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10923-10927: フローニンゲンからの便り 2023年9月18日(月)



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タイトル一覧

10923. 今朝方の夢

10924. 1960年代の第一次サイケデリクスブームと現在のサイケデリクスルネサンスの違い

10925. サイケデリクス研究者の所属先・移籍先に注目して

10926. サイコアクティブな物質を通じた酩酊に魅了される地球上の動物たち

10927. 今日のジムでのトレーニングを終えて


10923. 今朝方の夢


時刻は午前5時半を迎えた。辺りはまだ真っ暗である。今日からまた新たな週を迎えた。1日1日が輝く宝石のような形で過ぎていく。そこには汲み尽くせないほどの充実感と至福さがあり、それが時間の針を進め、毎日が輝きとして進行してゆく。今日の日中は21度まで気温が上がるようだが、午後からは雨が降るらしい。ひょっとしたら雷を伴うかもしれないとのことなので心しておこう。


今朝方見ていた夢を静かに振り返っている。夢の中で私は、見慣れないマンションの部屋にいた。どうやらそこは両親が住んでいるマンションらしいのだが、これまで住んでいたマンションとは間取りが違っていて、とても目新しく感じた。母の姿は見えず、父はキッチンでせっせと料理を作っていた。父のこだわりの料理の味は格別で、作っている最中の料理からもとても良い香りが漂ってきた。私はリビングで料理の完成を待っていた。すると、どうやら両親はゲストを何人か呼んでいるようだった。そのうちの1人がどこかで見たことのある自分よりも少し若い女優で、料理を待っている間は彼女と話をしていた。しばらく話をしていると、料理が次々と完成し始め、父がそれをリビングのテーブルに運んできた。見るからにして美味しそうな料理の数々に感動した。すると突然、部屋の電灯がチカチカとし、見ると電球が切れそうになっていた。父もそれに気付いて、いち早く新しい電球を取り付けようとしたところ、なかなかうまくいかず、父が苛立ち始めた。ゲストのいる前で苛立ちを表すのはあまり良いことには思えなかったので、自分が電球を取り付けようと思ったが、父は私の申し出を聞かず、自分で電球を取り付けようとした。そこからもまだ苦戦をし、苛立ちが募り、その苛立ちが周りの人に伝染したら、せっかく美味しい料理も不味くなると思い、自分はもう家を出て帰ろうと思った。そのような場面があった。


それ以外には、小中高時代のある友人(TK)と高校時代の同姓のクラスメートと一緒に、サウナの話をしていた。2人が話をしていたのは、近所に男女共用のサウナができたらしく、そこに行ってみようとのことだった。私は近所にそんなサウナができたことを知らず、どんな雰囲気のサウナなのか気になった。そこからしばらく話をしていると、自分たちが今いる場所もまたサウナルームの中であることに気づき、少し汗が滲み始めた。今朝方はそのような夢を見ていた。フローニンゲン:2023/9/18(月)05:52


10924. 1960年代の第一次サイケデリクスブームと現在の

サイケデリクスルネサンスの違い


時刻は午前6時を迎えたが、辺りはまだ暗い。日の出の時間を迎えるまでもうしばらくかかる。先ほど朝のルーティンである呼吸法とアニマルフローを終え、ヘンプ大麦若葉カカオドリンクを飲み始めた。今から本格的に朝の探究活動に入っていこうと思う。


先ほどふと、現在のサイケデリクスルネサンスと1960年代のヒッピームーブメントおよびヒューマンポテンシャルムーブメントの時のサイケデリクスへの活用は何が違うのだろうかと考えていた。後者を第一次サイケデリクスブームと捉えれば、現在のサイケデリクスルネサンスは第二次サイケデリクスブームと言える。まず頓知的な回答に聞こえるかもしれないが、深い意味を持つのは、第一次サイケデリクスブームの時には以前にそれがなかったということである。つまり、先例は一切なく、規制も何もなしの状況で無法地帯の中でそれが営まれていたということである。翻って第二次ブームの現在は、その失敗体験がある。歴史から学び、現在のサイケデリクスルネサンスでは、一度制定された厳しい規制を見つめ直し、新たな規制の枠組みを作っていく形できちんと法整備がなされつつある中でのブームであることがまず大きな違いかと思う。そしてさらに重要な違いとしては、第一次サイケデリクスブームの時にも、ティモシー·リアリーやリチャード·アルパートなどの学者もいて、彼らがブームの火付け役になったはことは確かだが、ブームを主導したのはヒッピーを含めた一般大衆であった。しかし、現在のサイケデリクスルネサンスのブームを主導しているのは一般大衆ではなく、サイケデリクスの研究に従事している数多くの学者である。とりわけサイケデリクス科学者の功績が大きい。科学的な発見事項をもとに、そこからサイコセラピーを含めた医療実践が始まり、その成果をまた科学者がまとめ上げていき、その成果をマイケル·ポランなどの学者的ジャーナリストがうまく取り上げていく形で、徐々に一般大衆に浸透し始めているという動きがある。これは文化現象の普及プロセスとして、そして制度構造的な側面としても、第一次ブームと第二次ブームとでは随分と大きな違いがある。逆に言えば、こうした違いを理解しないままに、現在のサイケデリクスルネサンスを1960年代のそれと重ねるのは危険である。端的には、第二次ブームは第一次ブームを含んで超えているのであり、両者を同様のものだとみなすのは「前後の混同(前超の虚偽:pre-trans fallacy)」である。サイケデリクスを取り巻く歴史に関する知識と発達理論の素養に欠ける場合、両者の同一視が起きてしまうのではないかと危惧する。そうした問題についても啓蒙活動をしていきたい次第である。フローニンゲン:2023/9/18(月)06:29


