No.4574 光の同心円_A Concentric Circle of Light
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本日の3曲
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タイトル一覧
10060. 名前のない世界を想像して
10061. 取り巻く環境への肯定
10062. 順調に進むIELTS対策/今朝方の夢
10063. 感性の涵養
10064. 自然と実現される暗譜/質感の把握
10060. 名前のない世界を想像して
時刻は午前7時半に近づいている。今日も朝の世界は穏やかで、とても静かだ。ここはフローニンゲンの中心部から少し離れていることもあって、町の喧騒を一切感じることはなく、穏やか極まりない。自分はこうした静けさを愛する。こうした静けさの中で小鳥たちのさえずりが聞こえて来ると、心がより落ち着いていく。今はまさにその状態だ。一羽の鳩が緑化された車庫の上にやって来て、くちばしで地面をつついている。その様子を眺めていると、鳩はどこかに飛んで行った。
今朝方、改めて人それぞれに固有の名前があることについて考えていた。考えれば考えるだけ、それは不思議なことである。仮にもし自分に名前がなかったら、自分はどのように生きているのだろうかと想像した。名乗る名前がないことは、心と精神に大きな影響を与えるに違いない。自分の名前だけではなく、その他の人やこの世界に存在する全ての物に名前がなかったらと想像すると、少し怖くなる。名前のない世界はどのようなものなのだろうか。人間には名付ける能力が備わっているため、名前のない世界は想像しづらく、逆人間はどんどんと新たな名をこの世界に生み出すことを通じて歩みを進めている。名前のない世界というのは結局のところ、未規定の世界なのだろう。自分に名前がないことを通じる実存的な不安というのは、自分と他者の区別ができず、未規定な状態に置かれるからなのだろう。人間は言葉を通じて対象を別の対象と切り分けるという分節化を行う。名前というのはまさに分節化の産物である。現代においてはむしろ分節化が過剰な状態なのかもしれない。それによってこの社会は分断の様相を深めている。その状態から言葉以前の未規定の状態に戻ることは発達的退行である。私たちが行うべきことは、渾然一体となった未規定な世界に回帰するのではなく、今の分断された世界を含んで超えていく形で、超越的な一体感のある世界に向かっていかなければならない。そこでの一体感は、規定のプロセスを経る前のものとは違う。前後の混同をしてはならないのだ。名付けによって傷ついたこの社会を、健全な名付けによって治癒することはできないだろうか。そのようなことを早朝の時間に考えていたことを思い出す。
さて、今日は午前中から正午にかけて、オンラインゼミナールの第21回目のクラスがある。現在課題図書として取り組んでいる『日本人のための宗教原論』も残すところあと2章となり、今日は儒教を扱っていく。本日のクラスを終えたら、その次に何の課題図書を扱うかについて受講生に連絡をしておきたいと思う。今日もまた活発なやり取りがクラスの中で行われることを期待する。フローニンゲン:2023/3/18(土)07:36
10061. 取り巻く環境への肯定
朝の静謐な静けさが自分を包む世界に満ち溢れている。そんな世界の中で呼吸をし、絶えず内的な運動を続けている自分がいることに気づく。今日は全く風がなく、本当に穏やかである。空にはうっすらとした雲がかかっていて、今日は朝日を拝めそうにない。しかし、この穏やかさがあればもう十分である。それ以上に何かを望むのは贅沢なことである。今自分がいる環境はもう贅沢すぎるぐらいに素晴らしいのである。取り巻く環境をそのように肯定することができる。すると世界はその肯定に応じる形で、自分に力を与えてくれる。それは治癒の力かもしれないし、変容の力からもしれない。落ち着きをもたらし、励ましを与えてくれるような力だと言えるかもしれない。
春がゆっくりと近づいて来ている。来月の中旬にIELTSの試験を受けたら、月末にでもローマとフィレンツェに旅行に出かけようと思っている。来週の土日に旅の計画を立て、ホテルやフライトの予約をしておきたいと思う。結局自分が今年もまたヨーロッパにいることになったのは、ヨーロッパで汲み取れるものがまだまだあるからなのだろう。それをこの世界は自分に教えてくれたのである。ヨーロッパ各地を旅行することや、ヨーロッパで過ごす日々の生活を通じて、自分はまだまだ学ぶべきことがある。それを残したままこの地を去ることはできない。そんな働きかけがあったのだろう。この1年をかけて、ヨーロッパで汲み取れるものを全て汲み取るような気持ちで毎日を大切に生きていけば、自然と次の扉が開かれるだろう。やはり今の自分は再びアメリカに戻りたいと思っている。学問などどこでもできるのだが、アメリカで学問に打ち込みたいという思いが募る。しばらくアメリカで学問的探究をした後には、再びヨーロッパに戻って来たいと思っている。人生プランなど思い通りにいかないことが常であり、プランはどんどんと更新されて変化していくものだが、今のところ自分はそのような形で人生を過ごしていきたいと考えている。2度目のアメリカと2度目のヨーロッパ。そこに向けて自分は日々の取り組みを大切にして、確かな歩みを継続させていく。
