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3028. 緩やかな時の流れの中で

時刻は午後の三時半を迎えた。今日は午前中から昼食前まで協働プロジェクトに関するオンラインミーティングを行った。 GRE試験から一夜が明け、早速普段通りの生活に戻っている。それは自らのライフワークに専心する生活である。 今朝は早朝に雨が降り、午前中には一時晴れ間が広がっていたが、今はまた雲が空を覆っている。窓の外の景色を眺めると、そよ風が夏の最後のダンスを踊っているかのようだ。 明日からはいよいよ北欧旅行が始まり、今晩はその準備を行いたい。準備と言っても衣類など必要なものを小さなトランクケースに詰め、ストックホルムの空港から市内のホテルまでの地図をPDFでダウンロードしておくぐらいの準備である。 今回の旅行も極力荷物を減らし、身軽な形で旅をしたい。書籍として持っていくのはバッハのコラールの楽譜とシュタイナー教育に関する“Steiner Education in Theory and Practice(1992)”の二冊だけにする。 前者は宿泊先のホテルや旅先のカフェで作曲をするために持って行き、後者に関しては飛行機の中や列車の中などの移動時間に読むために持っていく。 昨夜、フローニンゲン大学の教育学科の教授の何人かに対して、シュタイナー教育に造詣の深い人はいないかと連絡をして回った。すると、今朝方一通ほど良い返事があり、これまでは縁がなかったが、シュタイナー教育に造詣の深い教授を紹介してもらうことができた。 その方を通じて、オランダ国内のシュタイナースクールとコネクションを持ち、近々実際のクラスを見学させてもらえれば有り難い。少しずつだが、書籍のみならず、実際にシュタイナースクー

3027. スティーブ・サイデル教授からの返信メール

普段は早朝にメールを確認することはないのだが、今日は明日から始まる北欧旅行の旅程の最終確認のためにメールを早朝に開いた。すると、一通のメールが目に止まった。 そのメールの差出人は、ちょうど私が出願を考えているハーバード大学教育大学院(HGSE)の芸術教育に関するプログラムのトップを務めるスティーブ・サイデル教授からだった。 昨日、アムステルダムからフローニンゲンの自宅に戻り、夜のうちにサイデル教授にメールを送っていた。その内容は、九月の末にボストンに行く際に面会ができないかというものであり、もし可能であればサイデル教授の授業を見学させて欲しいというものだった。 すると、早速そのメールに対して返信があった。私は面会できる可能性は限りなく低いと思っており、クラスの見学も無理だろうとダメ元でサイデル教授にメールをしていた。 ところが嬉しいことに、面会もクラスの見学もどちらも快く許可をしてくれた。返信メールの中でサイデル教授はクラスの日時を教えてくださり、私は九月の最終週の金曜日の午前八時半からのクラスを見学することになった。 ちょうどそのクラスは昼まであり、その後にでも話をしようということになった。最も関心のあるプログラムのディレクターと実際に会って話ができるということ、そしてその教授のクラスに参加できることになり、私は朝からとても嬉しい気分になった。 メールを送り終えた後、改めてサイデル教授から指定のあった曜日を確認すると、ボストンに到着した次の日の朝であることがわかった。その週の半ばに日本企業との協働プロジェクトに関するオンラインミーティングがあり、それは時差の都合上、どうしても

3026. GRE試験を終えた日の夜の夢

今朝は五時半に起床し、六時過ぎから一日の活動を開始した。目覚めと共に、窓の外から雨音が聞こえてきた。幾分激しい雨が早朝に降り注いでいた。 五時半に起床した時、辺りはまだ暗く、日の出の時間が遅くなっていることを改めて思った。時刻は午前七時に近づいており、一日の活動をこれからゆっくりと本格的に始動させていく。 昨日、無事にGRE試験を終えることができ、一夜が明けた今は本当に安堵感で満ちている。今日からはもう読解問題を解いたり、ライティング問題を解いたりする必要がなく、その分の時間を探究活動と創造活動に充てることができるのは嬉しい限りだ。 だが、単語の学習に関してはこれまでの二年間と同じように、トイレの中で継続していこうと思う。やはり私は単語を覚えることが好きなのだ。 頭で単語を覚えるのが好きなのではなく、身体を通じて、そして存在を通じて単語を習得していくことに喜びを感じる自分がいるようなのだ。GREの対策問題集についてはすぐに本棚にしまったが、3861個の単語が掲載された単語集に関してはトイレの棚に置いた。 今日からもトイレに行く際はこの単語集を眺めることになるだろう。GRE試験で出題される難解な単語を無理に頭に詰め込もうとすると、脳と精神が壊れてしまう可能性があるが、ゆっくりとであればそうした害はない。 むしろ、高度な単語を習得することによって、英語空間における生活がより充実すると実感している。この実感はこれまで欧米の大学院で学んできた経験に基づいている。 GRE試験を終えた日の夜に、幾分印象的な夢を見た。それは暴力的な要素が盛り込まれている一方で、自然に対して畏怖の念を覚えるよ

