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成人発達理論とインテグラル理論を楽しく学んでいただける「成人発達コラボラジオ」を2023年7月14日より始めました。
タイトル一覧
11108. 昨日のシロシビン・セッションを振り返って
11109. いただいた温度計付きの電気ケトルを使ってコーヒーを淹れて
11110. 第18回のシロシビン・セッション後に見た今朝方の夢
11111. アニマルフローのレベル1のプログラムの試験に合格して
11112. 昨日のシロシビン・セッションの反省と今後のセッションに向けて
11113. サイケデリクス・セッションの提供範囲
11114. シロシビン・セッションの詳細な体験談を聞いて
11108. 昨日のシロシビン・セッションを振り返って
時刻は午前6時を迎えた。いつもと同じ光景。いつもと同じ環境。外見上それは同じ光景であり、同じ環境なのだが、光景と環境そのものも生き物であり、一度たりとも同じ光景と環境は存在しない。まだ夜が明けぬ目の前の真っ暗な光景も、そしてひっそりとした2階の書斎の環境もまた新しいものとしてここにある。今日の自分もまたもはや昨日の自分と同じではありえない。昨日という新たな自己を通じて変化した自己がここにいるからである。
昨日は早田航さんとのシロシビン·セッションがあった。一夜が明け、今日の午後から昨日のセッションを振り返る意味でのラジオを収録しようと思っているが、後ほど今朝方の状態について航さんに尋ねておこうと思う。昨日は相当に深い体験をしておられていたようなので。
昨日の自分はシロシビン·セッションを提供する側であり、ガイド役を務める必要があったことから、深いところまで行き過ぎないようにする必要があった。そもそも2週間前にもセッションを別の方に提供していたこともあり、そのときに摂取したシロシビンが体内の中で耐性を作っていて、まだその耐性が維持されているようだった。以前から自分の場合、耐性期間が長いことを知っていて、過去には1ヶ月空けてもさほど深い体験に入っていかないようなことがあった。なのでこの間考えていた3週間に1回のペースでのセルフセッションは頻度が高すぎるように思える。一応実験として、1ヶ月に1度のセルフセッションを今度試してみようと思う。その際には、昨日航さんが行っていた摂取方法のように直接トリュフを食べるのがいいのか、再度トリュフティーを作ることに挑戦してみるのがいいのか悩むところである。この点は、アントラージュ効果の重要性を思わせる。アントラージュ効果というのは、複数の成分を同時に摂取すると1つ1つの成分の効果が増強され、より高い効果が認められることを指す。もちろんシロシビン·マッシュルームの摂取においてはシロシビンを摂取することが目的なので、これまでのようにシロシビンをお湯で抽出すれば本来は問題ない。コーヒーを飲む際に、誰しもコーヒー豆を食べないし、挽いた豆にお湯を注いだ後にその残りカスを食べなくともカフェインの効果を得られるのと同じである。とは言え、マクロビオティックの提唱者の桜沢如一氏の考えを採用すれば、「一物全体」の発想に基づいて、シロシビン·トリュフをよく噛んで全て食べることは理にかなっている。食べ物は全体でひとつの命なのであり、それを丸ごといただくことでその食べ物の効果の恩恵を存分に受けることができる。なので、今後誰かにシロシビン·セッションを提供する際には、その方がシロシビン·トリュフをそのまま食べられるのならそれを推奨し、食べるのが難しそうであればこれまで通り、シロシビン·ティーやシロシビン·カカオドリンクを作るようにしたい。今後自分でやらなければならないのは、やはりお湯でシロシビンをうまく抽出する方法である。72度を越すとシロシビンが死んでしまう点には注意であるし、お湯を注いだ後の待ち時間も一般的に言われている10分-15分待つと長過ぎるように思えるので、短くて5分、長くて7分ぐらいの抽出時間で次回試してみるか、刻んだトリュフを豆乳をかけた少量のオートミールと一緒に食べるか、バナナと一緒に食べるようにする。そうすれば嫌な匂いと味もさほど気にならないだろう。フローニンゲン:2023/10/17(火)06:40