今日は午前中にゼミナールのクラスがあるが、その前にIELTSの対策として、リスニングの模擬試験の問題を解けるかもしれない。リスニングのセクションの時間は短く、30分である。それを踏まえて、ゼミナールのクラスの前に問題を解くか、それともゼミナールに関する諸々のことを終えた午後に解くか。そのあたりはまた後ほど判断したい。フローニンゲン:2023/3/18(土)07:53
10062. 順調に進むIELTS対策/今朝方の夢
あと30分したらゼミナールのクラスが始まる。朝の時間を有効活用して、IELTSの対策を進めていた。対策をゲーム感覚で毎日楽しく進めることができている。自分なりに攻略法を考えて対策を進めることは、今の楽しみの1つになっている。先ほどは、ライティングのパート1の問題を3題ほど取り組み、スピーキングの問題を1セット解いた。それらは全て公式ガイドブックに掲載されている模擬試験の問題であり、本番で出題されるであろう問題の傾向を掴むためにも、その形式に慣れるためにも大変有益である。ライティングの問題については、模範解答を見る前に、まずは自分であればどのような文章を執筆していくのかという解答の方針を頭の中で明確にし、その方針と模範解答の一致具合を確認すると、模範解答の音読がより効果的になる。パート1で出題される図表はいくつかのパターンに分かれるので、それぞれのパターンごとにどのような出だしの文章を書くのか、どのように文章を展開させていくのかの型を身につけている最中である。スピーキングに関しては、やはりTOEFLよりも取り組みやすい。試験官と会話ができるというのは有り難く、自然な会話を意識して話ができることは嬉しい限りである。本番までまだ時間があるので、引き続き毎日1セットの問題を解き続けていこうと思う。
そう言えば、まだ今朝方の夢について振り返っていなかったように思う。今朝方の夢の中で私は、サッカーの試合に出場していた。場所は見慣れないグラウンドで、そこが日本なのかヨーロッパなのかわからなかった。だが少なくともそのどちらかだと思う。試合の前半が終わってハーフタイムに入ったときに、グラウンド脇のバスケコートに人がいるのが見えた。目を凝らしてみると、その男性は日本代表のガードの選手で、私はその選手に近寄って、ハーフタイムに休憩するのではなく、その選手とバスケの1on1をしたいと思った。その申し出をすると、その選手は快諾してくれたので、そこから1on1が始まった。先攻で自分が攻めることになり、自分が持っている得意な攻撃パターンを使うと、いとも簡単にその選手を抜き去ることができ、ゴールを決めることができた。その選手の実力からすると肩透かしを喰らったかのような気がしたが、最初は様子を見ているのだろうと思った。その選手が攻める番になると、意外とドリブルの切れが悪く、ボールが取れそうだった。そこからその選手が今不調に喘いでいることがわかった。そこで私はその選手に言葉をかけることにし、過去その選手が見せていた名プレーの数々を動画で振り返ることにした。そのような夢を見ていた。それ以外にも、外国の町でその町が抱える社会課題に取り組んでいる自分がいた。自分は公共マインドに満ち溢れていて、関係当事者と一緒にその課題の解決に向けて奔走することを楽しんでいるようだった。とても充実感に満ちた自分がそこにた。そのような夢を今朝方見ていた。フローニンゲン:2023/3/18(土)09:33
10063. 感性の涵養
時刻は午後2時を迎えた。土曜日のゆったりとした雰囲気が辺りを包んでいる。空が晴れて来て、今は太陽の光が地上に降り注いでいる。それもあってか、今日は暖かく感じる。実際に気温も少し上がっているようで、今日は春先を感じさせてくれるような土曜日である。
正午まで行われていた今日のゼミナールのクラスを振り返っている。今日も非常に有意義な学び合いの場がそこに実現されていた。クラスの中での話題でも挙がったのだが、改めて学びや実践における感性の涵養の重要性を思った。教育の要諦は、知識を詰め込むことではなく、諸々の感性を育むことなのだろうと改めて思う。テキストの文字面を追いかける形で、形骸化した知識を伝達するのは教育でもなんでもない。重要なのは、感性を伝達していくことなのだと思う。感性というのはそれこそ個性の産物であり、同時にその道で卓越している人には共通した感性の境地のようなものがあるように見えてくる。今日のクラスの中では、それぞれが自分の人生の中で培った感性をもとに発言をすることを通じて、単に意見交換がそこで行われているのではなく、感性がやり取りされ、それを通じてお互いの感性が育まれているのを実感する。そうしたことが行われているところに今自分が行っているゼミナールの意義や価値を感じる。
