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10221-10224: ローマからの便り 2023年4月20日(木)



No.4672 精霊の休息_A Rest of a Spirit


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本日の3曲


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タイトル一覧

10221.【ローマ滞在記】今日の観光計画

10222.【ローマ滞在記】ローマ滞在初日の夢

10223.【ローマ滞在記】悠久の時を経た見事な建造物に息を飲んで

10224.【ローマ滞在記】イタリア文化の洗練さに畏怖心を持って


10221.【ローマ滞在記】今日の観光計画


時刻は午前5時に目覚めた。昨日は移動の疲れもあったと思うので、いつもより少し早めに就寝した。おかげさまでぐっすりと眠ることができ、今朝の目覚めはとても良かった。ローマの目覚めも早く、この時間帯にはもう通りを走る車の音が聞こえてくるし、ホテルの前の店にも明かりがついて、店の人の話し声が聞こえてくる。そして嬉しいことに小鳥の鳴き声も夜明け前のこの時間帯に聞こえてくるではないか。小鳥の鳴き声が美しいのは世界共通であることを実感する。


実は今回の旅行に際して、ローマで具体的にどこに足を運ぶかはまだ全く決めていなかった。というのも直前までIELTSの試験対策に時間を使いたいと思っていたので、ローマに訪れてから足を運ぶ先を決めればいいと思っていた。昨日にホテルに到着して調べてみたところ、ローマの美術館は相当数が多く、遺跡なども含めると、本当に見所がたくさんあることに改めて気づいた。治安はさほどよくなく、町にホームレスの姿をちらほら見かけるところからも、ローマの問題点がすぐに浮上するが、それでも歴史のある大きな都市であることを美術館や遺跡の数から感じさせられる。それにしても、治安や経済状況に目が向く自分は、やはり公共政策への関心の高まりがあることが見えてくる。治安を改善することにせよ、ホームレスの状況を改善することもまた公共政策が大きな役割を果たす。世界各国いろいろと旅をしていると、様々なことを考えさせられるし、自分がこの社会で果たすべきことが何かを内省させられる。それは自然発生的に生じるものである。


美術館に話を戻すと、正直1日で回りきれない数の良質な美術館がある。今回の旅ではゆっくりと1日に1つか2つぐらいの数に絞って美術館に足を運びたいと思っていたが、そうも言っていられない事情になった。贅沢な話ではあるが、1日に3つぐらい美術館に足を運んでも、自分が行きたいと思う美術館を全て回ることは難しそうだ。今の自分は彫刻·彫像関係や考古学的な出土品よりも絵画に関心があるので、絵画を主にした美術館を中心に回ることにした。それで行くと、今日はバチカン市国に足を運び、そこにある広大なバチカン美術館に行こうと思う。ここは人気の美術館なので、後ほどオンラインチケットを購入しておきたい。この美術館の見所はたくさんあるが、なんと言ってもシスティーナ礼拝堂にあるミケランジェロの天井画·壁画だろう。ここにはミケランジェロの『天地創造』と『最後の審判』の作品がある。これは外せない芸術作品だ。それ以外にも、ラファエロの『アテネの学堂』も大変有名な作品で、ソクラテスとプラトンが対話をしながら歩いているこの絵の写真を見たことのある人も多いだろう。自分も実物を見るのは今回が初めてだ。それ以外にも、敬愛するキリコの美術館にも午後から足を運び、その隣にある詩人のキーツの記念館にも足を運びたい。今日はきっと、1日かけても全ての作品を見ることが難しいと言われるバチカン美術館で多くの時間を過ごすことになるであろうから、午後に訪れる小さな記念館を含めて3つほどの場所に足を運びたい。ローマ:2023/4/20(木)05:34


10222.【ローマ滞在記】ローマ滞在初日の夢


そう言えば、昨夜にホテルの近くからオペラの声が聞こえてきたことが印象に残っている。オペラ劇場が近くにあるのかもしれない。それ以外にも、今宿泊しているホテルの近くにある教会の鐘の音が午後9時を知らせてくれたことも覚えている。オペラの声にせよ、教会の鐘の音にせよ、どちらもローマらしさを感じさせてくれるものだった。