10925. サイケデリクス研究者の所属先・移籍先に注目して


気がつけば時刻は午前8時を迎えようとしていて、辺りが明るくなっていた。とは言え今日は空に雲がかかっているので、朝日を拝むことはできない。そんな朝の世界に、小鳥の鳴き声が漂っている。


サッカー選手の移籍情報を追うかのように、サイケデリクス研究者の所属先や移籍先に注目している。彼らはサッカー選手ほどに頻繁に移籍をするわけではないが、それでも定期的に所属先が変わることがあるので、その都度彼らの所属を確認し、どのような大学がサイケデリクス研究に力を入れているのかを定点観測していく必要性が今後さらに増していくだろう。大学の学科が何で、どのような研究に定評のある人物を招き入れているかが、その大学のサイケデリクス研究のカラーを決めていく。


それで言えば、イギリスの若きサイケデリクス神経科学者のロビン·カーハート=ハリスが最近カリフォルニアの大学に移籍したかという話を聞いた。早速調べてみると、カリフォルニア大学サンフランシスコ校に移籍し、今はインペリアル·カレッジ·ロンドンには客員研究員として在籍しているようだった。インペリアル·カレッジ·ロンドンでのサイケデリクス研究は、とりわけ神経科学の観点に定評がある。カリフォルニア大学サンフランシスコ校は、どこかの年にサイケデリクスのカンファレンスをオーガナイズしていて、今後サイケデリクス研究にさらに力を入れていきたいのだろう。カーハート·ハリスはまだ40代前半だが、名誉教授として彼を招き入れたことからも、彼に対する期待が伺えるし、サイケデリクス研究への力の入れようも伝わってくる。まさにサイケデリクスルネサンスの潮流の中で、欧米の大学では医療目的を含め、サイケデリクス研究に随分と力が入っているが、翻って日本の大学は完全に蚊帳の外といった感じである。サイケデリクス研究に関して極端に温度差があることにやはり問題意識を持ってしまう。それにしても、カーハート=ハリスのh-indexがすでに70もあるというのは驚くべきことである。h-indexとは論文数と被引用数とに基づいて算出され、研究に対する科学者の相対的な貢献度を示すものだ。どの分野のノーベル賞かによってその指標の値は変わってくるが、70という数字はノーベル賞受賞者以上の貢献度合いである。自分が関与していくサイケデリクス分野は神経科学ではなく、もっとマイナーな哲学·発達心理学·宗教学関係のものなので、ここからの論文執筆によって彼ほどにはh-indexは高まらないだろうが、自分なりの貢献を自らの分野で行っていきたいと改めて思う。フローニンゲン:2023/9/18(月)07:56


10926. サイコアクティブな物質を通じた酩酊に魅了される地球上の動物たち


先ほど少し雨が降った。今もまだ雨雲が空にあって、いつ雨を降らしてもおかしくない状況だ。


各種のサイケデリクスが欧米社会では医療目的のみならず、レクリエーション目的でも脱犯罪化および合法化が進んでいる。サイケデリクスの摂取者の中には、自らの摂取目的を高邁なものとみなすために、レクリエーション目的を批判する者がいる。以前の自分もまたそのような人間だった。しかしながら、今の自分はレクリエーション目的を批判しない。「レクリエーション(re-creation)」という言葉の語源に立ち返ると、自らを再創造し、日常を生き直すという意味でサイケデリクスを活用するというのは何ら批判されるようなものではないと最近思う。当然ながら、他者に危害を加えない限りでの自由というある意味リバタリアン的な思想がそこにあるが、いずれにせよ、現代社会においては非日常を体験させてくれる正当な場や手段が減り、逆に金銭的搾取やその他の精神的搾取と絡んだ歪んだ非日常的機会が増している社会状況にあって、サイケデリクスを通じて非日常を体験し、自らを再創造して日常を活力持って生き直すという在り方には共感する自分がいる。当然、そこには教育が必要で、リテラシーの向上とサイケデリクス文化の醸成が法規制の整備とセットになって始めて上記の事柄が成り立つ。