3025. 学ぶことを託されて

時刻は午後の三時半を迎えた。フローニンゲンに到着するまであと30分ほどになった。 スキポール空港駅を出発して以降、ずっと日記を書き続けているように思う。何かが自分の内側から外側に流れていくのがわかる。 先ほどは、ハーバード大学教育大学院(HGSE)への出願について書き留めていたように思う。なぜ私は、四つ目の修士号を取得しに、ハーバード大学教育大学院に行こうとしているのだろうか。 これまで私は欧米の大学院にいくつか所属してきたが、そこにたどり着いたのは何かの縁であり、自分に与えられた使命を全うするためなのだと最近になってよく思う。正直なところ、今の自分の探究事項を独学で深めていくことは不可能ではない。 また、もう高度な学位は必要ないと思う自分もいる。さらには、ハーバード大学教育大学院で一年間学ぶための費用は、授業料だけで600万円強であり、生活費を含めると、900万円は必要になる。 自分の資産を切り崩してもそこに行く必要があるのかというと、それは少しばかり考えてみなければならない。だが、そうしたことを考えるよりも先に、体が動いている自分がいる。 私は決して深く物事を考える人間ではなく、大抵直感的に動く人間だ。今回もまさにその直感が、HGSEに行くことが正しいかのように私を導いている。 他にもいくつか出願校については検討しているが、今のところ自分の関心に最も合致するのはHGSEの芸術教育に関するプログラムである。何よりも、三人も直接師事したい教授がそこにいるということは非常に大きなことである。 昨夜アムステルダムのホテルに宿泊している時、なぜ自分がGREのような難解な試験を受け、な

3024. ハーバード大学教育大学院の出願に向けて

列車は順調にフローニンゲンに向かっている。車窓からはのどかな風景を眺めることができ、それは私の心を落ち着かせてくれる。明後日の朝にもフローニンゲンからスキポール空港に行く際にこの景色を見ることになると思うと、少しばかり嬉しい気持ちになる。 先ほどの日記で、今年は四年ぶりにハーバード大学教育大学院(HGSE)に出願しようと思っていることについて書き留めていた。基本的に私は通いたいと思う大学にたいてい一度は不合格になる。 フローニンゲン大学に関しては、過去に連続して二回不合格になり、HGSEにも六年前と四年前に一度ずつ不合格になっている。フローニンゲン大学で不合格になったのは、研究者養成用の修士課程に応募した時であり、その時は統計学のバックグランドにおいて不合格になった。 HGSEの博士課程に応募した際には、HGSEで修士課程を取得せずにいきなり博士課程に進学しようと思ったのだが、その狭き門の前に二度ほど不合格になっている。フローニンゲン大学に二年目に入学できたのは三度目の受験であり、三度目の受験の前には日本からフローニンゲンまで足を運び、アドミッションに直接あれこれと質問しに行った。 具体的には、統計学のバックグランドの不足分をいかにして補えるのかについて自分の考える方策で問題ないかを確認しに行った。そういえば、HGSEに過去二回不合格になった際には、直接大学に足を運んで質問をすることなどなかったように思う。 また、七年前に唯一初回の受験で合格をしたジョン・エフ・ケネディ大学の受験の際には、この時も会社の夏休みを利用して、日本からサンフランシスコに飛び、プログラム長に直接会って話

