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【サイケデリック学・瑜伽行唯識学探究記】12359-12363:2024年3月23日(土)

⭐️成人発達理論・インテグラル理論・瑜伽行唯識学の観点から、リスナーの皆様と心の成長を一緒に実現していくことを目指したサイケデリック唯識ラジオの配信をしています。


⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「オンライン加藤ゼミナール」も毎週土曜日に開講しております。

タイトル一覧

12359. 心の成長と変貌の必要性を感じて

12360. 増上縁と今朝方の夢

12361. 唯識学の用語リストを作成し始めて

12362. 善珠と護命の唯識思想の比較研究に向けて

12363. 無漏の言動に向けて/諸縁とシロシビン・マッシュルームの栽培キット


12359. 心の成長と変貌の必要性を感じて    

   

時刻はゆっくりと午前5時を迎えようとしている。今、暖房が自動で入っていて、部屋をせっせと温めてくれている。今の気温は3度と低く、今日から数日間はまた冬が戻ってきたかのような日々になる。気候は一進一退をしながら春に徐々に向かっているようだ。


どこまでも深めていきたい心。これほどまでに心の成長を希求しているのは久しぶりのことである。自分は変貌していく必要がある。もっと心を広く深くしていく必要がある。そうした喫緊の必要性に迫られている。それは阿頼耶識と諸縁による要求事項のようだという感覚が今の自分を包んでいる。ここから大きく変貌していかなければならない。きっと変貌は実現されるだろう。その時の最大の支援者は唯識学になることはもう明白である。ここからの自分は唯識学の研鑽を通じて大きく変貌を遂げていく。日々の唯識学の探究は単純に学術研究の一環として存在しているのではなく、自らの心を深めていくための実践として存在しているのである。むしろ後者の方が重要なのだ。今日の唯識学の探究もまた未来に向けた種蒔きである。学術研究上の種蒔きでもあり、心の成長を実現させる種蒔きでもある。


今日は午前10時からゼミナールの第72回のクラスがある。毎週末の土曜日に開催しているゼミナールも、気がつけば72回を迎えた。毎回のクラスを経るごとに、学習実践コミュニティの深まりを感じる。そこでは共に支え合い、共に学んで実践し合う素晴らしい関係性が構築されていて、それは各回のクラスを通じて今もなお着実に深まっている。このゼミナールがあるからこそ今の自分があると間違いなく言える。5月からはいよいよ唯識学について取り扱う予定で、そこからは何かその他に重要なテーマが見つからない限りはずっと唯識学について扱っていく予定である。ゼミナールの場で唯識学を扱い始めたら、きっとまた唯識学に関する理解はグッと深まるだろう。ここまでのゼミナールの運営を通じて、協働学習の効果を深く実感している身として、ここからの唯識学を扱っていくゼミナールには大いに期待する。


今日もまた“Inside Vasubandhu's Yogacara: A practitioner's guide”に掲載されている『唯識三十頌』の音読から唯識学研究を始めていこう。手元の和書の初読が昨日に全て完了したので、ここからは再読期に入る。再読が全て完了したら、基礎・標準・応用の難易度別に分けた書籍をカテゴリーごとにさらに精読していきたい。日々の書物を通じた探究活動もまたある意味著者の言葉に耳を傾けるという意味で正聞薫習の一環だと位置付けている。それが自分の心の成長を間違いなく促してくれているという実感がある。この実感があるからこそ、こうして日々情熱を傾けて、楽しみながら探究活動に勤しむことができていると言えるのではないかと思う。フローニンゲン:2024/3/23(土)05:03


12360. 増上縁と今朝方の夢     


時刻はまだ午前5時を迎えたばかりなのだが、小鳥の鳴き声が聞こえ始めている。彼らも自分と同じく随分と早起きで、随分早くから活動を始めているなと思う。今の家の周りは本当に静かで、朝から晩まで小鳥の鳴き声が響き渡る。彼らの鳴き声に包まれていると、絶えず瞑想をしているかのような寛ぎと集中の状態にいられる。そうした状態の中で毎日人知れず唯識学の探究を着々と進めているのが今の自分の姿である。小鳥たちは唯識学の言葉で言えば、増上縁だと言えるだろうか。増上縁の2つの分類の中でも、積極的に自分に働きかけてくれるという点で言えば、与力の増上縁と言えるだろう。そしてこうした静かな環境を提供してくれている家そのものは間接的に自分に働きかけてくれ続けているという点で不障の増上縁と言えるだろう。それら以外にも諸々の存在の力を借りて今の自分は存在しているし、日々の探究活動が成り立っているのだ。そのことを忘れないようにし、自分を支え、自分に力を与えてくれている諸縁に感謝の念を絶えず持ち続けたい。