残念ながら小賢しい理性を獲得してしまった現代人は、性への恥じらいものそうだが、ハイになることへの恥じらいがあるようだ。両者を抽象化すると、変性意識に入ることへの恥じらいが現代人にはあると言えるだろうか。人間は理性を獲得して進化してきたが、理性の道具と化してしまい、進化の歩みを止めている。フランクフルト学派の指摘にあるように、現代人は「道具的理性」に陥ってしまい、ハイになることへの恥じらいを通じて、知性の発達の歩みを止めている。歪んだ社会的道理に基づいて理性を働かせるのを括弧で括り、自らの感性と悟性を働かせてサイケデリクスというものを捉えてみてはどうだろうかと提案をしたい。


今読み進めている、ロナルド·シーゲルの“Intoxication (1989)”という書籍には、地球上の様々な動物たち、そして昆虫までもがハイになることを求めて、サイコアクティブな物質を積極的に摂取している事実を詳細に論じている。THCの麻を摂取してハイになる猫や鳩、幻覚魚の背中を舐めてハイになるイルカやアザラシ、ベニテングタケを好んで食べるトナカイ、DMTの含まれた植物を好んで食べるジャガーなど、枚挙にいとまがない。興味深いのは、とりわけそうした動物たちは、サイコアクティブな物質を摂取することを通じて自らの健康を維持·促進しているように見られることである。もちろん、それらの動物の中にも人間と同じく、過剰にそうした物質を摂取してしまって命を落としたり、事故に遭ったりするものがいるようだ。この点は過ちを犯す人間と同じで大変微笑ましい。いずれにせよ、私たち人間には他の動物と同様に、食事、睡眠、セックスに加えて、第4の衝動として酩酊があるというのがシーゲルの主張であり、食事と睡眠は社会的なタブーにはなっていないが、セックスと酩酊が社会的なタブーとされ、抑圧の対象になっているというのは、人間から健全な生命活動を奪うことになってはいないだろうか。そうした問題意識を強く持つ。フローニンゲン:2023/9/18(月)09:46


10927. 今日のジムでのトレーニングを終えて


時刻は午後5時半を迎えようとしている。今日は幸いにも天気予報が外れ、午後からは晴れ間が広がっていた。念のため折り畳み傘を持ってジムに出かけたが、全く使う必要もなく、今は穏やかな夕方の空が広がっている。オランダの天気は変わりやすく、天気予報があまり当てにならないことがある。


さて今日のジムでのトレーニングであるが、完全にウォーミングアップとクールダウンのエクササイズにアニマルフローがうまく組み込まれ、そのおかげでメインのトレーニングでは最初からよく体が動き、何よりジムに行った翌日の回復が早くなっているのが嬉しい。身体の疲労を持ち越さず、次の日からの回復が早いのはウォーミングアップととりわけクールダウンのおかげかと思う。改めて、2つの重要性を教えてくれた知人のトレーナーである早田航さんには感謝している。


今日はパーソナルトレーニングの日だったので、1時間ほどエリーザにみっちり鍛えてもらった。彼女が提供する最近のメニューはギアがこれまでとは異なり、強度が上がっている。今日は3つのエクササイズを組み合わせたサーキットメニューを2つ別のものを行う形で45分が過ぎた。最後の15分に関してはこちらから事前にリクエストしておいた内転筋を鍛えるメニューを提示してもらった。内転筋だけに焦点を当てて鍛えるマシーンをこれまで使っていたが、ワイヤーやゴムチューブを使うなどの工夫をしてみたく、その要望を伝えたところ、前者のワイヤーを用いた形で内転筋、そして外転筋を鍛えていくメニューを行った。そこからはコアを意識した形で両者を鍛える別のメニューを提示してもらい、最後の15分で小さなメニューを4つほど紹介してもらった。それらのメニューはどれも新しいものだったので、今後の自主トレーニングでも積極的に取りいきたいと思う。エリーザは今週末から父親とスペインのビルバオに行くらしく、来週の月曜日ではなく火曜日に次回のパーソナルトレーニングを行うことになった。また、ジムが現在リノベーションを図っていて、ちょうど来週の水木金はジムを閉めてリノベーションを完成させるとのことだったので、来週は火曜日と土曜日にジムに行き、土曜日のトレーニングは軽めにしようと思う。フローニンゲン:2023/9/18(月)17:34

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