3023. GRE試験からの解放感を感じて

フローニンゲンに向かう列車が着実と目的地に向かっている。あと一時間半ほど列車に乗ればフローニンゲンに到着するだろう。 とにかく今はGRE試験から解放されたことの喜びが非常に大きい。今回の試験対策を通じて、確かに語彙力をさらに高めることができたのは間違いないが、GRE試験の対策を長く続ければ続けるだけ、脳が劣化するように思えていた。 合理性段階の意識構造で構築された試験は、基本的には益よりも害の方が多いのではないかと思う。とりわけ、米国の大学で学士号を取得した米国人ですらGREには頭を悩ませるのだから、英語の非ネイティブがこの試験で高得点を取ることは非常に難しく、その勉強は過酷である。 単語に関しては、ネイティブですら使わないような、ごく一部の衒学的な者たちが使うような単語をとにかく大量に覚えていく必要がある。しかも厄介なのは、単語の意味だけではなく、その単語の微妙なニュアンス(単語が醸し出す微妙な身体感覚)を把握しておかなければ、同義語選択問題で高スコアを取得することは難しい。 そうした身体感覚まで養っていこうとすると、相当な努力が要求される。特に日本人がGRE試験の読解セクションの対策につまづいてしまうのはこの点だろう。 実は六年前に最初にGRE試験を受けた時、根を詰めて試験対策を行っていたところ、精神的におかしくなりそうになったことがある。今回の試験対策において、GRE試験の対策が脳を破壊してしまう危険性があるということ、そして精神をおかしくしてしまう危険性があることには本当に注意が必要だった。 今回の対策は脳にあまりにも負担をかけ過ぎないようにし、単語学習を進めていく際も

3022. GRE試験の結果

つい先ほどGRE試験を終え、今フローニンゲンに向けた列車がスキポール空港駅から出発した。試験会場近くの駅から一度スキポール空港駅に行き、そこからフローニンゲン直通の列車に乗った。 明後日から北欧旅行に出かけることになっており、明後日の午前中にも再びスキポール空港駅に来ることになる。スキポール空港駅にこのような短い間隔で訪れるのは初めてのことだ。 これから二時間ほど列車に揺られ、フローニンゲンに到着する。今日のアムステルダム及びフローニンゲンの天気は曇りであり、気温は肌寒い。ちょうど夕方から雨が降ることになっており、私がフローニンゲンの自宅に到着するまではなんとか天気がもってくれるだろうと期待している。 ちょうど午後一時にGRE試験を終えた。今回利用したプロメトリックセンターは非常に綺麗であり、職員も気さくな方であった。 これまでTOEFLを受験する際にはプロメトリックセンターではなく、語学学校などで受験することが多かったが、受験者同士の仕切板がダンボールのところもあり、すべての会場が望ましい環境を提供しているとは限らなかった。 だが、プロメトリックセンターであれば環境はしっかりしているため、秋か冬にTOEFLを受験する際はできるだけプロメトリックセンターを活用したい。職員の方に聞くと、今回の会場でもTOEFLを受験することができるらしく、この会場で今度はTOEFLを受験したいと思う。 その際には、またホテルで前泊をしようと思う。ホテルに前泊しない場合には、最寄りの試験会場まで最低でも二時間半かかるため、移動による疲労は馬鹿にならない。 また、電車の遅延リスクなども考慮すると、や

3021. GRE試験に向けた最終確認の終了

先ほどGRE試験に向けた最後の確認を行った。ETSのウェブサイトに行き、そこで本番を想定した模擬試験の問題を復習していた。 これから長丁場の試験が始まるため、長く復習をするのではなく、目を問題文に慣らす程度に留めておくようにした。スタートのライティングセクションでは、設問文を丁寧に読み、何を求められているのかをしっかりと把握する。 GREのライティングにおいては、問われていることを正確に解答の中に反映しているかどうかがとりわけ重要になる。設問文を読んだ後に、自分が書こうとする論点を手元のメモ用紙ではなく、解答スクリーン上に打ち込んでいく。 これによりメモを取るために手を動かす時間を省くことができる。そういえばこれまでは、こうした工夫を思いつかなかった。 とにかくGREのライティングでは、分量が求められるため、十分な量の文章を書くためにはこうした工夫が大切になるだろう。ライティングのセクションは二問あり、その次に読解のセクションがやってくる。 読解のセクションでは、文意が把握しづらい問題は深入りすることなく、スクリーン上の機能を使って問題に印をつけて、最後に時間が余ったら解くようにすればいい。 ただし、時間いっぱいで最後の問題まで辿り着いた場合、その問題に戻ってこられなくなってしまうかもしれないので、暫定的な解答をしておく。空欄補充の問題であれば、二回は読む時間的なゆとりがあるので、二回は問題文を読む。 純粋な読解問題に関しては、長いものであれば一回しか読む余裕はないので、一回目の時にしっかりとした内容理解をしておきたい。昨日書き留めていたように、読解問題の設問が一つのものについ