今朝方の夢もまた諸縁が生み出したものだと言えるだろうか。きっとそうだろう。自分の阿頼耶識に投げ込まれた種子は、諸縁の影響を受けた自分の考えや行動なのであって、夢はその産物なのである。


今朝方は夢の中で、広大な学園にいた。その学園の建物は見事で、とても近未来的だった。中に入らずとも建物の中の設備が最先端のものであることは外観から分かった。実際に中に入ってみると、外観を裏切らず、学校とは思えないほどに設備が充実していた。その学園には魔法使いや半人半動物の学生たちがいて、多様性に満ち溢れていた。私はそんな学園の一生徒だった。


特に授業に参加するわけでもなく、ブラブラと学園内を散策していると、国連会議がそこで行われても不思議ではない立派な教室が目に入った。外の扉越しに中を覗くと、そこには中年の女性の先生と生徒が数名ほどいて何か話し合っていた。どうやらクラブ活動の打ち合わせのようだった。どういうわけか私は扉を押して教室の中に入った。すると、先生と生徒は私のことを歓迎してくれ、クラブに勧誘し始めた。どうやらそのクラブは英語を用いたクラブのようで、少し面白そうだったのでクラブの活動内容について話を聞いてみることにした。話を聞き終える頃にはもう自分はそのクラブに所属して活動しようという気持ちになっていた。そのことを伝えると、先生も生徒も喜んでいたが、クラブに入部するためには英語力を測る簡単なテストを受けなければならないとのことだった。先生は私に、“Science News”という比較的硬質な英語で書かれたニュース記事を渡し、今からニュースの音源を流すので、記事をざっと読んで概略を掴んだ後に、聞こえてくるニュースを後に口頭で要約してほしいと述べた。そうした訓練はこれまで嫌というほど重ねていたので、御茶の子さいさいかと思った。いざニュース記事を読んで音源のリスニングを始めようとしたところで夢の場面が変わった。フローニンゲン:2024/3/23(土)05:22


12361. 唯識学の用語リストを作成し始めて


時刻は午前6時を迎えた。もうこの時間帯になると辺りは随分と明るい。いよいよ来週の日曜日から欧州はサマータイムに入る。サマータイムに入ってもしばらくはまだ肌寒さの残る日々が続くだろうが、着実に春の足音が聞こえてくる。1日1日の変化を楽しみながら、自らの取り組むべき事柄をゆっくりと前に進めていく。それは前方に向かう力というよりも、今に留まる力として働いているかもしれない。未来と過去を折り畳んだ豊かな今というこの瞬間に留まる増力として自分の内側に働いている。そうした力を感じ、その力の恩恵を受けながらライフワークに日々従事していこう。それは自利即利他の行であり、自他の心の成長をもたらすものになるだろう。


昨日にふと、唯識学の用語リストを作成していこうと思った。というのも唯識学の用語は漢字が難しく、特に日常あまり使われない漢字が用語に含まれている場合には、キーボードでの変換出ててこないので煩わしさがあった。そうした煩わしさを解消するために、自分なりの唯識用語リストを作成していこうと思い立ったのである。エクセルで用語とその意味を記載していくというシンプルなもので、そのリストを積極的に活用してここからの内省日記を執筆していこうと思う。そのリストがあれば、インターネットに接続されていなくても漢字をネット上で探してくる手間が省け、リストを見るだけで用語を活用して内省日記を執筆していくことができるという利便性がある。この用語リストは、4つの縁の分類のうち、増上縁に該当するだろうか。用語リストの用語のおかげで新たな考えや行動が生まれるという積極的な働きをもたらしうるという点で言えば、それは有力(うりき)増上縁となるかもしれない。また、もしこの用語リストが直接的な原因となって明確に何か特定の結果が生まれたと判明する時、この用語リストは因縁という縁として働いたと言えるかもしれない。今こうして早速縁に関する4つの分類の用語を用いているが、やはり非常に便利である。自分の日々の考えや行動の振り返りの中でこうして用語を適用することによって、その用語は自分の中で体現されていく。唯識学の言葉が血肉化されればされるだけ、それは観法の力を高め、心の成長の実現に大きく寄与してくれるはずだ。そんな展望が開かれていく。フローニンゲン:2024/3/23(土)06:29