11109. いただいた温度計付きの電気ケトルを使ってコーヒーを淹れて
時刻は午前7時半を迎えた。ようやく辺りが明るくなってきた。ちょうど今し方モーニングコーヒーを淹れたのだが、昨日早田航さんがわざわざ日本から特別なケトルを持ってきてくださり、それをプレゼントしてくださった。それは「Fellow Stagg EKG」という温度計付きの電気ケトルだ。改めて製品のウェブサイトを見ると、このケトルはバリスタたちも愛用しているとのことで、そのスタイリッシュ性と機能性からとても納得がいく。大変素晴らしい道具をプレゼントしてもらえて嬉しい限りであり、早速今朝はそのケトルを使ってコーヒーを淹れた。コーヒーの淹れ方に関してもノウハウがあることは知っていたが、改めて昨日に航さんからコーヒーの淹れ方の解説を聞けたことは有り難かった。これまで盲点だったのは豆の保存の仕方で、250gのコーヒー豆を購入してきてそれを開封したら、特に容器に移すことなく袋の上を大きなクリップで止めていたぐらいで、それだとどうしても酸化が進んでしまい、豆の質がどんどん落ちてしまうとのことだった。何やら真空にできる特殊な容器があるらしく、その購入も今後検討したいと思う。コーヒー豆もまた命であり、その命を最大限に輝かせる形で十全にいただくためには、コーヒー豆の保管も今後はこだわっていきたいと思う。とにかく命への賛歌と感謝が必要だ。これまではやかんでお湯を沸かしていたので温度がどれくらいなのか正確な値がわからず、かなり適当な温度でコーヒーを作っていた。コーヒー豆もシロシビン·マッシュルームと同じ生き物であり、100度の沸騰したお湯を入れると死んでしまう。それについてはここ最近シロシビン·ティーを作ることを通じて意識していたのだが、コーヒーを淹れる適温については知識がなかった。航さん曰く、新鮮な豆であれば90度、開封後しばらくしている豆はお湯で活性化させる必要があるので94度ぐらいが良いとのことであった。こうした細かな温度設定ができるのがいただいたケトルの良さであり、尚且つ1時間であればその温度をキープできることも魅力である。これは本当に便利なケトルである。さらに細かな点で言えば、15gの豆に対してお湯は200mlが良いらしく、30gの豆であれば400mlとなる。そうしたことも意識して作った先ほどのコーヒーを早速今から味わってみよう。フローニンゲン:2023/10/17(火)07:57
11110. 第18回のシロシビン・セッション後に見た今朝方の夢
今日のフローニンゲンは晴れのようで何よりだ。今この瞬間はまだうっすらと空に雲がかかっているが、それもじきに消えるだろう。今日の最高気温は13度まで上がるが、最低気温はなんと3度である。もはや冬の様相を帯び始めたフローニンゲンであるが、自己はそれを心底喜んでいる。寒さが厳しければ厳しいだけ、外的環境が厳しければ厳しいだけ、自分の内面世界は豊かに逞しく成長していくのだから。仮に来年の夏からアメリカに住むことになれば、フローニンゲンで冬を過ごすのは今年で最後かもしれない。それを含めて、凍てつく寒さのフローニンゲンが早く到来して欲しいし、それを通じて自分は日々自己を涵養し、社会への還元に向けた小さな実践を続けていく。それは大きなものでなくてもいい。少しでも誰かのために役立っていればそれでいいのである。還元と貢献の輪を少しずつ広げていくこと。それがこれからの自分の社会的ミッションである。
昨日のシロシビン·セッションを受けての今朝方の夢はそれほど印象に残る夢ではなかったが、夢全体が白い光に包まれているような光景がそこに広がっていた。夢の舞台は外国の見慣れない町にある体育館だった。そこは町の中心部にあったのではなく、少し郊外にあった。朝日が体育館にほのかに差し込んでいて、その場にいた人たちはその優しい光を浴びながら身体を動かしていた。どうやらそれはヨガの動き、いやアニマルフローの動きのようで、私たちはアニマルフローの研修会に参加していたのである。体育館に少し遅れて1人の中年のアメリカ人男性が入ってきた。見ると、その人はUCバークレーのサイケデリクスの講座を受け持っている教授だった。なんとその教授が今回のアニマルフローの研修のインストラクターのようで、各自少しウォーミングアップをするように指示してきた。