3020. GRE試験当日の朝に

アムステルダムのホテルにて、今日は五時半過ぎに起床した。昨日は九時過ぎに就寝したから、十分な睡眠が取れたように思う。 確かに今日のGRE試験のためか、すぐには寝付けなかったが、それでも今の状態はとても良いと言える。今日の試験の開始に向けて、ここから心身をさらに整えていこうと思う。 昨日は丁寧にも、プロメトリックセンターからリマインダーの電話があった。こうしたことはこれまで一度もなかったため、丁寧な対応を嬉しく思う。 試験開始は午前九時からだが、試験の受付は八時半をめどに済ませておく必要がある。ホテルから試験会場までは歩いて数分のため、八時を過ぎてからホテルをチェックアウトしたいと思う。 今日の試験終了を持って、一ヶ月間にわたるGREの試験対策を終えることになる。試験結果がよほど悪いものでない限り、四年前の試験結果もまだ有効であるため、再受験はしないようにする。 確かに、GRE試験に向けて語彙の強化に励むことは意味があるが、こうした試験に向けての勉強を続けているのは精神衛生上あまりよろしくない。基本的にGRE試験は、さらなる成長につながるようなアセスメントではない。 また、読解セクションの対策は極度に脳に負荷がかかりすぎるように思うし、単語に関してもその学習にはきりがない。そうしたこともあり、今日を持ってGRE試験を受験するのは最後にする。よほど結果が悪ければもう一度受験することも考えていいが、基本的には今日で最後としたい。 試験が終了すれば、再び自分の探究活動と創造活動に思う存分打ち込むことができる。探究活動については、今はとにかくシュタイナー教育に関する書籍を読んでいきたいと

3019. アムステルダムでの散歩を終えて

穏やかな夕日が空に浮かんでいる。時刻は午後の六時を回った。 今、私はアムステルダムのホテルの自室にいる。午後四時にホテルに到着し、荷物を降ろして散歩に出かけた。 夕食を買いに行くついでに、アムステルダムを代表するサッカーチームであるアヤックスのホームスタジアムまで歩いてみた。宿泊先のホテルからスタジアムまでの道のりは散歩をするには最適であった。 自転車が走る道と歩道とがきちんと分けられており、どちらの道も綺麗に整備されていた。私と同じように、その時間帯には何人もの人が散歩を楽しんでいた。 宿泊先のホテルの周りは高層ビルが多く、オフィス街なのだが、人気があまりない。ちょうど今は夏期休暇の時期であり、勤め人は休みを取っているのだろうと思われた。 今日は平日であるから、そのように考えてみなければ、この人気のなさを説明することは難しい。人気が少ないおかげもあり、とても落ち着いた雰囲気が辺りを漂っている。 同時に、突如として人類の数が減ってしまったかのような、近未来都市の様子も醸し出している気もする。いずれにせよ、サッカースタジアムの外観を見学し、散歩をしたことによって良い気分転換ができた。 フローニンゲンの駅からホテルの最寄り駅までの間に単語集の最後の確認を済ますことができた。単語に関しては、もうこれ以上学習しないようにする。 明日のGRE試験ではこの一ヶ月間ほど積み上げてきた学習の成果を発揮することができたらと思う。今日はこれから、ETSのウェブサイト上にある模擬試験の読解セクションの問題を復習したいと思う。 過去に解いた問題のうち、間違えた問題について確認しておく。再度問題を真剣に

