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10405-10409: フローニンゲンからの便り 2023年5月28日(日)



その他のカリンバ即興演奏曲はこちらからご視聴いただけます。

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タイトル一覧

10405. ゾーンやフローの状態に誘うもの

10406. フリースタイルラップを行う今朝方の印象的な夢

10407. 呼吸法とフローやゾーン/マイクロフロー状態とデフォルトモード·ネットワーク

10408. 開眼供養の意味を知って

10409. 無限の燃焼過程の中で


10405. ゾーンやフローの状態に誘うもの


時刻は午前6時を迎えた。今し方、早朝のカリンバ即興演奏作曲をした。朝の目覚めの直後から速やかに自分がフローの状態に移行しているような感覚があり、その感覚を曲にした。とにかくカリンバの即興演奏ではゾーンやフローの状態に入りながらそれを楽しみたい。演奏の前に呼吸を整えて、ゾーンやフローに入りやすい状態で演奏をスタートするのは良い習慣になりそうだ。また、実際にゾーンやフローに入るにはある程度の時間が必要かもしれないので、演奏をし始めて少ししてからゾーンやフローの状態に入っているような感覚が今の段階ではある。ゾーンやフローの状態に入る時間感覚をより短くしていき、演奏がスイッチとなって、あるいは呼吸法がスイッチとなって、速やかにそれらの状態に入れるように鍛錬していこうと思う。そこから、あらゆる学習や実践を始める際にもゾーンやフローの状態に入りやすいように呼吸法を意識し、どんなことに従事していてもそれらの状態に速やかに移行できるようにしていこう。そうすれば、いつかは日々のいかなる時間もゾーンやフローの状態で生きれるようになるかもしれない。


昨日も随分とハリー·マックのフリースタイルラップを聴いていたのだが、彼のラップを聴いているとこちらもゾーンやフロー状態に入るかのような感覚になるのが面白い。彼自身はラップを確実にそれらの状態の中で行っていて、人の意識状態が共鳴し合う性質があることを考えてみると、彼の意識状態につられて自分がゾーンやフローの状態になるというのは理に適っている話かもしない。そこから、自分の中のゾーンやフロー状態がより色濃くなれば、その状態を通じて生み出した音楽を聴いてもらうことによってそれらの状態に入ってもらうことも可能かもしれないと思った。そうしたことが実現されるためには即興演奏の技術を磨いていく必要があるし、聴き手にも呼吸を整えて心を落ち着かせることを求めることになるかもしれないが、聴き手がどんな状態にあっても音楽を通じてゾーンやフローの状態に入ってもらえること以上の喜びはないかもしれない。なぜなら、ゾーンやフローというのはミハイ·チクセントミハイが述べるように、幸福の源泉だからである。生きていることの最大の喜びがそこにあるのだ。そうした喜びを感じてもらえるような即興演奏ができるように、これからも技術的な鍛錬により一層励んでいこう。また技術を支える理論としても、即興性の権化でもあるジャズの音楽理論を学び直してみたり、ジャズ以外にもクラシック音楽の理論書を再び取り出して来て読み直してみるような学習も行いたいと思う。今日もまたゾーンやフローの状態で自分の取り組みを前に進めていきたい。フローニンゲン:2023/5/28(日)06:25


10406. フリースタイルラップを行う今朝方の印象的な夢


カリンバの即興演奏に興じていると、いつの間にか3曲ほどすでに曲の形が生まれ、そこからハッとしてこちらの世界に戻って来た。どうやら音楽空間上におけるフローの状態に入っていたようだ。フローはある種の没頭状態であり、よくよく考えてみると、自分は絶えずフローの状態で日常の学習や実践を行っているように思う。ここからはフローの状態の中でも極限の集中状態であるゾーンをどれだけ引き出し、その状態の中で取り組みに従事できるかを意識したい。絶えずフローの状態であり続けながら、そこからスイッチを変えるかのように、ギアを変えるかのようにして、ゾーンの状態に入っていけるようにしよう。今はゾーンに入った状態を脳に学習させている最中で、その学習が進展してくれば、自分は自由自在にゾーンの状態で活動に従事できるようになるのではないかと思う。それに向けての工夫と感覚の錬磨を怠らないようにする。