私たちはその指示に従ってウォーミングアップをし、そこからいよいよ本格的にトレーニングに入ることになった。いざトレーニングが始まってみると、自分の方がアニマルフローの動きに習熟しているように思え、しばらくはその教授の教えに従って身体を動かしていたが、途中からはもうそのトレーニングを受けるのをやめて体育館の外に出ていこうとした。するとその教授は少し怒った感じで私に体育館に留まるように促したが、私はその忠告には従わず、自分がしたいことをしたいようにする覚悟で体育館を後にした。そのような夢を見ていた。その他にも身体的な恍惚感を味わうような場面があったのを覚えている。その場面もまたうっすらと白い光に包まれていて、その光に包まれている自分は大変幸せであった。幸福感の源泉に白い光があり、それは天上界につながる輝く小川のように思えた。フローニンゲン:2023/10/17(火)08:14
11111. アニマルフローのレベル1のプログラムの試験に合格して
朝の晴れ渡る空が美しい。青空を眺めているだけで、至福さと恍惚感に包まれる。そんな朝の世界の中で、先ほど家全体に掃除機をかけた。2階の両側の窓を空け、換気をしながら掃除機をかけたのだが、この掃除は昨日のシロシビン·セッションでこもったエネルギーを浄化する意味もあった。今掃除を終えて2階の書斎で寛いでいるのだが、浄化のおかげで寛ぐ度合いが深まっていることを感じる。風水的な観点とエネルギーの浄化の実践の大切さを思う。
昨日は期せずして1日ファスティングすることになった。旅行の最中は朝から活発に外に出かけていくことが多いのでホテルの朝食を食べるのだが、普段は朝食は全く食べない。少し口にするものとして99%のオーガニックのダークチョコレートを2片食べるだけだ。昨日は、ロッテルダム滞在中に自宅に放置していたバナナを2本朝食として食べたが、そこからは何も口にせず、シロシビン·セッションが夜まであったのと、早田航さんをホテルまで送っていくことになったので夕食も食べなかった。なので昨日の朝から今日の昼食にかけての1日半のファスティングをすることになり、それは胃腸を休め、デトックスする意味でもちょうど良かったように思う。
部屋の掃除をする前に、先日受講したロッテルダムでのアニマルフローのワークショップ後の試験を受けた。それは20問の選択問題で85%以上のスコアを取得することとが求められていた。無事に1回で85%以上のスコアを取得できたので、試験に合格することができた。これで晴れてレベル1のインストラクタープログラムを修了できたわけだが、正式なインストラクターになりたい場合には、ここからさらに自分で作ったフローを解説する動画をアニマルフローの組織に送る必要がある。自分はインストラクターになることを最初から目的にしておらず、日々の自分のアニマルフローの実践をより深めるために今回のプログラムを受講したので、その動画を送ることはしない。正式なインストラクターになることを目的にしなくても、今回のレベル1のプログラムは本当に有意義であった。今朝のアニマルフローの実践では、早速プログラム前には組み入れていなかった動きを組み入れることにし、自分なりの新たなフローが誕生したことを嬉しく思う。ここからしばらくはプログラムの参加の際にもらったマニュアルを眺めながら、フローのバリエーションを増やしたり、動きの出し入れをする形で創意工夫をしていこうと思う。フローニンゲン:2023/10/17(火)10:07
11112. 昨日のシロシビン・セッションの反省と今後のセッションに向けて
昨日のシロシビン·セッションは、提供者側として本当に学びの多いものだった。このセッションが本当にセンシティブなもので、いくつも気をつけないといけない点があることを教えられた。危機回避の手段についても頭の中にあった知識を思い出し、今後セルフセッションではなくて誰かにセッションを提供する場合にはそれについて覚えておかなければならないと思う。
シロシビンを摂取するにあたっては糖の摂取を避ける必要がある。糖にはシロシビンの効力を弱める働きがあるのだ。逆に言えば、効力を緩やかにするために糖の摂取を活用することができるし、体験があまりにも強烈な場合には糖を摂取させて、強烈な知覚体験からこちらの世界に戻って来てもらうようにすることを考えるべきである。昨日においてはあまりにも深い体験が5時間にわたって続いていて、その余韻がまだずっと残っているような状態だったので、体験をきちんと収束させる手段として多めの蜂蜜を溶かしたお湯を提供するべきだったと後から反省している。
