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3587. アボカドが教えてくれたインテグラル理論的な変化の原則


時刻は午前九時を回り、書斎の窓から見える景色は随分と明るくなった。明るくなったとはいえ、空には薄い雲が覆われており、朝日を拝むことはできない。それどころか、今はフローニンゲンの街全体に白い霧が覆っている。

幾分幻想的な雰囲気を持つ外の世界を眺めながら、もう少し日記を書き留めてから一日の活動を本格的に始めたい。

ここ数日間アボカドを食べてみたところ、それが私の肌にもたらす効果を疑うことはできなくなった。この三日アボカドを食べ続けてみると、手荒れが確実に回復の方向に向かっていることに気づいた。

数日前にスーパーでアボカドを見かけたときに、無性にそれが食べたくなったのは、まさに身体がアボカドの栄養を欲していたからだろう。ここでも先ほどの日記で書き留めたように、アボカドを食べ過ぎることは望ましくない。

アボカドを食べることに関しても、文字どおり、自分にとっての最適な量がある。厳密にはグラム単位で自分にとっての最適な量を算出することができるのだろうが、現段階では一般的な量、つまりアボカド半分を毎日食べることが最適な量に思える。

最適な量を守りながらそれを継続して食べてみると、アボカドは皮膚や粘液の強化に有効な成分が多く含まれているという調査結果の通り、その効果を実感する。今日の天気は優れないが、雨は降らないので、昼食前に近所のスーパーに行き、他の食料と合わせてアボカドを必ず購入したいと思う。

今、「他の食料」と述べたが、食べ物の組み合わせによってその効果が変化する現象も大変興味深い。食には本当に謎なことが多い。

食べ物の組み合わせによって発揮される効果には本当に未知なことが多く、それには改めて驚かされる。身体そのものがダイナミックシステムであり、おそらく食べ物の栄養素もダイナミックシステムとして機能しており、複数の食べ物間での相互作用と、それが身体と相互作用することによって、実に様々な効果を生み出すのだと思う。

今のところ、アボカドと何を組み合わせることが自分の身体にとって望ましいのかはわからない。しかし、夕食時に今食べているものとアボカドの組み合わせは悪くなく、それゆえに、手荒れが確実に回復の方向に向かっているのだと思う。

興味深いことに、いくら良質のハンドクリームを塗っても限界があり、手に刺激を与えないようにすることをいくら心がけていても限界があった。ひとたびアボカドを食べることによって、内側から改善に向けた試みをしてみると、手荒れがみるみるうちに回復の方向に向かっていることは驚く。

これは私の身体という外的現象に対する話のみならず、私の心を含めた、内的現象においても当てはまる話だと思う。つまり、何らかの変化を生み出す際には、外からの働きかけだけでは不十分であり、内からの働きかけが必要である、ということである。

これは当たり前のように思えるかもしれないが、私たちはついついその点を忘れがちだと思う。あくまでも、内と外からの両方の働きかけが重要なのであり、内からだけでもダメであり、外からだけでもダメなのだ。

インテグラル理論の発想にあるように、内と外、できれば四象限的にアプローチをすることが変化を生み出すカギを握る。そのことを教えてくれたのがアボカドの存在であった。

キッチンで乾燥させているアボカドの種が愛おしく見える。フローニンゲン:2018/12/27(木)09:28

No.1519: A Lonely Walk

It is already somewhat dark, though it is still 3:30 PM.

Before stark darkness comes, I’ll go for a walk to go to a cheese store. Groningen, 15:43, Friday, 12/28/2018

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