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10278-10281: フローニンゲンからの便り 2023年5月2日(火)



No.4710 鎮静の輪_A Soothing Circle


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本日の3曲


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タイトル一覧

10278. 「発達美学」と「発達倫理学」について

10279. 「発達価値学」の探究に向けて/今朝方の夢

10280. 箏の稽古(70):基本の大切さと薬指の役割

10281. GREのライティングの次の対策フェーズでやるべきこと


10278. 「発達美学」と「発達倫理学」について


今日もまた新たな1日がやって来た。世界は静けさに満ちていて、その佇まいを眺めている。風も優しく、時折風が木々を撫でて通り過ぎていく。今の気温は7度であり、今日の最高気温はどうやら9度までしか上がらないようなので、1日を通して肌寒くなりそうだ。今日は午後に中央市場に行き、まずは魚屋に行こうと思う。そこでマグロとサーモンの刺身を購入する。その足で野菜屋に行って、そこで必要な野菜と果物を購入してこようと思う。市場から帰ってくる際には近所のおもちゃ屋に立ち寄って、日本から届けられた倫理に関する書籍を10冊ほど受け取りたいと思う。もう1冊はまた後日に届くようだ。


昨夜は、届けられる書籍のことを思いながら、「発達美学」と「発達倫理学」について考えていた。それらは美のラインや倫理のラインを扱うようなものではない。確かにそうした主題も含まれているが、それ以上のものである。美のラインや倫理のラインに関する探究は随分と前に行っていて、まはやそれにはさほど関心はない。むしろ今の関心は、発達を扱う際の美学や倫理学の役割にある。発達を美しく捉え、扱うというのはどういうことだろうか。発達を倫理的に捉え、扱うというのはどういうことだろうか。どのようにすれば美しく、そして倫理的に発達を扱うことができるのだろうか。そうしたことを考えてみたいのだ。何よりそれらの問いは、今の現代社会で強く求められているような気がする。成長や発達への扱いが粗雑なこの現代社会において、成長や発達を美学が倫理学の観点から反省的に捉えていくことの重要性は高い。そうした試みがないから、歪な成長や発達が実現されてしまい、成長や発達に伴う不必要な疲労がもたらされるのではないだろうか。


「健全な発達」という言葉はよく用いられる表現である。しかしながら、この「健全」という言葉が差す意味を発達心理学の「真」の観点だけから語るのは極めて限定的であり、危険なことですらあるように思えてくる。「健全」という言葉を美学の「美」の観点と倫理学の「善」の観点から語っていく試みに従事したい。発達というものを統合的に扱っていくというのは本来そうしたことを指すはずだ。現状、発達を取り巻く社会のあり方はおよそ統合的だとは言えない。非常に限定的で、むしろそれそこ不健全なのではないだろうか。そのような問題意識から倫理学に関する書籍を購入した。今回は珍しく、まずは日本でどのような倫理学研究がなされているのかを知りたかったので和書をまずは購入し、その後に英語空間での分厚い倫理学研究に探究の根を張っていく予定である。美学に関しても新たな問題意識を持って再び本腰を入れて探究したいと思う。フローニンゲン:2023/5/2(火)07:56


10279. 「発達価値学」の探究に向けて/今朝方の夢


鳩がホーホーと鳴き声を上げている。時計をチラリとみると、時刻は午前8時を迎えていた。今日は午前11時から箏のオンラインレッスンがあるので、それまでの時間を昨日と同様にGRE対策に充てたい。レッスンが終わってから午後にもまたGRE対策をして、気分転換がてら夕方近くになって中央市場に買い物に行く。


先ほど「発達美学」と「発達倫理学」について書き留めていたが、それを受けて、美学に関する探究もまた再度本腰を入れていこうと思った。美学と倫理学を内包した学問分野が価値学であることを考えると、それを発達現象に適応するならば、自分は「発達価値学」という学問分野を探究したいのかもしれない。人間や社会の発達に伴う価値学の確立を希求しながら、ゆっくりとその探究を進めていく。そのために、GREの試験を終えたら、夏の書籍の一括注文の際には、公共政策や倫理学の書籍に加えて、美学の書籍も購入したいと思う。最先端の美学研究でどのようなことが取り上げられているのかはとても気になることであり、この機会に先端的な美学研究に加えて、それを理解する土台として、過去どのようなことが議論されていたのかももう一度復習したいと思う。発達の価値学を問うことは、己の発達の美と倫理を問うことにもつながるだろう。GREを終えた後の楽しみがまた1つ増えた。取り急ぎ、本日受け取る倫理に関する書籍については、GREの対策の休憩として午後に時間を取って読み通していこう。


今朝方はあまり印象に残る夢を見ていなかったが、ぼんやりと記憶に残っていることを書き留めておきたい。夢の中で私は、顔の見えない人たちに自分の持っている知識とノウハウを伝授していた。霧がかかったようなレクチャーホールにいて、ただでさえ顔の見えない人たちの姿はますます見えず、気配があるだけだった。だがそんなことは気にせずに、自分は誠意を込めて、そして最大限の情熱を持って自らの知識とノウハウを惜しみなく共有していた。すると、どこからか「伝承人」という言葉が降って来て、自分はそれに該当するのだと思った。そこで夢の場面が変わった。次の夢の場面では、数人の外国人女性と会話をしていた。おそらく彼女たちは、今自分が通っているジムのスタッフメンバーかと思う。彼女たちとの会話は楽しく、しばらく愉快な時間を過ごしていた。今朝方の夢で覚えているのはそれくらいだろうか。確かに昨日ジムを訪れたときに、ジムの受付で4人の女性たちと楽しく談笑していたこともあり、それが夢に影響を与えたのかもしれない。フローニンゲン:2023/5/2(火)08:15