今後刻んだシロシビン·トリュフを何かしらの食べ物を一緒に摂取する場合、糖と組み合わせることはできるだけ避ける必要がある。果物に含まれる果糖も避ける必要があるのだろうか。糖類といっても分類が多岐にわたり、グルコース(ブドウ糖)、フルクトース(果糖)、スクロース(ショ糖)、ラクトース(乳糖)、マルトース(麦芽糖)など多岐にわたる。シロシビンの効力を緩めるのはそれら全ての糖類なのか、ある特定の糖類なのかについては今のところ自分はわかっていない。それぞれが分子構造が異なることを考えると、この点についても今後論文等を通じて調査していく必要がある。今後の方針としては、とりあえずブドウ糖が多く含まれる穀物類やバナナなどの果物、蜂蜜などとの摂取は避けたほうがいいかもしれない。そうなってくると、何と一緒に刻んだトリュフを摂取したいいか自分の場合は悩むところだ。今後、その組み合わせとして最適なものを見つけたいし、理想は毎回完全に深く体験に入れるシロシビン·ティーを作ることである。
また、昨日のセッションでは改めて背後に流す音楽の重要性について考えさせられた。今後はやはりクラシック音楽を中心にして、偉大な作曲家さらには名もなき作曲家を含めて、彼らがアクセスし、開示してくれた深層的な宇宙の意味を探求の足掛かりにさせてもらいながら、自分の内面宇宙を探求するようにしたい。そして、今後のセルフセッションは2階ではなく、セラピールームのように暗くて静かな寝室でアイマスクをしてセッションを行いたいと思う。静かな環境と音楽環境が友になり、自分の体験を良き方向に導いてくれるはずである。次回のセルフセッションは少なくともここから1ヶ月は時間を空けたいと思う。フローニンゲン:2023/10/17(火)12:08
11113. サイケデリクス・セッションの提供範囲
夕日が見事な輝きを見せている。空には雲が1つもなく、太陽の輝きがそのまま純粋な形で地上に降り注いでいる。そんな中、先ほど中央市場への買い物から帰って来た。市場に向かう前に、今日はCBD専門店のハンゼさんの店に立ち寄った。前回購入したオランダ産の10%CBDオイルが炎症の改善に相当大きく寄与したので、手荒れの完全な改善に向けて、そして再び手荒れの状態に戻らないようにもう1本だけ新しく購入してCBDオイルを継続してみようと思ったのである。今回は20%のものを購入することにした。純度が2倍になったので、これまでは就寝前に4滴ほど舌の裏に垂らしていたのだが、今のものを使い切って今日購入したものを使い始める際には最大で3滴までにしようと思う。2滴だと単純計算上でこれまでとCBD摂取量は同じなのでそれでもいいが、最初のうちは3滴を試し、徐々に服用量を下げていくことも検討する。
今日の最高気温は13度までしか上がらず、買い物に出かけた時がちょうどそのくらいの気温だったのだが、ジョギングをして途中まで向かっても汗は全く滲むことはなかった。もうこれまでも汗が滲むことはほとんどなかったので、こうして秋が深まり冬を目前にしていると、尚更汗などかきようがないと思った次第。昨日のシロシビン·セッションを受けて、自分自身は昨日は深い体験まで入ることをあえてしなかった。昨日のシッターとしての役割は本当に大きな学びをもたらし、これまでは完全にシッターに徹することはなく、むしろガイド役としてセッションプロセスの説明をし、何かあった時に対応するぐらいの準備をすることに努めていたぐらいで、昨日のような形でのシッター体験は本当に貴重な学びをもたらした。むしろ今後は自分はシロシビンを一切摂取しない形で体験を見守っていたほうがいいと思ったし、 知人や親友、そして家族以外には今後シロシビンを含むサイケデリクス·セッションを提供しないと誓う学びをもたらしてくれるものだった。知人の知人という形で紹介された人には一切こちらからセッションを提供することはしない。また知人であっても、少なくとも半年近く頻度高くコミュケーションを取って相手を知り、関係性を深めなければセッションを提供することは避けなければいけないと思った。それで言えば、優先してセッションを提供するべき人というのは、親友や家族、そしてゼミナールの方々ということになるだろうか。そこまでの人間関係がセッション提供の範囲であると思わされた次第だ。それ以外にも市場からの帰り道も昨日の体験を振り返り、世界の輝きを感じながら時を過ごしていた。そのような形で過ごした時が自分の養分となり、また新たな充実した時を紡ぎ出している。フローニンゲン:2023/10/17(火)16:48