今朝方は、ここ数日間貪るように聴いているフリースタイルラッパーのハリー·マックが夢の中に出てきた。夢の中で私は、ハリー·マックが出演するラップ公演に一観客として参加していた。どういうわけか私と彼は親友のようで、お互いにファーストネームで呼び合う仲だった。ハリーは私のために最前列の特等席を用意してくれていて、彼のラップを間近で楽しむ機会を得た。彼のラップの前に余興として、参加者とハリーのインタラクティブなラップが企画されていた。するとハリーがなんと、私にラップをすることを促したのである。彼は笑顔で私にその機会を与えた。同じく最前列に座っていてメキシコ系アメリカ人の日焼けした男性が立ち上がり、私も立ち上がってラップをすることになった。そのルールは簡単で、参加者の1人が1つのセンテンスをラップで口ずさんだら、それに対して1つのセンテンスで返すというものである。私のターンの際にはそこでラップを終えるようなオチをつけるような形での返しが求められていた。相手の英語がうまく聞き取れない可能性もあったので幾分不安な気持ちながらも、右横にハリーが座って優しく励ましをもたらすような笑みを浮かべていたこともあり、自分にもできそうな気がしてきた。そしていざその男性がラップを始め、1つのセンテンスを述べると、彼が述べたことはわかったが、うまい返しがその瞬間にパッと思いつくことができず、一瞬沈黙になった。次の瞬間にハリーが私の代わりに何かラップを口ずさもうとした瞬間に夢の場面が変わった。


その他に覚えている夢としては、GREの対策をしながらフリースタイルラップを口ずさんでいたことである。GREの難解な単語に対してラップを口ずさんでいた私はある種のゾーンの状態にあって、そこは誰も見ていない安心安全の場だったからか、ラップも滑らかで、全身から喜びの感情が湧き上がっていた。しばらくすると、随分と多くの単語に対してラップを口ずさんでいたことがわかり、それらの単語の意味を冷静に振り返ってみたところ、ほぼ全て完全に暗記していることがわかって驚いた。楽しみながら学習をすると、こうも学習結果に差が生まれるのかと驚かされた次第である。そのような夢を今朝方は見ていた。フローニンゲン:2023/5/28(日)06:59


10407. 呼吸法とフローやゾーン/マイクロフロー状態とデフォルトモード·ネットワーク


フローの状態の維持とその状態をさらに深め、ゾーンの状態に入りやすくするために、呼吸法を含めたリラックス法を改めて見直していく必要性を感じている。心身をリラックスさせ、アルファ波を出すことに関して自分主体でできることは呼吸に介入していくことであり、呼吸を整え、呼吸法を通じて心身を緩めていくことを常日頃からより意識してみようと思う。また、フローの状態に入る際には、その活動に楽しさを感じられるかが重要なのだが、何事にも楽しさを感じられるような感度を高めていくことも有益だろう。何事にも楽しさを感じられる感度が高まり、それに付随して楽しさの脳内回路がより堅牢なものになればなるほどに、自分が好きな取り組みに対しては速やかにフローの状態に入れるはずだ。呼吸法以外にも、自分が身を置く環境もまた非常に重要な要因になる。幸いにも今の家は、敷地内にポツリと建っている一軒家で通りから離れているだけではなく、他のいかなる家とも隣接していない。こうしたある種の隠遁的な隔離された住居環境が、静けさと落ち着きを自分の生活にもたらしてくれていて、そうした環境の中では集中して物事に取り組むことが容易である。こうした環境の恩恵を受けながら、今後はより一層フローとゾーンを意識してみようと思う。これから生活拠点が変わったとしても、居住環境はやはり兎にも角にも重要であり、可能であれば今のような家に今後も住み続けていきたいものだ。


そのようなことを考えながらふと顔を上げると、燦然と輝く朝日が目に飛び込んできた。そして、鳩がホーホーと鳴いていることにも気づいた。ミハイ·チクセントミハイが述べているように、日常の中にある些細な活動を通してマイクロフロー状態に近い感覚が外の景色を眺めているときにある。そのときにはきっと脳内はデフォルトモード·ネットワークの状態にあるのだと思う。この状態を大事にし、外の景色をぼんやり眺めてデフォルトモード·ネットワークの状態になることとフロー状態やゾーン状態を行き来していくような形で毎日の活動に取り組んでいこうと思う。フローニンゲン:2023/5/28(日)07:13


