発達理論の学び舎をいつもご覧になっていただきどうもありがとうございます。
新年を迎えて1ヶ月が経とうとしておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
表題の件、特別集中講座「思弁的実在論入門—成人発達理論とインテグラル理論の観点から思弁的実在論を学ぶ」を3月より開講することになりました。
前回の「批判的実在論入門講座」は、ある種「祭り」のような特殊な熱気を帯びており、大変盛況な形で講座を終えることができました。今回の講座も、学術的·実践的な意味での熱を帯びた祭りのような場になればと思いますので、ご都合がよろしかったら奮ってご参加いただければ幸いです。
2023年を迎えてご自身の学びをさらに広げようと思われている方、あるいはご自身のこれまでの学びを違った角度から深めようと思われている方にお勧めの講座になります。
春の訪れを感じ始める3月に、皆さまとこちらの講座でご一緒させていただけるとことをとても楽しみにしております!
講座紹介
本特別集中講座は、フランスの哲学者クァンタン·メイヤスー、アメリカの哲学者グラハム·ハーマン、イギリスの哲学者レイ·ブラシエ、そしてイギリスの哲学者イアン·ハミルトン·グラントの4人が中心となって提唱した「思弁的実在論(Speculative Realism)」の要諦を掴むことを目標にしています。
思弁的実在論は、イギリスの哲学者ロイ·バスカーの「批判的実在論」と並ぶ非常に重要な実在論思想です。思弁的実在論は、社会学や美学を含めた他の学問領域との接続もあり、学術的にも非常に重要な現代思想です。さらには、成人発達理論やインテグラル理論と関連付けて思弁的実在論を捉えていくと、個人や組織の成長実践につながり、社会変容の実現の後押しになることが期待されます。
思弁的実在論を扱う学術書は英語空間において数多く存在しますが、思弁的実在論の全体がうまくまとまっているグラハム·ハーマンの書籍“Speculative Realism: An Introduction”というテキストを本特別集中講座では使用します。本書の難易度は少し高いため、1人で読み解いていくことはなかなか難しいと思いますし、日本には思弁的実在論を体系的に学べる場所がないと思いますので、本特別集中講座をご活用いただければと思います。
本書は洋書ですが、合計52個の音声ファイルを通じて、全ての章のトピックごとに解説をしています。実際のクラスは洋書をもとに進めていきますが、洋書だけでは心配という方は、洋書の補助として本書の翻訳書『思弁的実在論入門』をご準備いただくこともできます。
【日時と各回のトピック】
第1回:3/2(木)18:00-19:30(日本時間)
第1回のトピック:「プロメテウス主義(第1章)」
第2回:3/9(木)18:00-19:30(日本時間)
第2回のトピック:「生気論的観念主義(第2章)」
第3回:3/16(木)18:00-19:30(日本時間)
第3回のトピック:「オブジェクト指向存在論(第3章)」
第4回:3/23(木)18:00-19:30(日本時間)
第4回のトピック:「思弁的唯物論(第4章)」
第5回:3/30(木)18:00-19:30(日本時間)
第5回のトピック:「思弁的実在論の二軸(終章)」
本講座についてご関心がございましたら、下記の講座紹介ページと動画をご覧になっていただけると幸いです。
特別講座に関する紹介ページ:https://yohei-kato.mykajabi.com/1-9aa0322a-e641-49f4-94e6-c072965f5f1c?preview_theme_id=2152814490
講座に関する説明動画:https://youtu.be/gwq3RbBi6uU
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