クラスの放課後セッションで出て来た話題として、改めて日本のパワースポットを巡ることの重要性と楽しさを思わされた。今年の秋にも一時帰国しようと思っているが、その時には都市の観光だけではなく、自然や寺や神社などの観光も積極的に行いたいと思った。日本にはまだまだ足を運んだことのない名所がたくさんあり、今日のクラスの放課後セッションで受講生の方々から色々と名所を紹介してもらったことは有り難い。日本の自然の名所に関するガイドブックや神社のガイドブックを購入して、まずはそこに掲載されているもの中で自分を呼んでいる場所に足を運んでみたい。ガイドブックに掲載されていない名所もたくさんあるだろうか、それはゼミの受講生の方々の話を聞くなどして、人づてに聞いて行ってみたいと思ったところに積極的に足を運んでみようと思う。こうしたこともまた体験学習として重要である。フローニンゲン:2023/3/18(土)14:16
10064. 自然と実現される暗譜/質感の把握
時刻は午後8時を迎えた。先ほど、夜の箏の稽古を終えた。練習を続けていくとその成果が本当に確実に現れることは不思議で、かつそれを体験すると喜びに包まれる。ここ最近練習していた3つの曲を知らず知らずのうちに暗譜しており、まだ弾き間違えをする箇所が時々あるが、それが起こっても楽譜を確認せず、自分で正しい音を出せるほどに暗譜が完了していることを嬉しく思う。曲には物語があり、意味のまとまりの単位があるため、その物語性と規則性を身体に染み込ませるようにして練習していけば、暗譜は努力して行うというよりも自然とできてしまうものなのだと実感する。こうした形で楽しみながら演奏していくことを通じて暗譜が進んでいくのは嬉しい限りであり、楽器の演奏を通じて記憶力や脳の機能が向上しているような気がする。楽器演奏が脳に良い影響を与えるという科学結果が存在していることは以前より知っていたが、自分の身にそれが起こるとよりその実験結果が興味深いものに思えてくる。人間の脳には音楽を愛する性質があり、音楽によって育まれる内在的な性質があるようだ。今はその性質が箏の演奏を通じてますます開発されている。
今夜はまだ入浴までに時間があるので、IELTSのライティングセクションのパート2の模範解答をさらに追加でダウンロードして、それを音読していこうと思う。GREのライティング対策の際にも意識していたことであるが、下手に問題を解いてライティング対策をするよりも、高得点のライティングの質感を身体感覚で把握し、それを身体次元で浸透させていくことの方が高得点の近道かと思う。IELTSはTOEFL以上に精密さと密度が求められるため、尚更高得点の解答からその質感を学び、様々な表現を学んでいくことが得策のように思える。今回はIELTSの初受験のため、この対策方法がどのような結果をもたらすかわからないが、一応筋は良いやり方と思う。我流で文章をいくら書いても高得点につながらず、スコア8.0から9.0の解答事例をいくつも音読していくことを通じて、自分の表現力を磨いていくことは試験を超えて、今後のアカデミックライティングでも活きてくるだろう。それは楽しみの1つであり、楽しみながら対策を進められていることはとても良いことである。明日は再びリーディングパートの模擬試験の問題を解こうと思う。前回は結構ミスが多かったので、前回の反省を活かして問題演習に取り組みたい。おそらく模擬試験を4回分ほど解けば、その段階で問題形式に関しては全て網羅し、自分がミスしやすい問題のパターンが浮き彫りになってくるだろう。フローニンゲン:2023/3/18(土)20:10
本日の散文詩(prose poetry)& 自由詩(free verse)
No.2288, A Dandelion
Dandelion seeds are blowing in the air.
Each of the seeds encapsulates a precious life.
I look forward to a new life very much.
Groningen; 08:32, 3/18/2023
No.2289, A Clear Picture
I have a clear picture in my mind about my future.
The more vivid it becomes, the richer my life becomes
Groningen; 13:07, 3/18/2023
No.2290, A Mellow Merry-Go-Round
A merry-go-round is revolving with a mellow sense.
The feeling is the source of transcendence.
Groningen; 13:25, 3/18/2023
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