水)07:18


11214. 【ボストン滞在記】ハーバード大学神学大学院の

オープンキャンパスイベントに参加して


つい先ほど、ハーバード·ケネディスクールの近くにあるヴィーガン専門店でテイクアウトしたサラダボウルとホールフーズで購入した果物を食べ終え、夕食後の緑茶を淹れた。


今日は本当に充実した1日だった。アカデミックな雰囲気に触れ、同じ志を持つ人たちと共有できた時間は本当に尊いものだった。今日はハーバード大学神学大学院(HDS)のオープンキャンパスイベントに参加した。端的には、素晴らしいの一言である。70歳を迎えようとしている志願者の1人の女性は、過去にアイビーリーグのコーネル大学とコロンビア大学卒業したらしいのだが、これほどまでよくオーガナイズされたオープンキャンパスイベントはそれらの大学にはなかったとのことである。コロンビアはニューヨークの都市部にあり、志願者も多いことから、得てしてオープンキャンパスイベントは混沌としたものになりがちとのことだった。フローニンゲン大学のオープンキャンパスイベントには参加しなかったのだが、ジョン·エフ·ケネディ大学のそれには参加し、その時には本当にアットホームさを感じたのを覚えている。HDSのオープンキャンパスイベントもそれに匹敵するか、それを凌ぐぐらいのアットホームさだった。今から今日の体験を取り留めもなく綴っていきたい。おそらく今日には書ききれないこともあると思うので、明日の朝にも追加で日記をしたためておきたい。


今日は兎にも角にも受け付けを一番乗りでしようと思った。というのも、2つの聴講できるクラスが先着順だったからである。受付の始まる午前8時半よりも30分早くキャンパスに到着すると、オープンキャンパスイベントの参加者が迷わないように、受付までの行き道についてキャンパスの随所に張り紙があった。こうした細かな気配りを嬉しく思い、そのおかげで受付には迷わずに到着できた。受付に到着すると、狙った通りに自分が一番だった。するとすでに受付付近で今日のイベントの準備をしていたアドミッションオフィスのディレクターを務めるオデヴィス·ソートーさんと挨拶をし、オランダからやって来たことを伝えると、ねぎらいの言葉を掛けてくれた。ソートーさんはすでにHDSのオンラインイベントですでに人柄を知っていて、オンラインで受けた印象通りの親切な方だった。彼はキューバ出身で、ハーバード大学の学士号を取得し、HDSで修士号を取得した後にアドミッションオフィスの仕事を始め、そこからこの仕事一筋とのことである。ハーバード ·ロースクールでも3年間ほどアソシエイト·ディレクターとして働いていたらしく、2020年から現職のポジションを務めているとのことだった。


ソートーさんと談笑していると、後ろから元気の良い挨拶が聞こえた。振り返ると、自分の次に受付にやってきた女性だった。彼女の名前はアリーシアといい、180cmぐらいの高身長のロシア人女性である。受付に1番乗りした自分と2番乗りしたアリーシアとは意気投合し、聴講したクラスが違ったのでその時間を除いてずっと行動を共にしていた。彼女は現在トロントに住んでいて、トロント大学とロンドン大学で文化人類学を専攻していたとのことである。彼女は自分が関心を持っているより学術性の高い2年間のMTSプログラムではなく、神職を視野に入れたより実践的な3年間のMDivプログラムにアプライするとのことだった。そこから続々と受付にやってくる人たちがやってきて、数週間前の同様のオープンキャンパスイベントと今日のイベントを合わせると、合計で80人ぐらいの志願者が参加したとのことである。受付に1番乗りしたこともあり、注目していたユダヤ教神秘主義のクラスを聴講できる権利を得て、そこからHDSのアドミッションオフィスが準備してくれた朝食を食べに朝食会場に向かった。 ボストン:2023/11/1(水)19:01