11114. シロシビン・セッションの詳細な体験談を聞いて
この4日間はロッテルダムの滞在あり、シロシビン·セッションありと非常に充実していた。振り返ってみれば、そのどれもが非日常的な意識に誘ってくれるものだった。滞在場所を変えてのロッテルダムでの体験は非日常的であり、シロシビン·セッションはまさに非日常意識に誘ってくれるものであった。
今日の午後には、「インテグラル·サイケデリックラジオ」の第34回の収録があった。本編と振り返りの双方で昨日のシロシビン·セッションの体験を早田航さんから話を伺った。航さんの体験の語りが非常に明瞭かつ整理立てられていて、こちらとしても多いな学びを得たので、航さんが話してくださった体験フェーズと体験内容について書き留めておきたい。
オランダではシロシビンの販売と使用は合法であり、スマートショップというお店に売られているシロシビン·トリュフの中でもシロシビン含有量が最も高いものを15gほど摂取し、合計で5時間ほどの旅となった。その旅路をアメリカの思想家ケン·ウィルバーの図式を用いると、体験が始まると早々に意識はサトルの状態となり、その状態がますます深まっていく。サトルの状態において顕著な体験は、目を閉じたら音楽に合わせて脳内に幾何学模様が知覚されることである。さらには、目を開けて再び目を閉じると、視界に入っていたもののサトルエネルギーの輪郭などが知覚される。そこからさらに意識状態が深まると、通称コーザルの意識状態になる。ここで航さんが描写されていたように、幾何学模様を超えて、さらに微細な粒子的なものが知覚されたり、人や物体の波動のようなものが知覚されたりする。まさにそれらを「元因(causal)」と呼ぶのである。そこからピアノ曲によって知覚される粒子の数が増大していき、ヴァイオリンの音色によってそれらの粒子が結晶化され、巨大な絵画的ビジュアルが立ち現れるというのが航さんの体験であった。その時に個人的に立ち現れたのは、ピカソの『ゲルニカ』やゴッホの『ローヌ川の星月夜(ほしづきよ)』だったそうだ。そしてこの段階で究極的な目撃者の意識状態に参入し、全てのヴィジョンを眺めている自己に気付きながら、ヴィジョンと自己の双方を目撃している状態に入っていったとのことである。そしてそこからさらに意識状態が一歩先に深まると、そこはまさに非二元の意識状態となり、自己と世界が一体化し、目撃者の意識状態にあった目撃する者は消失する。この状態を航さんは「夢の状態」と表現しておられた。興味深いのはこの無の状態から有の極みである高次元の目撃者に行き来しておられたことである。さらには、高次元のコーザルから低次元の目撃者にも往復するという現象が起こっていたことが極めて興味深い。忘れがちだが、どの意識状態もグラデーションがあり、非常に微細な階層性がそこにあるのである。まさらに宇宙は無限の部分と全体というホラーキー(holarchy)で構成されており、それぞれの意識状態には細かな階層構造が存在するのである。そのことに再度目を開かせてくれる体験のシェアであった。また、初期の目撃者の絵画的ビジョンからさらに目撃者の状態が深まると、宇宙的ビジョンが知覚され、そこから非二元の状態に入る際に白い光が知覚されたというのは、まさらに自分がこれまで経験して来たプロセスと合致し、知覚内容は異なれど、知覚構造は共通していることが窺える。今日のラジオで航さんが語ってくださったことは今後何回か繰り返し聞き直してみて、今後のセルフセッションの際の参考にしたいと思う。本当に見事な体験の語りであった。明瞭·詳細なシェアをしてくださった航さんに深く感謝しながら、ゆっくりと就寝に向かいたいと思う。フローニンゲン:2023/10/17(火)19:47
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