12362. 善珠と護命の唯識思想の比較研究に向けて


博士課程において博士論文として研究したい内容としては、依然として日本の法相唯識教学の研究が挙げられる。欧米の大学院でその研究に従事し、数年かけて博士論文を執筆していくに際して、それくらい時間をかけて1つの研究テーマと向き合えることの贅沢さに感謝しながら、テーマとしてはやはりそれくらいの時間をかけるにふさわしいものを選ぶべきかと思う。日本語の読解ができる自分としては、欧米の仏教研究と日本における仏教研究の双方に貢献する形で研究を進めていきたいものである。その時に最も重要なのは、やはり自分の内側から湧き上がる情熱と深い探究心かと思う。それがなければ数年間じっくり時間をかけて博士論文を書き上げることなどできないだろう。これまで幾つかの一般書を出版してきたが、原稿はどれも1週間から10日ほどで全て完成していた。その観点において自分は速筆の傾向があるが、それと対極的な形であえて遅筆を行える博士論文の執筆は、自分にとって大きな挑戦でもあり、思想を深めるまたとない機会のように思える。そんな機会をどのように活かしていくかについては、これから常に考えていきたい。


今の自分がどういうわけか心を惹かれているのは、奈良時代から平安時代前期にかけて活躍した学僧の善珠(ぜんじゅ:723-797)と同時代に活躍した学僧の護命(ごみょう:750-834)の2人である。博士論文においては1人の学僧の主著を1冊取り上げて、それを翻刻し、それを英語に訳して自らの解説を加えていくという方法を考えていた。そうした形で1人の学僧の思想にじっくり寄り添って論文を執筆していきたいという思いがあった。しかし可能であれば、善珠と護命という日本の法相唯識教学の成立に大きな貢献を果たした同時代の2人の思想を比較する形で論文を執筆することができたらという願いがある。善珠については『唯識義燈増明記』か『唯識分量決』を取り上げ、護命については『大乗法相研神章』を取り上げていきたい。まずはそれらの原典が入手できるのかどうかを調べてみて、入手できるのであれば速やかに入手し、より具体的な研究案に落とし込んでいきたいと思う。善珠や護命でなくても、鎌倉時代や江戸時代に盛んに行われていた唯識学の問答も十分に研究に値するかと思う。いずれにせよ、博士論文の執筆過程においては、研究対象として取り上げる学僧と時代を超えて対話をし、時代を超えて一緒に生きるという感覚を常に持ちたいものである。フローニンゲン:2024/3/23(土)09:10


12363. 無漏の言動に向けて/諸縁とシロシビン・マッシュルームの栽培キット


時刻は午後6時半をすぎた。まだこの時間帯は明るさが残っている。先ほど感謝の念を持ちながら夕食を摂り終えた。唯識学を本格的に探究し始めてからというもの、自分の日々の身口意の行いを絶えず検証している。唯識学においてはそれら3つを全て意行として括ることがあるが、まさにどのような意識で考え事をするか、行為をするかが重要になる。唯識学が徹底的に動機論に立つというのはそういうことなのだろう。行為として何が現れるかが重要なのではなく、行為の背後にある動機としての意識が重要なのだ。日々の生活の中における食事も掃除も、他者への感謝の念の伝え方にせよ、ありとあらゆる自らの行為の背後にある意識を清浄なものにしていきたい。修行の道のりは長く、煩悩が混入する有漏の言動がこれからも続くであろうが、煩悩を少しずつ伏滅させていきながら、可能な限り無漏の言動を自他に対して行えるようになっていきたいと思う。


明日は第29回のシロシビン・セッションを実施する。明日のセッションもまた無漏の言動を絶えず行えるようになる自己の実現に向けた一歩になるだろう。こうしてここからまたオランダの地の利を生かしてシロシビン・セッションを継続できることは本当に有り難いことである。ハーバード神学大学院からのメッセージは、シロシビン・セッションの徹底的な継続と唯識学の全身全霊の探究を自分に要求するような励ましと後押しだったのではないかと思う。そのメッセージに感謝し、ここから両者に専心していきたい。


新栽培キットから今日も収穫がもたらされた。それに感謝である。旧栽培セットはようやくお役目を終えたようだ。先日に最後に数本ほど収穫を終えた後、もう何も出てこなくなった。栽培記録を見ると、昨年の11/30に最初の収穫があったようなので、およそ4ヶ月弱栽培を続けることができた計算になる。シロシビン・マッシュルームにおいても諸縁の複雑な影響が重要になることを思う。すなわち、菌糸という種子があったとしても、それが現行という形でマッシュルームの形になれるかどうかは様々な要員の複雑な相互作用によるのである。ゆえに今回の新栽培キットがまた4ヶ月弱栽培が継続できるかはわからない。しかし仮にそうだとしても、新栽培キットの菌糸という生命を大切にし、彼らが心地良く過ごせるような温度設定を心掛け、彼らに愛情を注ぎ続けることを毎日行なっていきたい。そうすれば、彼らもまた旧栽培キット同じぐらいに恵みをもたらしてくれるだろう。それを有り難くいたただきながら、これからも隔週の自己変革に向けたセッションを継続していく。フローニンゲン:2024/3/23(土)18:58

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