11215. 【ボストン滞在記】ハーバード大学神学大学院にあった確かなサイケデリック・

ルネサンスの火


今朝方起床した時には微熱は治まっていたし、喉の痛みもだいぶ和らいでいたが、万全な体調からは程遠く、頭がどれくらい働くかは少し疑問符が付いていた。オープンキャンパス中には頭がボーッとする時間もあり、鼻水も出てくる時間帯があった。季節の変わり目で喉の痛みと鼻水が出ることはよくあるが、今回はオランダからボストンの長距離フライトと時差ぼけの影響もあり、単に寒さに適応する以上の負荷がかかっていた。記憶に残る限り中学校2年生の時にインフルエンザにかかっていらい、風邪は一度も引いたことがなく、7年前にノルウェーを訪れた時に生じた現象と似たような現象に今回は少し悩まされた。ノルウェー滞在中は別にオランダとの時差がなかったので、時差ぼけの影響を考えると、今回の方が少し程度が重いかもしれない。いずれにせよ、体調が優れないことは脳に興味深い負荷を与えていると思った。ある意味、こうした体調が優れない状態で考え事をすることや人の話を聞くことは脳にハンディキャップを負っているような状態なのだと思った。普段は万全の食生活と十分な運動と睡眠、さらには山伏茸を含むキノコのサプリメントのおかげで脳がよく回転しているのだが、今日は勝手が少し違って、そうした自分がいることを改めて再発見した。体調が優れないというのは状態変化の1変数であり、その変数によって影響を受けた形で1日かけて行われたHDSのオープンキャンパスイベントに参加していた。


朝食会場にもアリーシャと自分は一番乗り、イチゴとブルーベリーの入ったスムージーと普段は食べないが、糖の入ったブルーベリーマフィンとスコーンをいただいた。そして大きな長方形の紙パックに入ったコーヒーをカップに注ぎ、それを持って会場に入り、アリーシャと談笑していた。すると、今日の午後の聴講クラスで一緒になることになるロリーという中年女性が同じテーブルに腰掛け、続け様にもう1人すらっとしたアメリカ人女性が同じテーブルに腰掛けた。そこからは4人で会話をした。お互いにどのプログラムに出願するのかについて話に花が咲き、これまでの経歴や学術的な関心事項、そして何がHDSに自分を導いたのかを1時間ぐらいかけて話していた。その途中で、ダニエルというこれまた65歳を超えたぐらいの中年男性がやってきて、彼はボストンの北部から自動車でやって来たようだった。自分がそのテーブルに腰掛けている全員に向かって、「サイケデリックスピリチャリティの探究が自分の最大の情熱であり、その情熱を学術研究の形にするためにここに来た」と伝えると、その場にいた全員がなんと驚くべきことを口にし始めた。端的には、その場にいたHDSにこれから出願しようとする年齢も国籍もバックグラウンドも違う全員がサイケデリクスに何かしらの点で関心を持っていたのである。コロラドからやって来たと述べるすらっとした女性は、この間家族全員でアヤワスカのセレモニーに参加し、素晴らしい体験をしたとのことだった。彼女も自分と同じく、これまで合計で5回ほどアヤワスカを摂取したことがあるとのことだった。また70歳近くだが知的に活発なロリーもアヤワスカを摂取したことがあるらしく、それだけではなく他の物質も摂取したことがあるようだった。そして自分の隣に座っていたアリーシャもカナダのサイケデリクスの状況に詳しく、目の前に座っていたダニエルもまた60年代や70年代のサイケデリクス·ムーブメントを実際に体験し、自身もサイケデリクスについての学術研究に関心があるようだった。なのでサイケデリクスに関する読書会がHDSコミュニティー内にあることを全員に伝え、晴れて全員が合格したら一緒にその読書会に参加しようと伝えた。明日にまた詳しく述べるが、聴講したユダヤ教神秘主義のクラスでも、5人のうちの1人の聴講生として何の遠慮もすることなくシャウル·マギッド教授に質問をしていき、クラスの内容が神秘主義なので、ユダヤ教のカバラやトーラーとサイケデリクスを何度か行ったところ、一切の抵抗感なく教授も生徒たちもその話題を扱ってくれたことが印象的だった。そして何より、自分の質問がクラスのディスカッションを一番盛り上げた光景を見た時、サイケデリック·ルネサンスの火をHDSの実際のクラスルームの中で見れたことは最大の収穫だった。ボストン:2023/11/1(水)19:26


