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11030-11035: フローニンゲンからの便り 2023年10月5日(木)



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成人発達理論とインテグラル理論を楽しく学んでいただける「成人発達コラボラジオ」を2023年7月14日より始めました。

タイトル一覧

11030. 恩寵の風に身を委ねて

11031. 今朝方の夢

11032. サイケデリックセッション後の統合実践/天命と共に

11033. MDMAのPTSDの治癒に関する脳内メカニズム/シロシビンとデフォルト·モード·ネットワーク

11034. 夏輝の成長・筋肉の成長/20日に1回のシロシビン・セッション

11035. ポールからの返信メールに感謝して/サイケデリクス体験と3つの脳内ネットワークの関係


11030. 恩寵の風に身を委ねて


ーー恩寵の風は常に吹いている。あとは私たちが帆を上げるだけなのだーーラーマクリシュナ·パラマハンサ


時刻は午前5時半を迎えた。辺りは闇に包まれていて、足元から冷えている。昨日の朝には、今朝方もさほど寒さを感じないだろうと思っていたのだが、さすがに10月に入ったこともあって、フローニンゲンの朝はかなり冷えてきた印象である。


今日もまた朝からサイケデリクス研究に思う存分従事できること。それを思うだけで幸せな気分になる。朝起床した瞬間から、もうすでにサイケデリクスについて考えている自分がいて、何の書籍を読み、どんな発見が得られるのかを楽しみにしている自分がいる。今後どのような困難に直面しても、サイケデリクスの研究と実践があればそれを乗り越えていけるのではないかという希望がある。恩寵の風は常に自分に吹いていて、あとは自分がその風を感じて自らの人生という船の帆を上げるだけでいいのだ。そうすれば、自分の人生はしかるべき場所にしかるべき速度で運ばれていく。恩寵の風を受けて、その風に身を委ねること。それをとにかく大切にしたい。


今日もまた読書と並行して、UCバークレーのサイケデリクスに関する講座の日本語解説動画を作成していき、それをゼミの方で共有しようと思う。そして今日からはMAPSのサイケデリクスの基礎講座を本格的に受講し始める。昨日の段階で申し込みが完了し、講座の説明や事前アンケートに答えたところで翌日から講座内容に入っていくことにした。今日から昼食や夕食を食べてながらそちらの講座を受講していこうと思う。こちらの講座を通じてもまた新しい知識を得ることができるだろう。得られた知識を様々な方に発信する形で、他者から得させてもらったものを他者に渡していくことを絶えず行っていく。


昨日は、HDSの出願に向けて、IELTSとGREの試験結果をHDSのアドミッションに送付する手続きを行った。GREについては過去にも何度か送付する機会があったので手続きには慣れていたが、今回IELTSの試験結果を大学機関に提出するのは初めてだったので、少し確認することがあった。公式サイトの試験結果の箇所から送付先の大学を指定して、それを登録するだけで自動で試験結果が送付されるようだったので、GREやTOEFLのように郵送代を支払わなくていいことにまず驚いた。ウェブサイトの説明を読んだ感じだと、大学機関を登録するだけで郵送手続きが完了したと思われるが、10日後ぐらいにHDSのアドミッションにスコアレポートがちゃんと届いているのかを確認しようと思う。その時にはGREのスコアレポートも届いているかを合わせて確認したい。フローニンゲン:2023/10/5(木)05:51


11031. 今朝方の夢


時刻は午前6時半を迎えた。今、静かに回転する洗濯機の音が1階から聞こえてくる。それ以外の音は聞こえてこず、外は真っ暗なのでまだ小鳥たちも鳴き声を上げていない。今日はここから正午までの5時間半をサイケデリクス研究に充てたい。こうして毎日思う存分に探究活動に従事できていることを本当に嬉しく思う。それは自分のためだけではなく、他者のため、そして社会のためであり、根底にあるこうした利他的な思いが自分の探究を強く後押ししてくれている。人は自分のために行うことに対しては限定的な力しか発揮できないが、他者のためであれば無限の力を発揮できる。これからもサイケデリクスの研究と実践を自分を超えて、他者と社会のために行っていく。


今朝方はあまり印象的な夢を見ていなかった。今朝方の無意識はとても落ち着いていたと言えるかもしれない。映像として記憶に残っていないのだが、1つ覚えているのは、自分が何か人生における大切なことを悟ったかのようなハッとした場面があったことである。それは誰かとの会話の中で生まれたものだったかもしれないし、自分1人の時の内省で気づいたものだったかもしれない。いずれにせよ、人生において自分が大切にしていることと大切にしなければならないことが明確な光を帯びて自分に知覚されたことは大きな発見であったし、喜びでもあった。