今しがたバチカン美術館のウェブサイトに行ったところ、オンラインで購入できる事前チケットが完売とのことだった。オンラインで予約をすると、列に並ばなくて済む分、5ユーロ余計に支払いをする必要がある。列の程度にもよるが、列に並ぶのは面倒なので事前にチケットを購入したかったが、これはもう仕方ない。4月の下旬ということもあり、欧州はまだバケーションに入っていないので、それほど混雑していないことを期待する。夏のバケーションの時期に比べれば列に並んだとしてもきっとマシなはずである。ホテルからバチカン美術館まで歩くと1時間弱かかるようなので、行きは電車を使って行き、帰りはキリコ美術館とキーツ記念館に訪れたいので帰りは歩こうと思う。バチカン美術館で列に並ぶかもしれないので、1冊ほど単語集を持参し、待っている間に単語学習を進めていこうと思う。


ローマ滞在の初日に見た夢を振り返っている。夢の中で私は、現在協働しているあるベンチャーキャピタルの代表の方と話をしていた。その方とビジネスの話をするだけではなく、娘さんに対する教育の話などでも盛り上がった。私たちが話をしていたのはその方の自宅兼オフィスであった。オフィスの内装はとてもお洒落で、初めて訪れたのだがとても居心地が良かった。オフィスの中にはなんとその方のスポーツカーがあって、さらに興味深かったのは、駐車している間はそれがホログラムになることだった。そして、その車の上に重ねられた形でまた別のホログラムの車があって、それが私の小中高時代の親友(HO)の車だということを後ほど知った。ちょうど彼が近くに姿を現して、彼もその方と一緒に仕事をしているようだった。彼の車も格好いいスポーツカーで、見るからに高そうであった。何やら彼は4億円ほどのボーナスをもらったそうであり、それであればその車が買えてもおかしくないと思った。自分のボーナスは3億円ほどだったと記憶していて、彼の方が1億円多かったが、彼の方が圧倒的に長い時間働いていたのでその差を特に気にすることはなかった。


それ以外にも、小中学校時代のある友人が今度海外に留学することになったという話を聞いた場面があった。ちょうど彼が目の前にいて、どこの大学に行くことになったのか話を聞いたところ、彼は具体的な名前を明かすことはなく、海外の名門大学としか言わなかった。彼のTOEFLのスコアが113点だと知ったとき、自分の最高得点と同じで正直驚いた。彼はいつの間にそれほどまでに英語力を高めたのだろうかと思ってしまった。なにせ彼は小中学校時代に勉強がそれほど得意ではなかったので、尚更TOEFLのスコアの高得点の秘密が知りたくなった。そのような夢をローマの滞在初日に見ていた。ローマ:2023/4/20(木)05:59


10223.【ローマ滞在記】悠久の時を経た見事な建造物に息を飲んで


時刻は午後2時に近づいてきている。先ほど今日の観光を終えてホテルの自室に戻ってきた。今日のローマの天気はすこぶる良く、気温は20度を超えていて、朝からもう半袖で移動することができた。正午を過ぎると暑さを感じるほどで、背中に汗が滲むような状況であった。歩きながら、オランダとはやはり随分と気候が違うなど感じた。ローマの町を歩きながら、ローマに堆積された長大な歴史をひしひしと感じていた。建物の1つ1つが歴史に裏打ちされた貫禄と荘厳さを持っていて、それはこの町のアイデンティティのように思えた。空気は綺麗ではないが、ローマの持つ歴史とそこから醸成された文化はやはり見るものがある。町の建物の装飾は見事で、大変手の込んだものが多い。それら1つ1つが芸術品であるとさえ言える。それらに目を奪われながら歩いていると、改めて人間の造形能力、すなわち形を刻み出す力の奥深さを思わずにはいられなかった。


さて、今日は朝食を取ってすぐにホテルを出発し、まずはバチカン市国に向かった。ローマの中央駅から地下鉄に乗車したのだが、3分に1本やって来る地下鉄は大変混んでいて、日本の満員電車のようであった。バチカン市国に到着してすぐにバチカン美術館に向かったところ、チケットを購入する人たちで待つ長蛇の列に驚いた。というよりも、10時頃においてはチケットを持っていない人はチケットさえ買わせてもらえず、仕切りの前でずっと待たされているようで、オンラインチケットを持っている人だけがどんどんと館内に入って行っていた。今朝方オンラインチケットを購入しようとしたところ、すでに完売で、列に並ぶ覚悟で来てみたものの、列の長さと列が全く進んでいないことを見て、バチカン美術館に入るのはやめにした。バチカン美術館にはたくさんの見るべき芸術作品があるのだが、残念ながら今回は縁がなかったと思ってもう行くのはやめにしようと思う。