11216. 【ボストン滞在記】オープンキャンパスイベントを通じての細かな発見と私見


本日の本当に素晴らしい体験をさせてもらったHDSのオープンキャンパスイベントについてつらつらと書き連ねて来たつもりだが、まだ朝食会場での事柄しか言及していない。実際にイベントが本格的に始まったのは朝食の後からなのに。ここからも、どれだけ朝食会場に行くまでと朝食会場での会話が充実していたかが窺える。端的に述べて、HDSに出願する予定の今日のイベントの参加者とは、容易に心と心のコミュニケーションができると思った。もちろん自分自身が過去の自分と脱却し、絶えずオープンな心でいることは大きなことだろうが、アドミッションオフィスの人たちも志願者も、そして今日のイベントで随所に顔を出してくれた現役の学生たちもまた本当に親切な人ばかりだった。


細かな話として、ハーバード大学神学大学院はプロフェッショナルスクールとしてはメディカルスクールの設立(1782年)の次に古い歴史を持っているのだが(1816年設立)、他のハーバード大学のスクールは世俗的であるのに対し、HDSだけが世俗を離れたスクールなので、メインキャンパスから遠くに建てられとのことである。ハーバード大学の建国の歴史として、元々は神学者たちがこの大学を作ったのだが、実際に大学で教えられる内容が人文学や自然科学のようなものになっていくにつれ、大学が世俗化されていき、ある種追いやられるようにHDSのキャンパスが作られとのことである。HDSのランドマークはゴシック様式の立派な建物で、それはとても趣があった。この一連の話は、現役の学生が昼食前に実施してくれたキャンパスツアーの際に説明してくれたことである。


その他にせっかくなので細かな発見を書き留めておくと、HDSを含めた全ハーバードのスクールの図書館サービスは便利で、実際に自分で図書館内で本を探す必要はなく、オンライン上で必要な書籍を指定すれば、図書館員がそれを速やかに準備してくれるとのことだった。またとても便利だなと思ったのは、クラスで指定された書籍の一部のチャプターやページなどを自分でプリンターで1枚1枚印刷する必要がなく、これも図書館員がPDF化してくれるとのことだった。過去の大学ではこのようなサービスはなく、必要な箇所を古典的に自分の手でプリンターに1枚1枚読み取らせて印刷をしていたように思う。そうすると綺麗に印刷できないこともあった苦労が懐かしく、どうやらハーバードではそのような苦労をする必要がなく、至れり尽くせりのサービスを受けれるようだった。


もう1つは、ユダヤ教神秘主義のクラスの中で、自分がサイケデリック体験とカバラやトーラーに関する質問をした際に、多くの学生たちがそのテーマに乗ってくれただけではなく、ある生徒の水筒をよくよく見ると、サイケデリックアーティストのアレックス·グレイが描いたシロシビン·マッシュルームのステッカーが堂々と貼られていたことを発見したことだ。こうしたところからも、他のハーバードのスクールは知らないが、少なくともHDSにおいてはサイケデリクスはタブーなトピックではなく、むしろクラスのディスカッションや普段の会話を促進するものなのだと思った次第だ。サイケデリクスは私たちの治癒と変容を促進することに加え、会話の促進剤としての役割を果たすと強く実感した。