3018. アムステルダムに向かう列車から

今、アムステルダムに向かう列車の中にいる。ちょうど中間駅のズヴォレに到着したようだ。 これからあと一時間でユトレヒトに到着し、そこで列車の乗り換えをする。アムステルダムのホテルに到着するのは午後四時前になるだろう。 今日のフローニンゲンは暖かく、駅まで歩いていると少し汗ばむほどであった。今夜はアムステルダムに一泊し、明日のGREの試験が終わり次第フローニンゲンに戻る。 フローニンゲンに戻って二日後には、今度は北欧旅行に出かけて行く。数日間の間にオランダの南北を何度か行き来することになる。 フローニンゲンからズヴォレに到着するまでの間、列車の車窓から長閑な景色が見えた。また、午後の太陽の陽気に誘われて、少しばかり昼寝をしていた。 昼寝を挟み、持参した単語集の最終確認を行っていた。今日はホテルに到着するまでに残りのページを確認し、そこからはもう単語集を開かないようにする。直前に無理に頭に単語を詰め込もうとしても逆効果だ。 GREのように時間に追われる中で頭をフル回転させるような試験の前日は、程よい休息を取り、実際の試験で脳がうまく働くように調整を行っていく必要があるだろう。アムステルダムのホテルに到着したら部屋に荷物を置き、散歩がてら近くのサッカースタジアムの外観を見学に行く。 偶然ながら、ホテルの近くにアムステルダムを代表するサッカーチームのアヤックスのホームスタジアムがあることに今朝気付いた。ちょうど夕食を購入しようと思っていたスーパーの近所にスタジアムがあるため、少しばかり外側の様子を眺めたい。 夕食を購入し、ホテルに戻ってきたら、無理のない範囲でコンピューター上でGRE試験

3017. 明日のGRE試験に向けて

昨夜はかかりつけの美容師のメルヴィンとの対話について少しばかり日記に書き留めていたように思う。メルヴィンに髪を切ってもらって一夜が明けたが、やはり彼の人格を敬う気持ちが強く残っている。 メルヴィンにはいつもカットとシャンプーをお願いしており、昨日ふと、メルヴィンがシャンプー代の金額を含めていないことに気づいた。 私:「あれっ、メルヴィン、シャンプー代が入ってないよ」 メルヴィン:「いいっていいって、お金はそんなにいらないよ」 慣習的な人の観点からすれば、それはメルヴィンの太っ腹な特性を示していると捉えるだろうし、合理的な経営者の観点からすれば、杜撰な売上管理につながるのではないかと心配するかもしれない。合理性を超えた人の観点からすれば、この仕事がメルヴィンにとっての天職であり、小さな金額を優先するよりも人との触れ合いを大切にするのはメルヴィンの魂の特徴の表れと見るかもしれない。 いずれにせよ、メルヴィンにはいつもお世話になっているため、メルヴィンの新しい店がオープンしたら、何か祝いの品を持っていこうと思う。日本好きのメルヴィンには、先日行きつけのチーズ屋で購入した日本のせんべいを彷彿とさせるお菓子と、自宅に飾ってあるダルマをメルヴィンに譲り渡そうかと考えている。 人との縁を大切にするメルヴィンであるから、新しい店がオープンした後も色々な人が店にやってくるように、縁結びの品を渡してもいいかもしれない。そのようなことを昨夜就寝前に考えていた。 今朝方の夢について先ほど書き留めていたように、それは権威に関するものだった。そういえば昨日の日記には、シュタイナー教育における権威との向き合

3016. 憤怒と落胆の夢

今朝は六時過ぎに起床し、六時半を少し回ったあたりで一日の活動を始めた。六時過ぎに起床した時は、すでに夜が明けているようであった。 秋に近づき始めたとはいえ、まだ日の出の時間は早い。今日は少しばかり暖かくなるようだが、明後日以降からはついに最高気温が20度を下回る日が続く。 北欧旅行に出かける土曜日は16度ほどになるとのことだ。気温が下がれば下がるほど、秋の様相を呈してくる。これから新たな季節が始まり、自分の人生もまた新たなフェーズに向かっていることを静かに感じている。 今朝方、印象的な夢を見ていた。覚えているのは一つのシーンだけだがそれを書き留めておく。 夢の中で私は、自然の豊かな場所にある旅館で開催される学会に参加していた。それは発達心理学に関するものだった。 旅館の和室に何人かの人たちが集まり、これから始まるセッションを楽しみに待っていた。日本の最難関大学を卒業し、その後欧米の名門校に留学し、現在は日本を代表する大学で教鞭をとっている女性の教授がレクチャーをすることになっていた。 その場にいた皆は一様にその教授のレクチャーに大きな期待を寄せているようだった。レクチャーが和やかに始まり、その女性教授は会場にいる人から質問を受け付け始めた。 すると、その場にいたごく少数の人だけが質問をし始めた。それらの質問に対して淡々と回答を終えた女性教授は、まだ質問をしていない人に対して意見を求め始めた。 その場にいた人たちは一様に若い研究者であり、中には大学院生や学部生も混じっていた。おとなしそうな男子学生が意見を求められ、一瞬躊躇しながらも、面白い質問をその教授に投げかけた。 男子学生:

3015. 「兄貴の分まで生きるんだ」

今日の午後に美容院に行き、かかりつけの美容師のメルヴィンとの対話をまた思い返している。こうした人間がこの世界にいるというだけで、私の中で生きる希望が湧いてくる。 人はメルヴィンのような心を育んでいくことが可能なのだと改めて知る。正しい教育と導きがあれば、人はメルヴィンのように人格者になれるのだ。 美容院を後にして自宅に向かっている時、私は自分の心の狭さについて考えていた。およそ一ヶ月半に一度メルヴィンと話をすることから、いかに多くのことを学ばせてもらっているか。 とりわけ今日は彼から大きな感銘を受けた。先ほどの日記で書いていたように、路上にいるホームレスと打ち解け、無料で髪を切るという申し出を普通の人間ができるだろうか。 「きっと彼から面白い話を聞けるよ。話をすればするほど、彼は人が良さそうで、面白いことを教えてくれるにちがいない」とメルヴィンは子供のように目を輝かせて述べていた。 メルヴィン:「人生はいろいろなことがあるけど、僕はこの人生を最大限に楽しむよ。ヨウヘイもそうだろう?」 私:「そうだね、僕もそのように生きてるよ」 メルヴィン:「兄貴がユーゴスラビアの戦争から帰ってきて、13年間ほど戦争の後遺症で苦しんでいた話をさっきしてたでしょ?」 私:「うん」 メルヴィン:「あれはPTSD(心的外傷後ストレス障害)と呼ばれるものだったんだ。戦争から戻ってきて13年経ったある日、兄貴は嬉しそうに旅行に出かけたことがあってね。だけど、旅行から戻ってきてすぐに兄貴は自殺したんだ。その時はその理由が全くわからなかったんだよ。自殺した兄貴を僕は今でも尊敬している。彼が戦争から帰ってきてど

3014. 尊敬する美容師の友人メルヴィン

時刻は午後の八時半を迎えた。ここ最近は日が暮れるのが早くなり、秋の訪れを感じさせる。ただし今のこの時間帯はまだ西の空に夕日が見える。完全に日が暮れるのは九時半あたりだ。 今日は午後に行きつけの美容院に行ってきた。少しばかりさっぱりとしてから今週末から始まる北欧旅行に出かけたいと思った。 いつもの通り、かかりつけのメルヴィンに髪を切ってもらった。 美容院のドアの前に到着し、窓の外から中を眺めると、人がほとんどいないことに気づいた。ドアを開け、中に入ってみると、メルヴィンしかいないようだった。 どうやら他の美容師たちは休暇に入っており、お客も軒並み夏期休暇に入っているとメルヴィンが述べた。いつものように、会ってすぐに握手をし、お互いの近況を話し合うことにした。 私はすぐに、メルヴィンの新しい店の準備について尋ねた。メルヴィンは今の美容院から近いが、より街の中心部に近い場所に新しい店を構えることになっている。ちょうどオープンは11月からとのことであり、今は準備の最終段階に入っているそうだ。 必要な備品を仕入れ、内装を変えていくことを残りの期間で行っていくらしい。今回メルヴィンに髪を切ってもらうための予約をした際に、土日月と三日間スケジュールが抜けていたのは、どうやらその期間に新しい店の準備をしているからのようだ。 新しい店は、ちょうど行きつけのチーズ屋からもう少しマルティニ教会側に向かって歩いたところにある。これまで様々な美容師に髪を切ってもらってきたが、メルヴィンが最も気の合う美容師であるため、新しい店がオープンしたらそこに通うようにしたい。 今日もメルヴィンとは様々な話題について