10408. 開眼供養の意味を知って


時刻は午後1時半を迎えた。日曜日の穏やかな午後の世界が目の前に広がっている。空には雲が全くなく、輝く青空を仰ぎ見ながらこの日記を綴っている。


今日は正午から、2ヶ月1度の両親とのZoomミーティングを行った。愛犬が天国に旅立ってちょうど1ヶ月が経ち、今日は偶然にも月命日とのことだった。実家に愛犬の仏壇が作られ、Zoom越しに仏壇を拝んだ。17年間の愛犬との思い出に感謝し、天国で楽しく過ごしてくれるように祈った。ちょうど今オンラインゼミナールで死生観を扱っていることもあり、愛犬の死は色々なことを自分に教えてくれている。生前においても愛犬から学ぶことはたくさんあったが、天国に旅立ってからもこうして自分に様々なことを教えてくれる愛犬には心から感謝している。


両親も詳しくその意味を知らなかったとのことだが、自分も今日初めて知ったのは、犬にも開眼供養があるということだった。開眼供養というのは元々、死者の魂をお墓に移すことを指す。それが犬に対しても行えるとのことであり、墓石や位牌だけではなく、骨壺やその中の骨にも移せるとのことで、そんな供養の仕方があるということを知らなかったので驚いた。もちろん仏教の開祖の釈迦はそのようなことを言わなかったであろうが、物理的なものに魂を移してくるという発想は面白く、開眼供養のおかげで生者は死者との深い繋がりを感じることができるようになる。父からの有り難い申し出もあり、自分も愛犬の遺骨が入ったロケットペンダントを1つもらうことにした。次回の一時帰国は来年以降になるだろうが、そのときに愛犬の魂が入ったロケットペンダントをもらい、そこからは愛犬を近くに感じて日々を過ごすことができるというのは嬉しい限りである。


昨日のクラスでも世界の様々な葬式の方法について話題に挙がったのだが、死者の弔い方については本当に多種多様であり、まだまだ知らないことがたくさんあることに気づかされる。死後の世界は誰も知らないことであるが、その完全に未知である死後の世界、決して知り得ぬ死後の世界に思いを馳せることもまた無駄なことではなく、私たちに多くのことを教えてくれるのだと思う。フローニンゲン:2023/5/28(日)13:57


10409. 無限の燃焼過程の中で


なんという充実した1日だっただろうか。魂が充実感と幸福感で燃え滾るような1日がゆっくりと夕方の時刻を通過している。魂はこのように激しい燃焼過程の中でより一層輝きを増して育まれていくことを願ってやまない。そんなことを自分が願う必要はなく、魂はもうその道を自由気ままに歩いているようかのようだ。


日々の知的な活動と創造的な活動が見事な調和を成して進行している。自分にできることはただ一つ。ただその調和の流れの中にいればいいだけである。できることというよりも、もはや自分は勝手にその流れの中にいる感じである。こうした状態がこれほどまでに激烈に実現されるなどとは思っても見なかったことである。自分の魂はまだまだ燃える。それは無限の燃焼過程の中でより激しく、より輝きを増して燃えていく。自分の魂は際限のない輝く燃焼過程の中に入った。


先ほど、GRE対策の一環とし進めている単語集の4集目が終わった。そのプロセスももはやゾーンの状態で進行していて、それゆえに回転させるのにかかる時間が減り、同時に記憶への定着率も驚くほど高くなっている。4集目からは1日で終わるようになった。しかもそれに要する時間も合計すれば2時間ほどであり、ここからさらに回転率が高まるだろう。今夜入浴前にも浴槽に湯を張っている間に単語周を確認するが、その際にもゾーンに入ればその短い時間の中で多くの単語を確認していくことができるだろう。


これから夕食の準備をし、夕食をゆっくり味わおう。夕食を摂り終えたら、来月末のGRE試験後に待っている楽しみである旅行に持っていく倫理学の学術書を吟味し、数冊ほど注文したいと思う。残りの大量の書籍については夏に一括注文することにして、とりあえず今日は旅行に持参したいと思うものに絞って購入し、GRE試験後から夏の一括注文の間までに再読に耐える書物を選びたいと思う。すでに文献リストにある書籍から購入するものを選びたいと思うが、夏の一括注文の際にはまた新たな書籍との出会いも期待しながら、関連書籍を含めて倫理学の先端研究に関する学術書を全て購入するぐらいの勢いで書籍の購入をし、その読み込みを夏以降集中的に行っていこうと思う。その読書またフローとゾーンの状態でなされるだろう。フローニンゲン:2023/5/28(日)17:41

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