10280. 箏の稽古(70):基本の大切さと薬指の役割


時刻は正午を迎えた。つい今し方、第17回の箏のオンラインレッスンを終えた。今日のレッスンも大変実りの多いもので、その道のプロの方に指導していただくことの意義と価値を存分に感じている。昨日のパーソナルトレーニングもそうであるし、ジークンドーのトレーニングもそうだ。今の自分には、芸術と武術、そして筋力トレーニングおいて優れた指導者がいる。あとは学術において良き指導者に出会うことができれば、自分の人生はさらに輝きを増すだろう。今は学術以外において本当に良き指導者に出会えていることに感謝したい。学術においても近い将来必ずや良き指導者に恵まれるであろうことを期待している。これまでの学術研究においてはすでに良き指導者に恵まれていたのだがから、おそらく自分が学術機関に戻りさえすれば、そうした良き指導者にきっと出会えるはずだ。


さて、今日の箏のレッスンにおいては、改めて基本の大切さを教えてもらったような気がしている。先生から指摘していただいたのは、2と3の指の関係性に関するものだ。自分はついつい演奏に熱中していると、2の人差し指を3の中指と分離した形で大きく広げ過ぎてしまう傾向があり、不格好になりやすい。基本は2と3の指は絶えず近くにいることであり、それをこれからより意識していこうと思う。さらに意識するべきは、4の薬指の使い方である。これまでこの指については全く意識しておらず、演奏の中で活用することはほとんどなかった。トレモロを演奏するときに弦の外に置いてトレモロの演奏を安定させるぐらいしか活用していなかった。ところが、先生のお話によると、薬指は「添え指」と呼ばれていて、ほぼいつでもどこかの弦に添えておくことで安定した演奏を可能にしてくれるという役割があるとのことだった。箏の演奏における指の形として、「バレーボールを掴むような形」というものがあるのだが、その基本をこれまで蔑ろにしていたように思う。改めてその基本に立ち返り、薬指の添え指を意識してこれまで練習して来た再度弾き直してみようと思う。また、ここ最近ご無沙汰になっていたテクニック集にも立ち返って、添え指を活用した形でもう一度テクニック集の演奏を日々の稽古の中に取り入れたいと思う。基本の重要性を教えてもらった今日のレッスンは本当に実りの多いものだった。フローニンゲン:2023/5/2(火)12:11


10281. GREのライティングの次の対策フェーズでやるべきこと


時刻は午後5時を迎えた。先ほど、気分転換と散歩を兼ねて、中央市場に行って来た。ジムを訪れた翌日がいつも中央市場が開催されている日なので、このように筋力トレーニングの翌日に散歩するのが習慣となった。それは日頃室内で仕事が完結する自分にとってとても良いリフレッシュになっている。今後もこの習慣を続けたい。カントが毎日決まった時間に散歩していたのと似ているように、自分も決まった日に大体同じ時間に散歩に出かけていく。


散歩をしながら、今後のGREのライティングセクションの対策で新たな方向性が見出せた。今は模範解答の質感を頭と体に染み込ませている段階で、日々それぞれのパートの模範解答をいくつか音読している。そのフェーズが終わったら、模範解答をそもそも30分以内で書き出すことができるのかを実験してみたい。もしそれが書き出せれば、実際の本番でも理論上はキーボードを叩いて同様の長さの解答を書けるということがわかる。模範解答を音読するフェーズの次に大事なのは、それがインプットのフェーズであることから、アウトプットを意識したフェーズに入っていくことだ。具体的には、次の段階ですぐに自分でゼロから解答を書くことをせず、例えばIssueエッセイであれば、お題を見た瞬間に自分が何を主題として、どのような具体例を通じて文章を執筆していくのかの構想をアウトプットすることから始めてみる。この際に、本番を想定して、その構想のメモ書きをパソコンの画面上に書き出していく。3つのボディパラグラフにするのであれば、それぞれのボディパラグラフのトピックセンテンスを書き出し、それを根拠立てる理由とそれを支えていく具体例を書き出すことをする。Argumentエッセイであれば、お題のパッセージに潜む前提条件を箇条書きにし、その問題点や、どのようにすればその前提条件が支持されるのかの追加となる根拠などを書き出していく。これもまたアウトプットの初期フェーズとして良いエクササイズになるだろう。正直なところ、ここまでが速やかにアウトプットできるようになれば、残りの文章の組み立ては難しくなく、流れるようにして文章を執筆していくことができる。模範解答の質感をインストールしたら、とにかくアイデアがその場で速やかに溢れ出てくるように鍛錬をしていこうと思う。フローニンゲン:2023/5/2(火)17:14


本日の自由詩(free verse)

No.2923, A Morning Cradle

I’m in a morning cradle.

I receive gentle energy.

It pacifies my soul and my entire existence.

Groningen; 08:55, 5/2/2023

No.2924, A Magical Robe

The world wears a magical robe.

I need to unveil it.

Once it accomplishes, a secret of the world would be manifest.

Groningen; 13:18, 5/2/2023


No.2925, A Crepuscular Walk

The soul enjoys a crepuscular walk.

Glorious but subtle twilight will come soon.

Groningen; 19:47, 5/2/2023

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