予想以上にバチカン美術館が混んでいたので急遽予定を変更して、近くにあったダ·ヴィンチ博物館に向かった。明日もまた異なるダヴィンチ博物館に行こうと思うが、今日訪れたところはこじんまりとしているものの、オーディオガイドもあって、ミラノ以降久しぶりにダ·ヴィンチの世界を堪能することができた。そこからはローマの古代遺跡を巡る散歩に出かけ、パンテオン、サンピエトロ大聖堂、フォロ·ロマーノ、コロッセオなどを見てきた。いずれもあまりの荘厳さに思わず息を呑み、人が作ったものに対して久しぶりに畏怖の念を持った。悠久の時を経て、このような建造物が今に残っていること、そしてこのような建造物を遥か昔の人が作り上げたことにただただ感嘆の声が漏れるばかりであった。ローマ:2023/4/20(木)13:57


10224.【ローマ滞在記】イタリア文化の洗練さに畏怖心を持って


今日はローマ市内を本当によく歩き、足腰が十分に鍛えられた気がする。とは言え、今日は筋力トレーニングの日であるから、後ほど夕食前にまた筋力トレーニングを行いたい。それにしてもまだサマーバケーションに入っていないにもかかわらず、ローマには観光客がおびただしいほどいることに驚く。確かにローマは世界で最も有名な観光地の1つであるから1年中観光客が後を絶たないのもよくわかる。しかし、それにしてもの数であった。特にアメリカ人の中年の観光客が多いことには驚いた。ツアーで参加している人やそうでない人も含めて、随分とアメリカ英語を街中で耳にし、アメリカでローマブームでもあるのかと思ってしまうぐらい、アメリカ人の観光客が多い印象だった。実は日本人もちらほら見かけた。歩き方や雰囲気から日本人だとすぐにわかる人もいれば、すれ違った時に日本語を話していることから日本人だとわかった人もいた。日本ももうコロナは過去のものとなり、コロナは終息したのかと推測される。


改めて今日の観光を振り返ってみると、イタリア文化の洗練さにはやはり感服する思いである。ダ·ヴィンチ博物館に行った時、改めてダ·ヴィンチの多才さに敬意を評しただけではなく、やはりその仕事の細かさに畏敬の念を持った次第だ。歴史的建造物を見ても、その作りの精密さには息を飲んでしまうばかりで、イタリア人の気質についての関心が高まる。まだよくわからないが、地中海に面したこの国のいかなる風土があのような精巧なものを作り上げていくことを後押ししているのだろうか。欧州に共通した緻密さとイタリア独自の緻密さの双方を今日は目の当たりにすることになり、引き続き探究の目を持って、文化的精巧さの秘訣に迫っていきたい。


さて、それでは今からゼミナールの皆さんに向けて音声ファイルを作成していこうと思う。1つは旅に関する話をし、もう1つは英文読解に関する音声ファイルを作っていこうかと思う。近々アカデミック英語の読解シリーズをゼミナールの中でやってみたく、その時々で自分が関心を持った分野の第一線級の英文の学術書や論文を選択し、それをみんなで力を合わせて読み解いていくことをしてみたい。その前段階として、英文の読解方法の解説とGREという試験がどのようなものなのかを含めて、GREの問題のパッセージを用いて読解方法について紹介するような音声ファイルを今から作ってみようと思う。それが済んだたらまた単語学習に時間を充てたい。ローマに来ても隙間時間をうまく使って単語学習が捗っていて、朝に早く起きて単語学習することは1つの楽しみになっている。順調にいけば、この旅行中に単語集を何度も回転できそうなので、旅から帰ったら、今度は実際に問題演習を本格的に始めていく楽しみがある。旅から帰ったら、午前中はGREの対策を楽しみ、午後はトランスヒューマニズムに関する翻訳に取り掛かることが今から楽しみである。ローマ:2023/4/20(木)14:38


本日の自由詩(free verse)

No.2887, A Beautiful Morning in Rome

I’m astonished by a beautiful morning in Rome.

It’s awe-inspiring.

It cultivates and fosters my creativity and spirituality.

Rome; 06:31, 4/20/2023


No.2888, A Glorious Morning

A glorious morning is shimmering.

Rome’s historicity augments its brightness.

Rome; 09:14, 4/20/2023

No.2889, Brightness of Rome

I’m grateful for the brightness of Rome.

It is shining existentially and spiritually.

Rome; 21:36, 4/20/2023

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