2716. 絵画を眺めるように楽譜を眺めること
早朝、自宅の上空は晴れており、書斎の窓から向こうに見える遠くの空は分厚い雲に覆われていた。こちら側は晴れているのだが、向こう側は不気味な黒い雲で覆われている情景を眺めていた。 こちらが晴れている分、あちらの空は黒く見えた。それは色彩のコントラストの影響か何かなのだろうか。...
2707. ベートーヴェンとゴッホの芸術性及び精神性の発達研究に向けて
少し早いがもう少ししたら昼食を食べようと思う。早朝の日記に書き留めていたように、今日はこれからマルティニ教会に行き、パイプオルガンのランチコンサートに参加する。 今日は肌寒いが、一日を通して晴れのようであるため、教会までの散歩はとても気分の良いものになるだろう。初夏の花々が...
2703. 目醒めの先に待つ荒野
時刻は夕方の七時半を迎えた。今日は天気予報の通り、午後から雨が降ってきた。 ある地蔵がこの現代社会の何かに対して嘆き悲しんでいるかのような雨だった。今は雨が止み、曇った空が一面に広がっている。 ここ最近発達研究への不信感が募る。カート・フィッシャーのダイナミックスキル理論を...
2702. オリヴィエ・メシアンの音楽世界と耳の再調律
天気予報の通り、昼食を摂っている最中から急に小雨が降り始めた。食卓の窓に少しずつ雨滴が付着する様子を静かに眺めている。 ゴッホは孤独の中で絵画制作に打ち込んだと言われているが、彼のそばには常に弟のテオがいた。ゴッホとテオとの手紙のやり取りを見れば、どれほど二つの魂が一つであ...
2691.『ゴッホ ~最期の手紙~』より
今朝方の夢から覚めて二時間弱が経とうとしている。夢の中で体験した感覚がまだ自分の内側に残っている。 宇宙空間に自己が投げ出され、宇宙と一体となることに伴う強烈な感覚。それは消えることなく私の内側に残り続けている。 一日の活動を始めるために、そろそろ今朝方の夢から離れていく必...
2676. さざ波のような転調に向けて
今日の早朝は雨が断続的に降っていたが、昼前から晴れ間が広がり始めた。今は夕方の五時を迎え、太陽が姿を見せており、西日を地上に照らしている。 今日も静かに、そして充実した形で過ぎ去っていく土曜日であった。先ほど一週間分のカレーを作り終え、過去の日記の編集も済ませた。...