3013. 権威に対する健全な批判精神を養う教育

ちょうど今、GRE試験に向けた単語学習に一区切りがついた。これから休憩がてら、過去に作った曲を編集し、バッハのコラールに範を求めて一曲作ろうと思う。 昨夜ふと、シュタイナー教育における権威との向き合い方に関する教育の重要性について考えていた。シュタイナー教育では、思春期を迎えたあたりで権威との向き合い方に関する教育がなされることを知った。 それは明示的になされるというよりも、シュタイナーの教育思想をもとにして暗示的になされるようなものだと思う。つまり、権威である教師がわざわざ権威との向き合い方をレクチャーするようなものでは決してなく、ただし、教師は子どもたちが権威とどのように付き合っていったら良いのかを身を持って学ぶ手助けをしていく。 そのような教育実践がシュタイナー教育ではなされているようだ。これはとても重要なことなのではないかと考えていた。 日本だけではないだろうが、我が国においては権威的なものにすぐに取り込まれてしまう人が多すぎるのではないかと思う。権威に対してあまりに従順過ぎる傾向が依然として強く見られる。 先日の日記で書き留めていたように、TPPの問題に関してもまさにそうだろう。健全な批判精神を持って権威を疑い、自ら情報を集めて自ら思考していく。そうした基本的な事柄が教育されておらず、権威を盲目的に信じる傾向があるのは危険ではないだろうか。 そのようなことを考えていると、根本的に権威を疑う批判精神が涵養されないまま成人を迎えてしまったことに大きな問題があるように思えてくる。権威と初めて対峙するのはまさに思春期の頃であり、その時期にいかに権威と向き合っていくのかを身を持

3012. 火曜日の朝に

今朝は六時半に起床し、七時を迎えたあたりから一日の活動を開始した。今、小鳥たちが鳴き声を上げているのが聞こえる。 辺りはとても穏やかで、まだ人が活発に動き出していない。とても落ち着いた朝だ。 空を眺めると、遠くの空は青空であり、手前の空には灰色の雲がかかっている。確かに今は雲がかかっているが、今日はこれからどんどんと晴れてくるらしい。気温に関しても24度まで上がるらしいので、午後に散髪に行く時は程よい温かさの中を散歩できるだろう。 GRE試験の本番が近づいてきた。試験は明後日にある。 今日は昨日に引き続き、単語の最終確認をまず行いたい。単語集に掲載されている3861個の単語を最初から一つずつ確認していくことは骨が折れる作業であるが、その分収穫も多い。 これまでどうしても覚えられなかった単語が今になってようやく覚えることができているものも見つかり、未だ覚えていない単語も洗い出すことができた。また、単語学習の初期において覚えていたと思っていた単語の意味がぽっかりと抜け落ちてしまっているものなども発見することができた。 今日はまず最初に残りの50ページの単語を確認していく。単語学習に一区切りがついたところで作曲実践を挟み、そこから再びGRE対策に戻る。その際には、ETSのウェブサイトから、本番と同様の形式であるコンピューター上で読解と数学のセクションの問題を1セットずつ解いておきたい。 特に点数を気にする必要はなく、制限時間以内に解くことだけを念頭において形式慣れのために解いておく。これまでの学習のおかげで、どちらのセクションも随分と形式に慣れた。 午後からは再び単語学習を行うか、E

