1878. 此岸から彼岸へ
雨音が激しくなり、今日も天気が優れないことを知る。時刻は七時を回ったが、相変わらず外は闇に包まれている。 闇の中、雨が書斎の窓ガラスにぶつかると音と、時折車が通りを走る音が聞こえる。先ほど私は、昨夜見た夢について、その内容を覚えている範囲で書き留めていた。...
1877. 対岸に向かう夢
早朝、起床と共に、小さな雨音が聞こえてきた。今日はどうやら雨のようであり、昨日の天気予報からすると、雪が降るかもしれない。 今日は六時半から、一日の活動を静かに始めた。活動の開始は、自分が生きていることの実感を確かめるためにあり、自己の存在を証明するためにあるように思える。...
1870. 時空間を超えるゴッホの手紙とハーモニー
昨夜は夕食後に、ゴッホの手紙を少しばかり読み進めた。その進みは遅いが、毎日少しずつゴッホの手紙を読み進めていくのは、私の中での一つの楽しみになっている。 ゴッホの手紙を読んでいる最中は、今から百年以上も前のゴッホの時代にいるかのような感覚に襲われる。手紙を含め、文章が生み出...
1849. 日々は感謝:自己への一歩
フローニンゲン大学での二年目の二学期が始まってから三週間ほどが経つ。受講している講義の進行も自分の研究の進行も順調であり、そのおかげで、自らの関心に沿った別の探究にも時間を充てることができている。 学術的な探究で言えば、教育哲学、システム科学、ネットワーク科学などの専門書や...
1843. 作曲実践の方向性とゴッホの手紙
薄い雨雲が空を覆っている。朝の八時を過ぎてようやく辺りが明るくなり始めた。 空を飛ぶ黒い鳥の色が、まだそれほど黒く感じられない。 先ほど、作曲実践に関する軌道修正について書き留めていたように思う。作曲を行うためには、やはり知識という観点が不可欠であり、知識がなければ統一的な...
1840. 手紙という表現形式について
ゴッホの手紙を読み進めるのと全く同じことを過去の偉大な作曲家が残した手紙に対しても行いたいと思う。これまで折を見て、日記が自分に与える影響について書き留めていたように思う。 今でも私の中では、日記という表現形式は最も大きなものとして存在している。自らが毎日絶えず日記を書き綴...