それ以外に映像として覚えていることとしては、実際に日本で通っていた大学の生協にいた場面である。そこで私は昼食を摂ろうと思っていた。時刻は昼時だったので、生協は大変な賑わいだった。何を食べようかなと考える前に、まずは席を確保しておく必要があると思った。レジを抜けたところの席を確保しようとしたら、その近くにサッカーサークルの2学年上の背の高い先輩と同級生の友人が楽しく談笑している姿が目に入った。どうやら2人は同じ経済学の授業を履修しているらしく、授業の内容についての話を行い、そこから就活に関する話をしているようだった。昼食中もそうした真面目な話をするあたりにうちの学生らしいなと思ったところで、自分は何をしているのだろうかと思った。自分は日本の大学で教えてもらえるような内容には一切関心が無くなっていたし、就活にも全く関心が無かった。自分の関心は何なのかということはすでにはっきりしていたが、それをこの大学で探求していくのは無理なのではないかと思っていた。するとそこで、そう言えば目の前にいるその同級生とはどのような形で出会ったのかを思い出そうとした。彼とは新歓期の初日に出会ったことは確かだが、出会いの場所やきっかけが何だったかはもう明確ではなかった。薄れてゆく記憶があることを自覚しながら、自分は今この瞬間に心から望む勉強や活動に打ち込もうと思った。そこで目が覚めた。フローニンゲン:2023/10/5(木)06:46


11032. サイケデリックセッション後の統合実践/天命と共に


ーーあなたの踊りをあなたが踊らないならば、一体誰がそれを踊るのでしょうか?ーーガブリエル·ロス


サイケデリクスというのはあくまでもその人の成長を支援するための媒介物であり、その体験を経た後にどのような行動変容を促していくかが重要になる。すでにサイケデリクス体験を経て意識変容が起こっているであろうから、それを具体的な行動に結びつけていく支援が求められる。ある種の意識の目覚めを経験した後に、そこからその人が人生をより良いものにしていくために具体的に何をしていくのが望ましいのかをその人と共に考えていくようなことをセッション後の対話で行っていく必要があるだろう。それが意識変容と行動変容の統合を促すのである。また、意識変容後再び現実世界で地に足を着けて日々を生きることを可能にする。サイケデリクス体験を豊かに紐解いていく方法としては、サイケデリックセラピーの枠組みを活用していくことができるだろう。ちょうど今からルートリッジ出版から出版されたその分野の書籍を読むところだ。


サイケデリクス研究が自らの天命と知り、人生がまた大きく動き出している。心身魂霊全てにエネルギーに満ち満ちた状態で日々をサイケデリクス研究に捧げている。自分がこの分野を研究しなければ誰がこの分野を研究するのだろうか。自分がこの分野に深く関与し、社会の治癒と変容に向けた取り組みをしていかなければ誰がそれをやるのだろうか。もしかしたらいつかそれを行う自分ではない誰かが出てくるかもしれないが、その保証はどこにもない。であれば自分がやるのである。天命を知ったものは、天命を全うする責務がある。それを引き受けて進むこと。ここからの日々は、自分の心身魂霊が絶えずエネルギーに充満した形で、天命と完全に合致した状態で研究と実践を行っていく自分が常にいるはずだ。フローニンゲン:2023/10/5(木)08:00


11033. MDMAのPTSDの治癒に関する脳内メカニズム/

シロシビンとデフォルト·モード·ネットワーク


つい先ほど、本日3冊目の書籍の初読を終えた。読み進めていたのは“Integral psychedelic therapy: The non-ordinary art of psychospiritual healing (2023)”という学術書で、これは是非とも今後繰り返し読み返したい本だと思った。また、サイケデリック·セラピーについて扱っている非常に優れた理論書だと思ったので、これは今後ゼミナールでも取り扱ってみてもいいかもしれないと思っている。