3011. テレマンの曲:GRE対策の追い込み

時刻は午後の五時半を迎えた。新たな週の初めの月曜日も、着実に終わりに向かっている。今日の大半は曇りであり、朝には小雨が降っていた。一方で午後からは太陽が顔を覗かせる瞬間もあった。今は再び辺りが陰っており、肌寒さを感じさせるような光景が広がっている。 今日はこれまでのところ、二曲ほど曲を作った。一曲はバッハに範を求め、もう一曲はテレマンに範を求めた。 天気が晴れていようが曇っていようが、心の世界がどのような天候を見せようが、自分にできることはライフワークを少しずつ積み重ねていくだけである。テレマンの曲を参考にしてみた時、いつもと同じように、テレマンの独特のメロディーに響くものがあった。未だこの感覚をうまく説明できないでいる。 テレマンのメロディーに共鳴するものがあり、そこには好奇心を刺激するような驚きもある。テレマンは実に不思議な作曲家だとつくづく思う。彼の曲に秘められた謎の解明に向けて、明日もまたテレマンの曲を参考にしたいと思う。 午前中に、過去に作った曲を再度聴いている時、突然目の前に扉が現れて、それを開けるとこれまで見たことのないような舞踏会が行われているイメージが喚起された。そして舞踏会の出口から外に出てしばらくすると、また別の扉が現れて、その向こうでは新たな舞踏会が行われている。 人生は開く扉、閉まる扉、そして舞踏会の連続のように思えてくる。この不思議なイメージが伴った曲を生み出した自分について考えを巡らせている。 ある内的イメージに呼応する曲が生まれているという事実。自分の思想や内的感覚と合致するような固有の曲が確かにそこに存在しているということは大変興味深い。 この

3010. 創造と自由を促す制限

今日と明日はGRE試験の対策に十分な時間を充てながらも、作曲実践を学習の合間合間に挟んでいきたいと思う。作曲実践を始める前は、気分転換に行っていたのは他の分野の読書であったが、学習の合間に別の学習を入れるよりも、創造活動に従事した方が気分転換になるのは言うまでもない。 作曲実践、さらには作った曲に対して内的感覚をデッサンする実践が加わったことを本当に有り難く思う。それらの実践のおかげでどれだけ日々の生活が彩り豊かなものになったことか。また、どれほど日々の生活に充実感をもたらしてくれていることか。今日も作曲実践をいつもと変わらずに行っていく。 一昨日にふと、創造活動においてあえて制限を設けることの重要さについて考えていた。多くの人は何もないところから自由に何かを表現することが創造的だと見なしがちだが、果たしてそうなのかを考えていた。 確かに、全くの無から有を突如として創造することができたらそれは創造的だろう。しかし、そのハードルは思っている以上に高い。また、そうした創造性の発揮の仕方の問題は継続性がないという点だろう。 絶えず創造的なものを生み出し続けていくためには、それを支えるための枠組みのようなものが必要なのではないかと考えていた。そうした枠組みのことを私は「制限」と呼んでいる。 自分が日々どのような制限を作曲実践に設けているかというと、それはまずもって短い曲を作るという分量の制限が挙げられる。今の自分は自らの作曲語法を持たず、まだ自分の内側の感覚だけに基づいて曲を作ることができないと嘆くことがあったが、一昨日に気付いた重要な点は、過去の作曲家の曲を参考にするということそのも

3009. 迫るGRE試験

新たな週がやってきた。充実した週末が終わり、今日から新たな週が始まった。 天気予報を確認すると、今日も一日中曇りのようだ。実際に今も空が薄い雲に覆われている。 明日と明後日は晴れるようなのだが、そこからは数日間ほど雨が降り、気温もぐっと低くなる。秋はすぐそこまで近づいている。 今週の木曜日にはGRE試験を受ける。会場はアムステルダムであり、そこはアムステルダムの中央駅の近くにあるわけではなく、南の方の別の駅の近くにあり、アクセスを考えると前日にアムステルダムに宿泊をしておいた方がいいと判断した。 途中で中距離バスに乗らなければならない点と、何度か乗り換えをしなければならず、フローニンゲンから会場の最寄り駅までは三時間ほどかかり、試験開始が午前九時であるため、前日からの宿泊が懸命に思われた。そのため、水曜日の午後に自宅を出発し、その日は会場近くのホテルに宿泊する。 いよいよ試験がやってくる。確かに今回の試験は、来年に米国の大学院に進学する際に大切となるものなのだが、そうした進学目的のみならず、この四年間の自分の学術英語の進展度合いを測定するという目的もある。 大学院に進学するという目的しか持っていないと、GREのように時間に追われる試験では過度なプレッシャーを感じてしまうだろう。今回の試験はとにかく、この四年間の歩みを確認するという意図を強く持って受験をしたいと思う。 試験に向けて随分と形式慣れが進んでいる。時間に追われる読解セクションも、問題を解き切ることができないという状況からは脱却し、制限時間内に問題を全て解き終わることができている。 本番においては、必ず難易度の高い問題が

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