最後に、サイケデリクス読書会の主催のポールが指摘していたように、ハーバード大学があるケンブリッジ市とお隣のサマーヴィレ市などでは、天然系のサイケデリクスがすでに脱犯罪化されており、個人で所持や使用をしても犯罪に問われなくなっているとのことである。これまでてっきりハーバード大学はボストン市に属していると思っており、ケンブリッジはボストンの一部だと思っていたが、ポールの説明を受け、地図を確認すると、確かにハーバードはボストン市ではなくケンブリッジ市に所属している。法律は常にグレーな部分を内包しており、ポールに質問したところ、例えばケンブリッジ市内で天然系のサイケデリクスを所持·使用しても犯罪には問われず、それは別にそこに住人でなくもいいとのことだった。ひょっとしたらこれだけHDSの中でサイケデリクスのテーマが好意的に扱われているところを見ると、ハーバード大学の敷地内でサイケデリクスを摂取している教授や学生も随分いるのではないかと思った。そしてそれが彼らの創造性を押し広げ、先端的な研究がこれからますますこの地で進んでいくのではないかという展望が開けた。ボストン:2023/11/1(水)19:51


11217. 【ボストン滞在記】光の導きを受けながら


どうやら今夜はもう1つ日記が綴れそうだ。日記を綴ることは、自分の命を綴ることであり、命の光を明日の命の光に渡していくことでもある。日記は光である。日記は少なくとも自分と自分を取り巻く世界に光をもたらしてくれる。光の進む方へ進め。それはよく言われる言葉からもしれないが、それは真理を体現している。自分はこうして毎日取り留めもなく日記を綴ることを通じて、光を得て、光の導きによって前に進んでいる。


今日のオープンキャンパスイベントは参加して本当に良かったと思える素晴らしいものだった。過去参加したどのイベントよりも満足感がある。久しぶりの学術機関での知的会話に知的興奮を覚える自分がいたことから、知的満足があったことは確かである。しかしそれ以上に重要なのは、自分の居場所はここにならあるという存在の満足感があったことである。自分が自分のまま何も取り繕うことなく自らの関心テーマについて話ができ、研究ができる場所。それが自分にとってHDSなのだと実感した。もちろんHDSの競争率は高いため、今年合格通知を得られるかは全くもって不明だが、世界には確かに自分の居場所があり、自分の研究を自由奔放に進めることができる学術機関があることを知って大変嬉しく思った。


午後からのユダヤ神秘主義のクラスに参加するにあたり、アドミッションオフィスのアソシエイト·ディレクターを務める日系アメリカ人のマーガレット·オカダ·シェックさんに連れられて建物を移動している間に、ニューヨークからやって来たユダヤ系のロリーがイスラエルとパレスチナの問題によってニューヨークのユダヤ人への仕打ちがひどいものになっているという話を聞いた。今日の午前中の模擬クラスの中で言及されていたように、文化的暴力の背後には常に宗教的な何かがあるのである。そして文化的平和の背後にも絶えず宗教的な何かがあるということをダイアン·モアー教授が指摘していたことが印象に残っている。自分がまさにHDSという宗教·神学の学び舎に進学しようと思っている理由はそこなのだ。例えばサイケデリクスを取り巻く言説の背後にも文化的な抑圧という名の暴力があり、それを生み出しているのは目には見えないが宗教的な何かである。多くの人はそれに無自覚であり、モアー教授の模擬授業を受けるまで自分も無自覚であった。日本においてはとりわけ儒教的な思想の枠組みがサイケデリクスの抑圧に寄与しているかもしれない。このあたりの分析はより詳細に行っていきたい。


そのようなことを考えながらクラスルームに向かった。クラスで隣の席に座ったのは同じくオープンキャンパスイベントに参加していた中年のアメリカ人女性だった。おそらく年齢は40代半ばだと思う。かなりハキハキと聡明な口調で話をする人だなと思っていたところ、彼女は現在名門戦略コンサルティング会社のボストンコンサルティンググループ(BCG)で働いているとのことで、自分とは出願先のプログラムが異なり、1年間の「宗教と公共生活」というプログラムに出願するらしい。彼女とのお互いの自己紹介の中でもサイケデリクスの話をしたのだが、彼女もサイケデリクス について当然それが何か知っていて、興味深く話を聞いてくれた。おそらく日本のBCGオフィスで働いている人でサイケデリクスについてある程度の知識があり、積極的にそのテーマで話をしてくれる人は少ないのではないかと思い、そこからもサイケデリクスを取り巻く文化差と日本の遅れを実感した。ボストン:2023/11/1(水)20:34

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