取り急ぎ印象に残っていることとして、PTSDの治癒にMDMAが効果があることはすでに随分と研究成果が出ているが、その脳内メカニズムに関する記述だ。PTSDは、エピソード記憶と感情記憶が相まって症状が引き起こされる。MDMAはエピソード記憶には働きかけず、トラウマ体験の記憶自体を消すことはできないが、感情記憶を司る扁桃体に働きかけ、感情記憶を弱める働きをする。それによって、エピソード記憶は残っていながらも、感情記憶がほとんどない状態なので、扁桃体が司る攻撃·逃避·硬直·屈服といった反応を見せることはなく、トラウマに対してパニックを引き起こすことがなくなるのである。そうしたメカニズムを知った後に、シロシビンがもたらすデフォルト·モード·ネットワークの減退に関する脳内メカニズムについても記述があったので興味深かった。デフォルト·モード·ネットワークは通称「自我の居所」と呼ばれていて、そこで私たちは反芻と自己判断を行う。あるいはそれは観察する自己を司ると述べてもいい。シロシビンはその働きを緩めるのだが、そこでの疑問は、これまでのシロシビン·セッションの中で非二元の状態に入っていない時には深い洞察を得られるようなことが伴っていて、それは自己反芻によるものだと思っていたが、本来シロシビンはその機能を弱めるので説明に齟齬が生じる。そこでハッとしたのは、シロシビンはデフォルト·モード·ネットワークを司る内側側頭葉、内側前頭前野、後帯状皮質を活性化させ、デフォルト·モード·ネットワークの機能は緩めるが、内省的な自己あるいは認知機能を司る前頭前野を活性化せることを通じて深い自己洞察をもたらすのではないかと思った。すなわち前頭前野はデフォルト·モード·ネットワークと内省の双方の機能を持っているが、シロシビンは前者の機能のスイッチをオフにする代わりに後者の機能をオンにするというイメージだろうか。このあたりはまだまだ自分も脳科学的な知識を得ていく必要がある。


最後に、MDMAやシロシビンはそのような効果を持つが、心理学者のロジャー·ウォルシュが述べているように、サイケデリック·セッションの統合をしなければ、それらは一時的な現象に過ぎなくなってしまう。複数回のサイケデリック·セッションを行えることが理想であり、セッションの終わりには必ずサイケデリック体験がもたらした洞察を恒常的な特性にしていくための錨を下ろす対話やアートセラピー的な試みが重要になる。そのようなことを考えていた。フローニンゲン:2023/10/5(木)08:56


11034. 夏輝の成長・筋肉の成長/20日に1回のシロシビン・セッション


時刻は午後4時半を迎えた。今日は昼過ぎに突発的な雨が降り、ジムで身体を鍛えている最中にも通り雨があった。しかし幸いにも、ジムに行く時と帰る時には雨が全く降っておらず、むしろ少し青空が見えるぐらいだった。折り畳み傘を持って行っていなかったので、雨が降らなかったことにとても感謝している。


先ほどジムから帰ってきて、自宅の植木鉢で育てている夏輝の様子を見たところ、順調に育っているようで何よりだと思った。ここ数日間、夏輝の確かな成長を実感していた。先日からバナナの皮にお湯をかけて、そのエキスを夏輝に与えており、その前に卵の殻とコーヒーの残りかすを土に混ぜて養分を足していたことが夏輝の確かな成長につながっているようで何よりである。また、ここ最近は直射日光の強さも弱まったので、窓際に鉢を置いている時間が長く、適度に日光を浴びていることもまた夏輝の成長要因だろう。


夏輝の成長に合わせて、自分の筋力も少しずつ着実に成長している。劇的な変化ではないが、着実な変化が積み重なっているのを感じる。今は筋力を単に増大させるというよりも、瞬発的な筋力の使い方や筋持久力を増すようなトレーニングを意識しているので、非常にバランスの取れた筋力が出来上がり、身体の調子がとても良いのを実感する。また、ウォーミングアップとクールダウンをしっかり行い始めてからというもの、筋疲労の回復も早まり、翌日に疲労を持ち越すことがほとんどなくなったことは嬉しい限りである。トレーニングの翌日に自分の身に何か起こった時にすぐさま動けないような身体では意味がない。こうしたことからも筋肉の鍛え過ぎには気をつけたいし、翌日からすぐに軽やかに動けるような身体を絶えず作りたいと思う。筋力トレーニングからの回復については、パーソナルトレーナーのエリーザも褒めていたほどである。ひょっとしたらウォーミングアップとクールダウン以外にも、食実践として蜂蜜を摂取する以外は完全にヴィーガン食になったことも筋疲労の蓄積を防いでいる要因かもしれない。この点に関する科学的な証拠は定かではないが、食事が筋肉の質や回復力に影響を与える可能性は大いにあるだろうから、その影響もあるのではないかと思う。


それ以外には、ジムに行く前と帰ってきてから、今後は自分1人で行うシロシビン·セッションの頻度を3週間に1回にしてみようかと思った。これまでは思いついた時に数ヶ月に1度ぐらい、あるいは半年に1度ぐらいの頻度でセッションを自分1人で行っていたが、体験データを積み重ね、その体験をもとに考察を深めていきたいので、シロシビンが完全に合法であるオランダの地で思う存分に体験を積んでおこうと思った。 10日から14日ほどでシロシビンに対する耐性は消えるので、余裕を持たせて20日に1回ぐらいのペースでセッションを重ねていこうと思う。ここからの一連のセッションは治癒や変容の目的というよりも、それらはあくまで副産物で、学びの一環として行いたい。1つ1つのセッションの体験を記録に残し、学術を参照しながら学びを最大化していこうと思う。フローニンゲン:2023/10/5(木)16:48


11035. ポールからの返信メールに感謝して/

サイケデリクス体験と3つの脳内ネットワークの関係


時刻はもうすぐ午後8時を迎える。人の優しさに触れて感謝の念に満たされている自分がいる。実はつい先ほど、HDSのMDiVという3年間の修士課程に在籍しているポールという男性からメールでとても親切な返信を受け取った。ポールとジェフリーという2人の男性がHDSでのサイケデリクスに関する読書会を隔週で開催している。ジェフリーもとても親切だったが、ポールはさらに細かく色々な相談事に乗ってくれていて、これ以上細かなことをメールで尋ねるよりも直接会って話を聞いた方が良いように思えたので、キャンパスビジットの際にどこかのタイミングで会えないかとメールを送った。ポールはCenter for the Study of World Religionsにも在籍しているようで、PhDへの道についても詳しそうであるし、HDSでどのようにサイケデリクス研究をしていったらいいのかについてもアドバイスをしてくれるとのことだったので、その親切心に甘えさせてもらう形で、キャンパスで会って話を聞かせてもらえるようにお願いした。ポールの親切心に感謝をし、ポールからの返信を待とう。


今日のサイケデリクス研究の中で印象に残っているのは、サイケデリクス体験と3つの脳内ネットワークの関係である。まず脳内には、セイリエンス·ネットワーク(salience network)というものがある。これは残り2つのデフォルト·モード·ネットワークとセントラル·エグゼクティブ·ネットワークの調整役を務めるネットワークのことを指す。脳の部位としては、帯状回前部と島皮質前部がその中核領域を担っている。2つの脳内ネットワークの調整だけではなく、身体のホメオスタシスも司っていて、ホメオスタシスが乱れたら、それを回復するように働く。まさに中庸的存在の調整役といったところである。


デフォルト·モード·ネットワークは非常に有名だが、これは安静時に活性化し、特定の課題に集中している時に活発となる。このネットワークはひらめきなどと関連していると言われていて、ぼんやりしている時にも活性化されることで有名だ。特定のサイケデリクス体験の中では、このデフォルト·モード·ネットワークが解体され、体験のピークにおいては自我の境界線の溶解を通じた自我の消失が起こる。それがまさに非二元の状態である。この状態を得ると、これまでの思考パターンが大きく変わり、脳内ではシナプスの結びつきと結びつきが生み出す構造が変わる。サイケデリクスの深い体験はまさに、デフォルト·モード·ネットワークを解体することによって、自我と脳内をリセットし、生まれ変わらせるかのような働きをする。


そして残りのセントラル·エグゼクティブ·ネットワークはデフォルト·モード·ネットワークとは対照的に、何らかのタスクを効率的に行うときに活動するネットワークのことである。脳内の部位としては背外側前頭前野と後頭頂葉が中核領域となっている。このネットワークは意図的に注意を向ける際に活性化するため、フローやゾーンの状態の際にも活動が増加する。この説明を受けて、サイケデリクス 体験は深いゾーンの体験に入り、そこで深い洞察が得られることがしばしばあり、それはセントラル·エグゼクティブ·ネットワークの活性化だったのだ。そしてセイリエンス·ネットワークがスイッチを切り替えるとデフォルト·モード·ネットワークの解体による非二元状態に入ることがあり、非二元の状態からまたスイッチが変わって深いゾーンの体験を通じたセントラル·エグゼクティブ·ネットワークの活動優位の状態になることがある。これまでのサイケデリクス体験をこのように整理して説明してくれる科学の力はやはりすごい。ここからしばらくは、サイケデリクスに関するとりわけ右上象限に関する書籍を読み進めていき、自分の体験に対して科学的な説明ができるようになっていきたいと思う。そしてこの試みは今後一生涯続くであろう。フローニンゲン:2023/10/5(木)20:04

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